分裂している共和党の現状

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前大統領ドナルド.トランプは2021年1月20日午前中にホワイトハウスを去るまでの4年間で、共和党を団結させるより、むしろ派閥を生む結果になった。トランプ前大統領は実際には共和党を3つのタイプに分裂させたのである。その3つは、最初に台頭したネバー.トランパーズ(Never Trumpers)と呼ばれる反トランプ運動、次に新ライノ(The New RINOs)、最後にトランプ党(Trump’s Party)と呼ばれるトランプの共和党である。任期を終えた後もトランプは、ライノとトランプ党(トランプの共和党)への対処の違いを明白にしている。

ネバー.トランパーズは、2016年のキャンペーンから、トランプが大統領職を終わるまで、ホワイトハウスで彼に忠誠を尽くした戦略家の1人であったケリーアン.コンウェイの夫である弁護士のジョージ.コンウェイ及び他の保守派によって結成されたリンカーン.プロジェクトのグループに先導されている共和党である。2019年に脳腫瘍で死亡したジョン.マケイン上院議員やミット.ロムニー上院議員など、党派的ではなく、比較的穏健派の共和党がこれに該当する。彼らは「過去2年間、共和党の有権者にトランプが彼らの党の汚れであると納得させる」ためのキャンペーンを展開した。2020年の大統領選では、トランプを敗北させる為には彼の政敵であるジョー.バイデンに投票すると述べていた。彼らは、厳格な保守派ではない共和党議員であり、減税、銃の権利、中絶などの政策で穏健派の政治家である。

ライノ(RINO:Republican In Name Only)は「名前だけの共和党」という意味があり、共和党議員として選出されたが、実際には共和党の大統領や政策を支持しない議員に対する蔑称的な用語である。RINOは1900年代に台頭したが、トランプは彼を支持しない共和党をライノと呼び始めたため、新ライノと呼ばれるようになった。彼は2020年に大統領選に敗北しながら、その選挙結果を転覆する為、2021年1月6日に国会議事堂の下院議会で、ジョー.バーデンの選挙人団の認可を証明するプロセスを停止する為、過激派を含む親トランプ派の暴徒を扇動したとして、民主党主導の弾劾及び裁判で、下院議会では10人の共和党議員らがトランプの弾劾に賛成票を投じ、上院裁判では、7人の共和党が有罪に投票した。それ以降トランプは、この17人をライノと呼んでいる。トランプ時代に新ライノと呼ばれる共和党は「選挙が盗まれた」との陰謀論の選挙詐欺キャンペーンで、選挙結果の転換を試みたトランプに同意しなかっただけでなく、彼らはその為に議事堂での反乱で5人が死亡した暴動の責任をトランプに求めた。歴史にその名前が残る現役の下院及び上院議会の共和党は以下の通りである。

弾劾に賛成票を投じた下院議会のメンバー

1. リズ(エリザベス).チェイニー(Liz Cheney):ワイオミング州大規模地区

2. トム.ライス(Tom Rice):サウス.キャロライナ州第7議会地区

3. ダン.ニューハウス(Dan Newhouse):ワシントン第4選挙区

4. アダム.キンジンガー(Adam Kinzinger):イリノイ州第16区

5. アンソニー.ゴンザレス(Anthony Gonzalez):オハイオ州16区

6. フレッド.アプトン(Fred Upton):ミシガン州の6番目

7. ジェイミー.ビュートラー(Jaime. Beutler):ワシントン第3選挙区

8. ピーター.マイヤー(Peter Meijer):ミシガン州第3区

9. ジョン.カトコ(John Katko):ニューヨーク第24選挙区

10.デイビッド.バラダオ(David Valadao):カリフォルニア州21区、

トランプの有罪に投票した上院共和党議員

1. ノース.キャロライナ州のリチャード.バー(Richard M. Burr 65歳)

2. ルイジアナ州のビル.キャサディー(Bill Cassidy 63歳)

3. メイン州のスーザン.コリンズ(Susan Collins 68歳)

4. アラスカのリサ.マーカウスキー(Lisa Murkowski 63歳)

5. ユタ州のミット.ロムニー(Mitt Romney 73歳)

6. ネブラスカのベン.サセ(Ben Sasse 48歳)

7. ペンシルベニア州のパット(パトリック).ツゥーミー(Patrick J. Toomey 59歳)

最後に、トランプ党と呼ばれるトランプの共和党は、選挙結果の転覆を試みたトランプを支持した議員たちである。テキサス州の司法長官ケン.パクストンは接戦州4州の選挙結果を廃棄または転覆する為、米国最高裁に訴訟請願を要請した時、アミカスと呼ばれる最高裁への申し立てに署名した下院少数派リーダーのケビン.マッカーシーを含む下院議会共和党の120人以上の議員はこのグループに属する。上院議会では、1月6日に選挙結果に異議を唱える事を試みたテキサス州のテッド.クルーズやミズリー州のジャシュ.ホーレイ及び、6日の暴徒は愛国者で警察を深く尊敬していた人々であると述べたトランプの同盟の一人であるロン.ジョンソンなどが含まれる。ワシントン外のトランプ党は、彼の個人弁護士であるルディ.ジュリアニ、ロジャー.ストーン、マイケル.フリン(最初の国家安全保障顧問)など、トランプ.キャンペーンの仲間であり、1月6日の反乱の前にホワイトハウスの近くで開催された集会及び又は議事堂に参加した人々である。

現在、ネバー.トランパーズはワシントン外の人々であり、メディアでの活動が主になっている。2020年の大統領選では、トランプと彼の同盟及び家族の一部の腐敗を広告や看板で宣伝する活動を行い、その為に資金を投資した人々である。彼らの一部の影響で、トランプと彼の子供達は選挙後ニューヨークに在住する事を困難にしたほど、彼らの存在は威力を発揮した。しかし、今後、2024年に再度トランプが立候補する可能性がある場合、実際に衝突があるのはトランプが政界から消える事を望んでいる新ライノの共和党とトランプ党の共和党である。下院議会では、リーダー層がこの二つに分裂しているという現状がある。前者はジョージW.ブッシュ下で副大統領であったディック.チェイニーの娘である下院議会共和党の三番目のリーダーであるリズ.チェイニーと彼女の同盟であり、後者は下院少数派リーダーのマッカーシーと大半の下院共和党議員である。前者はトランプが政治の影響力から離れる事を望んでいる遥かに小さい派閥のグループである。後者は、少なくとも表面的に、選挙に敗北した後、多数の訴訟による法的問題に直面しているトランプの背後にいると言われている。

トランプは、彼の弾劾及び有罪に賛成票を投じたチェイニーや上院共和党で著名なロムニーらをライノと呼び、2020年の中間選挙と2024年の大統領選で仕返しをする計画があるという。ABCニュースによると、トランプは、特に強力な支持基盤を握っているため、2022年の中間選挙の競争で、彼の影響力を利用する計画を明らかにした。全国共和党上院委員会の委員長であるリック.スコット上院議員は、インタビューで、2022年にトランプがどのように役立つことができるかについて語った。彼は「大統領は、私たちが上院で過半数を取り戻す事を確実にするために援助すると約束しました。そして私は、彼にそれを引き継がせるつもりです。私がしていることを彼に知らせます。彼がどのように役立つことができるかを彼に知らせ、彼はそれらの選択をするようにします」 と述べた。中間選挙では大統領側の党が敗北する習慣がある為、共和党は議会で多数派になる事を目指している。また、共和党は誰も1.9兆ドルのアメリカ救済計画法に賛成票を投じなかった事から、バイデン大統領の議題に反対することには一致している。

また、トランプは、ライノとトランプ党(トランプの共和党)への対処の違いを非常に明確にしている。先月の保守政治活動協議会での演説で、「強く、タフで、賢い共和党指導者を選出するために積極的に取り組む」と述べた。一方、トランプを弾劾することに投票し、彼を批判する共和党議員のリストを読み、「彼ら全員を追放する」と述べた。彼はすでにその目標に向けて一歩を踏み出したと言われている。トランプは、弾劾に賛成票を投じたオハイオ州の米国下院議員アンソニー.ゴンザレスへの主要な挑戦者を支持し、米国上院共和党議員で有罪に投票した7人の中の一人であるアラスカ上院議員リサ.マーカウスキーを攻撃するキャンペーンを行うことを約束した。また、トランプは今月初旬に、共和党全国委員会(RNC)、全国共和党上院委員会を含む共和党の主な3つの委員会に手紙を送り、彼の承認なしに彼の名前を使用して資金集めをしないよう求めた。RNCの委員長ロナ.マクダニエルは、そのような活動は憲法修正第1条で保護されていると主張した後、彼の名前の使用を承認することを「再確認」したと述べた。また、トランプは、今月8日の夜、声明を発表し、ライノ(名前だけの共和党議員)に寄付せず、トランプのSave America PACに直接寄付するよう支持者に促した。ここ数週間、トランプは公的および私的に党委員会に反対し、2024年のホワイトハウスに入る手ごわい候補であり続けるためにできるだけ多くの資金を調達し、政敵に対して力点になりたいとアドバイザーに語った。

しかし、1月6日の反乱事件で、既に二つのグループの議会メンバーはトランプを告訴している。警察官が死亡した余波は多大であり、30日に国会議事堂の警察のグループは、この暴動を扇動したとしてトランプを告訴した。ニューヨーク市は刑事および民事法の両方でトランプの財務関連の調査を行っており、ジョージア州では選挙結果を変える事を試みた容疑でトランプの捜査を開始したことが2月9日に報告された。同州フルトン郡の地方検事は、2人の大陪審がトランプ前大統領による選挙干渉の可能性の調査で、召喚状の発行を検討するよう、早急に求められる可能性が高いと述べたことが今月29日に報告された。前大統領はこのような複数の裁判に直面し、法的問題に追われる可能性があると言う。

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