米国情報局(NI)とFBIのディレクターは21日、イランとロシアが幾つかの州で投票登録データーを入手したことを緊急報告した。以前に警告された通り、当局者は、両国が米国の選挙に実際に干渉していることを伝えた。幾つかの州の民主党有権者は、脅しの電子メールを受理したと報告した。引き続き、米国は選挙の安全保障が脅かされているが、幸い、受理者は動揺していないと伝えられた。FBIのディレクターは、投票に関する国民の確信と選挙の安全保障の重要性を力説したが、トランプ大統領下のアメリカでは、そのような観点で一部内部から弱体化されている側面もある。
NIディレクターであるジョン.ラトクリフとFBIのディレクターであるクリストファー.レイは21日、緊急合同記者会見で、イランとロシアが選挙に干渉していると報告した。両国はいずれも幾つかの投票登録者の情報を取得したと述べた。ラトクリフは、イランが米国の選挙の安全保障と統合性の確信を揺さぶるため、有権者を脅すことを試みたと述べた。「我々は幾つかの投票登録のデーターがロシアとイランによって取得されたことを確認した」と語った。有権者に贈られた幾つかの電子メールは、トランプ支持者のグループであるプラウド.ボーイズ(Proud Boys)から送信されたように装ったものであり、「トランプを傷つけることを意図している」とラトクリフは述べた。また、それらの電子メールには「虚偽の郵便投票用紙が提出される」ということについて、専門家が暴いたビデオが含まれている。ラトクリフは、「単に真実ではありません」とし、メール作戦の背後にいるのはイランであると述べた。
一方、FBIが独立した組織として、威厳、統合性、真実を伝えることを強調することで知られているFBIディレクターのクリストファー.レイは、記者会見で、敵国による米国の選挙の干渉に対する「警戒を怠るつもりはありません」と宣言した。彼は「私たちは、選挙への外国の干渉や、投票の神聖さを脅かしたり、選挙の結果に対する国民の信頼を損なうような犯罪行為を容認するつもりはありません。外国の干渉や連邦選挙の犯罪の兆候が見られた場合、積極的に調査し、パートナーと協力して、適切な措置を迅速に講じます。また、テクノロジー企業とソーシャル.メディア企業の両方の民間部門と連携し、偽情報や宣伝の拡大を意図する外国の敵によるプラットフォームの使用を阻止しています。私たちは何年もの間、選挙インフラストラクチャーの回復力を構築するために、コミュニティとして取り組んできましたが、今日でもそのインフラは回復力を維持しています。貴方はあなたの投票が重要であると確信するべきです」と述べた。
ニューヨーク.タイムス(NYT)の20日の報告によると、フロリダとアラスカの2州の有権者は20日、投票者を脅かすために「公開投票情報に関する虚偽の主張を使用した威嚇的で欺瞞的」な電子メールを受け取ったと報告した。 メールには「選挙日にトランプに投票してください。そうしないと、私たちはあなたを狙います」と脅している。しかし、タイムスは如何なるグループも、個々の有権者が誰のために投票したかを知る方法はないと指摘した。NYTが入手した電子メールの1つは、極右グループであるプラウド.ボーイズとの提携を示唆するアドレスからのものである。 しかし、電子メールのメタデータは、表示された電子メール.アドレス「info@officialproudboys.com」からではなく、エストニアの電子メール.サーバーから発信されたことを示しているという。同紙が入手した電子メールは、フロリダ州ゲインズビルの有権者に送信されたものであり、市内で報告された他の数十人とほぼ同じで内容である。 フロリダ州ブレバード郡とアラスカ州アンカレッジ郡の有権者も、同様の電子メールを受信したと報告した。
NYTによると、フロリダ州ゲインズビルのローレン.ポー市長はインタビューで「メールは人々が投票に行くのを脅迫しようとする非常に残忍な方法である」とし、彼が話した有権者は冷静であると述べた。市長は「ほとんどの人々は、それが詐欺であり、誰に投票したかを人々が見つける方法はないことを知っているので、今、人々は少し、苛立っているか、一種滑稽であると思っているが、それほど慌てているようには見えない」と述べた。フロリダは調査中であり、ソーシャル.メディアを通して有権者に警告している。アラチュア郡選挙管理官は「プラウド.ボーイズからのものと称される電子メールが流通していることを知っています。電子メールは詐欺のようです。連邦レベルのパートナーからの支援を得て、電子メールの送信元の調査を開始します」とFacebookに投稿した。国土安全保障省の一部門であるサイバー.セキュリティおよびインフラストラクチャー.セキュリティ.エージェンシーのディレクターであるクリストファー.クレブスはツイッターで「あなたの投票の秘密に関する誤解を招く情報を含む脅迫メールを認識していました。投票用紙の秘密は、すべての州の法律によって保証されています。これらの電子メールは、私たちの選挙に対するアメリカの有権者の信頼を脅かし、弱体化させることを目的としています」と述べた。
NIディレクターであるジョン.ラトクリフとFBIのディレクターであるクリストファー.レイは21日の記者会見で詳細な情報を提供しなかった。両氏はいずれも、米国の諜報機関は、実際にイランの人々がProud Boysのネットワークまたはウェッブ.サイトをハッキングしたかどうかを調査中であることを示唆した。ラトクリフは、ロシアは2016年と同様に、有権者のデーターにアクセスしたが、イランが脅迫メールを送ったような行動を取っていないと言った。両氏はいずれもトランプに任命されたが、両氏の間には決定的な違いがある。ラトクリフはトランプに対する弾劾調査中、議会での公聴会で、かなりトランプを擁護したため、その後、NIディレクターとして大統領に任命された人物である。彼は、議会に対して、対面での要旨説明を排除するなど、民主党議員や真実を追求するメディアには信頼されていない傾向がある。
一方、リベラル系および中道派のメディアは、FBIのディレクターのスピーチをもっと重視しているようである。ジョー.バイデンと彼の子息ハンターに関する虚偽ニュースが拡大することを押しているトランプは、FBIが選挙前にバイデン親子を調査すると公表しない為、彼を解雇することを考慮していると伝えられている。レイはトランプ大統領と距離を置いていると言われている。堅実な仕事をする人々は、陰謀説、誤情報、虚偽を日々語る大統領のイエスマンになる意思はない為、常に解雇の驚異に直面している。郵便投票に関しても、トランプは最近まで頻繁に誤情報を語った。例えば、郵便投票は、ミスが発生しやすいシステムであるため、毎回の選挙で、数万または数十万の単位で、集計されない場合がある。投票用紙に同封された返信用封筒の正面には、本人が署名し、安全ケースに差込、その他、細かい注意書きも含めて、投函前の指示に慎重に従い、完了させた上で返送しない場合、集計されない結果になる。トランプはこの状況を「大規模な不正を招く」と語ることで、意図的に人々を混乱させている。また、彼を支持するプラウド.ボーイズに対して、「立ち上がり、待機せよ」との暗号を送ったため、投票場に銃器を持ち込むことが合法的である州では11月3日に拳銃を保持した人々が有権者を脅す可能性があるとの懸念が提起されている。郵便投票も含めて、選挙に関する安全保障の確信は、トランプ大統領の発言によって弱体化されている側面があることも否定できない。