ニューヨークの元市長で、2020年の大統領選の候補者の一人であったマイケル.ブルンバーグは、前副大統領の民主党候補者ジョー.バイデンの勝利を援助するため、特に選挙人の多い接戦州のフロリダで1億ドルを使うと13日に発表した。これとは対照的に、トランプ大統領は寄付金集めの優位性を大幅に失っており、バイデンは6つの重要な接戦州でトランプより多くの資金を集めている。トランプ大統領にとって「フロリダは勝利しなくてはならない州」であるため、バイデンがフロリダで勝利した場合、トランプは勝利する事が困難になる。ブルンバーグのバイデンへの援助はどのような意味があるだろうか?
勝利に必要な270の選挙人を獲得するためには「トランプはフロリダで勝利しなくてはならない」が、バイデンはフロリダ州の29の選挙人票を獲得する必要はなく、270を既に保持していると見られている。13日のNPRによると、ブルンバーグの上級顧問ケビン.シーキーは「マイク.ブルームバーグはトランプの敗北を支援することに力を注いでおり、それは接戦州で起こるでしょう」との声明を発表した。シーキーは民主党全国委員会(DNC)への最大の単独寄付者である「マイクのフロリダへの多額の投資は、このサイクルでの有権者の保護と回復への貢献に加えて、民主党とバイデン.キャンペーンがバイデンの勝利にとって重要であるペンシルベニアのような他の主要な州に、さらに多く投資できることを意味します」と述べた。フロリダは毎回、選挙での候補者の人気度によって投票状況が変わる州であり、共和党または民主党に傾注していない。白人と年配者のバイデンへの支持率は2016年のヒラリー.クリントンより高い。しかし、彼は非キューバ人ヒスパニックの有権者にはさほど高い支持を受けていないと言われている。
ブルンバーグのバイデン支援は幾つかの点で著しく有効な意味がある。フロリダ民主党戦略家であるスティーブ.シャーレによると、⑴ フロリダ州は他の接戦州と同じレベルの外部支出を得ていないため、ブルンバーグの投資は多大なことである。⑵ フロリダ州は、他の主要州とは異なり、早期投票と郵便投票を集計し、選挙の夜にその結果を報告する。これはジョー.バイデンが選挙の夜にフロリダで勝利した場合、トランプが拡大しようとしている「郵送投票は選挙を盗むための試みになるとのトランプの虚偽を破壊する」可能性があるという。つまり、郵送投票は、選挙日後に集計または報告される場合、共和党有権者の大半は、自動的にコンピューター集計される投票場所で投票する為、選挙の夜にトランプがリードする可能性があり、他の郵便投票が集計される前に彼が勝利を宣言するという民主党が恐れている「悪夢のシナリオ」はあり得ないことを意味する。⑶ ブルンバーグの巨額の投資は、共和党がフロリダでより多くの時間とお金を費やすことを余儀なくさせ、バイデンのキャンペーンは、その資源を他の主要な州に集中させることを可能にする」利点がある。
一方、トランプ大統領のキャンペーンは寄付金の側面でもバイデンにリードされている。9日のNBCニュースによると、8月に2億1,000万ドルを調達したと述べた。ジョー.バイデンのキャンペーンは、先月3億6,500万ドルを集め、トランプの「資金調達の優位性が失われ続けている」という。更に、接戦州でトランプより寄付金を多く集めているバイデンは、支持基盤だけでなく、寄付金集めでもトランプを大幅にリードし、選挙人の獲得でも勝利に必要な270を遥かに超える可能性がある。NBCによると、広告分析による広告支出データは、バイデンキャンペーンが9月1日から7日までに、2,450万ドルを費やし、トランプ.キャンペーンは620万ドルを費やした。バイデンは重要な幾つかの接戦州での寄付集めがトランプを大きくリードしている。その比較は以下の通りである。
| 接戦州 | バイデン | トランプ |
| アリゾナ | 200万ドル | 0ドル |
| フロリダ | 510万ドル | 190万ドル |
| ミシガン | 260万ドル | 0ドル |
| ノース.キャロライナ | 300万ドル | 130万ドル |
| ペンシルベニア | 470万ドル | 0ドル |
| ウイスコンシン | 220万ドル | 670,000ドル |
また、先月バイデンがトランプを二桁の差でリードしていた時の分析では、バイデンは300以上の選挙人を獲得する数値を示していた。しかし今月、バイデンは8日の時点で、全国支持率の幾つかが平均7%から8%ポイント範囲である為、300以上になる可能性はないが、勝利に必要な270を超えた数値であり、これは「驚くことではない」と言われている。上記接戦州でのバイデン対トランプの寄付金集めの違いは、その評価を反映している。NBCの分析によると、バイデンとトランプの2020年の接戦州での選挙人の獲得予測は、公的および私的世論調査と大統領選挙を見ている戦略家との会話に基づいている。
ご承知の通り、米国の大統領選挙は、国民の人気投票よる直接選挙でなく、州ごとにその人気投票率が高かった候補者がそれぞれの州に存在するエレクトラル.カレッジと呼ばれる選挙人を確保することで、最終的に合計270を獲得した候補者が次期大統領に選出されるシステムである。それぞれの州に存在する選挙人の数は人口によって異なる。人口が最も多いカリフォルニア州は55人を保持しているが、民主党州であるため、通常民主党の候補者が55全てを獲得するのが一般的である。選挙の勝利を決定する鍵を握る州は無党派州または接戦州である。寄付金のみが選挙の決定的な要因ではないが、13日のブルンバーグのバイデンへの支援は、民主党全国委員会に豊かな資源が注がれるため、接戦州で、郵便投票に依存する傾向がある民主党の投票用紙が確実に集計されることも含めて、選挙の統合性を守る事にも資金が増加するため、彼の支援は有権者を保護し、接戦州での競争を有意義にすることにも役立つと期待されている。