9月最初の世論調査は、幾つかの接戦州でトランプ大統領と前副大統領ジョー.バイデンの支持率が接近しているものの、有権者にとって重要な課題ではほぼ全てバイデンへの評価が高いことを示している。3日判明した共和党および独立派のグループによるバイデンへの支持増加は前代未聞である。一方、トランプ大統領は2日支持者に、郵送投票と投票場での投票で二回投票するべきであるとの違反を奨励したかまたは誤解を招く発言をした為、彼は批判に直面した。コロナウイルスのパンデミック中、警察改革を求める抗議活動は止むことのない人種問題の危機に直面している最中の選挙二月前の世論は、有権者の真理をどのように反映しているだろうか?
9月2日に公開されたクイニピアックの全国の世論調査によると、トランプ大統領に対する支持率は42%であるが、ジョー.バイデン前副大統領の全体の支持率は52%であり、10%ポイント引き離している。党派別にはバイデンの支持率は93%で支持しない率は6%である。一方、共和党有権者のトランプに対する支持率は90%であり、不支持は8%である。無所属の有権者の50%はバイデンを支持し、40%は支持していない。また、「米国は2016年より良いですか、それとも悪いですか?」との質問に、58%は前回の大統領選挙の年である2016年よりも悪いと答えた。党派別には民主党が95%、共和党は84%、独立派は60%である。主要課題に関するトランプ対バイデンの評価では、経済で両氏間の支持率が同じであったことを除き、他全ての重要な課題でバイデンは二桁もトランプをリードしている。
| 主要課題 | バイデン | トランプ |
| 経済問題の対処 | 48 | 48 |
| 人種の不平等性 | 58 (+ 22) | 36 |
| コロナウイルスの対処 | 56 (+ 16) | 40 |
| 国民の健康問題 | 55 (+ 14) | 41 |
| 危機への対処 | 53 (+ 10) | 43 |
今月末までにはCovid-19で約210,000人が死亡すると予測されている中で、国民がもっとも重視している人種、医療保険、パンデミックの分野で、全米での有権者はトランプ大統領よりバイデンに対する期待が増加していることを示唆している。加えて、トランプ対バイデンの接戦州での支持率は引き続きバイデンがほぼ全ての州で、最大11.5%ポイントおよび最小0.6%ポイントの差でリードしている。極端に接近している接戦州はトランプが1.7%ポイントでリードしているアイオワおよびほとんど激戦になる可能性があるノース.キャロライナを除き、ほぼ全てバイデンがリードし、平均約5%ポイント有利である。
| 接戦州 平均 | 調査日 | バイデン | トランプ | 差 |
| ウイスコンシン | 9/2 | 48.5 | 44.5 | B + 4.0 |
| ノース.キャロライナ | 9/2 | 47.8 | 47.2 | B + 0.6 |
| フロリダ | 9/2 | 49.0 | 45.3 | B + 3.7 |
| ペンシルベニア | 9/2 | 49.0 | 44.8 | B + 4.2 |
| ミシンガン | 9/2 | 47.3 | 44.7 | B + 2.6 |
| アリゾナ | 9/2 | 49.0 | 44.0 | B + 5.0 |
| ミネソタ | 9/3 | 49.3 | 44.0 | B + 5.3 |
| アイオワ | 9/3 | 45.0 | 46.7 | T + 1.7 |
| ネバダ | 9/3 | 48.3 | 44.3 | B + 4.0 |
| ニューハンプシャー | 9/3 | 51.7 | 42.0 | B + 9.7 |
| メイン | 9/3 | 49.8 | 38.3 | B +11.5 |
また、同日に公開されたUSA Today/サフォークの全国世論調査では、バイデンの支持率は50%、トランプの支持率は43%で、バイデンは7%の範囲でリードしている。トランプは、彼が勝利しない選挙はすべて不正であるとの戦略を強化しているが、バイデンの支持者の28%はトランプが勝利した場合、彼の勝利を受け入れる準備ができていないと述べ、トランプ支持者の19%は、バイデンの勝利を正当なものとして受け入れる準備ができていないと述べている。バイデンの支持者はトランプの支持者より、選挙の統合性に対する確信がやや低いことを示唆している。その要因はトランプ大統領の発言に問題があることを示唆している。
例えば、トランプ大統領は繰り返し、郵便投票は大規模な不正につながると述べ、彼の一部の支持者にさえ、郵便投票の確信を失わせている。彼は2日、ノース.キャロライナでのキャンペーンで、同市の有権者は、郵便投票を行い、11月3日、投票場でも投票を行うべきであると述べ、二回投票の不法投票を促した。トランプは執拗に郵送投票の不正の懸念を繰り返し主張しながら、彼自身は完全な不法投票を奨励した為、多数のメディアは「それは違反です」と彼の発言を訂正するよう促す記事を投稿した。3日トランプは、郵便投票し、11月3日に投票場に行き、彼らの郵便投票が集計されたかを確認するべきであると自身の発言を一部修正した。しかし、3日同州の選挙管理委員会当局者は「接戦州での住民が2回投票することを促した大統領の呼びかけに対抗」し、「故意による二回投票は重罪である」ことを有権者に警告する通知を掲載した。同州の事務局長は、感染の拡大と投票場での混雑を防ぐため、投票日に彼らの郵便投票が集計されたかを確認する目的で、選挙日に投票所に来ないよう強く要請した。
トランプは日頃、自分の墓穴を掘る言動を繰り返していることも支持率が上がらない要因であり、全国の支持率はバイデンと接近していない。特に重要な課題ではほとんど大幅にバイデンにリードされている。バイデンは個々に支持を表明する共和党メンバーに加えて、43人の同窓生、共和党の政治活動家グループであるリンカーン.プロジェクト、別の反トランプ.グループ、元共和党国家安全保障担当官のグループなどがバイデンの勝利を押し出している。同日のロイターによると、更に、現役および元知事などがバイデンの勝利を促進すると発表した。2020年の共和党の大統領候補であるビル.ウェルド、ミシガン州およびニュージャージー州の元共和党知事を含む約100人の共和党および独立した指導者のグループは3日に民主党候補者の前副大統領ジョー.バイデンを支持すると発表した。「バイデンの共和党と独立者」と呼ばれるこのグループを率いるリーダは、ニュージャージー州の元共和党知事であり、トランプの最も激しい批評家の1人になった後、バイデンを支持することを先月中旬の民主党全国大会で宣言したクリスティン.トッド.ホイットマンである。ホイットマンは「バイデンは誠実な男性です。彼はしっかりした男性です。トランプはジョー.バイデンの世界を恐ろしいものにしようとしていますが、それが今のトランプのアメリカです」とロイターに語った。
ホイットマンを含めて、バイデンを支持し始めた共和党知事や議員らは、ドナルド.トランプが「米国を分裂」させていること、「否定的なアメリカに導いている」こと、「米国の創設原則を日々攻撃し、実存上の脅威をもたらしている」ことなどの理由によって、バイデンは彼らの「明白な選択」であると表明している。現在、接戦州の幾つかは激戦になる可能性があるものの、バイデンへのグループの支持が増加すると、接戦州などで、選挙資金の寄付や選挙活動が活発になる可能性があるため、その影響は多大であると言われている。一方、トランプの支持率は42%から43%であり、その中で90%の共和党はトランプを支持しているが、全国での支持率が50%に達しない場合、勝利は困難であることを示唆している。しかし、郵便投票に対するトランプおよびホワイトハウスの脅しは、トランプが選挙結果を受け入れない可能性がある為、引き続き選挙は混沌が予測されることを示唆している。最近の世論調査とバイデンへの支持グループの増加は、人種の危機と蔓延下で、有権者が分裂より統合、否定より希望、脅威より安全性を求めているという有権者の真理を反映していることを示唆している。