
By USA Today
バイデン大統領は24日、ベルギーのブリュッセル で当地時間午後6時32分から記者会見を行い5分以内のスピーチで、NATOのメンバーとの会談の結果を要旨説明した。その後、指定された数人の記者団の質問を受けた後に、建物の出口までNATOのメンバーに見送られ、待機していた車に乗り込み、午後6時58分に、次の目的地であるポーランドに向かった。一方、ウクライナ軍は、ロシア軍が占領している南部地域の港に碇泊していたロシアの巨大軍艦を爆破したことが報告された。バイデンのNATOとの緊急会議とウクライナ軍によるロシア軍艦の破壊は、戦争状況が更に緊迫状態になっていることを示唆している。
バイデンはブリュッセルにあるNATOの本部にある記者室でのスピーチで、米国は10万人のウクライナ難民を受け入れると述べた。これは、米国難民認定プログラムを幾つかの法的経路を通して、特に、米国に家族を持つウクライナ人を歓迎する計画があると述べた。更に、避難所で必要な住宅、食糧、医薬品、清浄水など、その他の必需品を提供するため、ウクライナの難民に対する人道支援資金として10億ドルを提供すると述べた。更に、ロシアに厳しい経済制裁を加えると語り、約400のロシア最大の金融機関、ロシアのエリート、ロシアの防衛国有企業などが新たな制裁の対象になると述べた。
ロシアが化学兵器を使用した場合にNATOはどのような対処をするのかとの質問に対して、バイデンは「私たちは対応するでしょう」と述べ、ロシアの大統領ウラジミール・プーチンが「それを使用するなら、対応の性質はその使用の性質に依ります」と述べ、化学兵器の使用は、全てが変わることを示唆した。しかし、ロシアが化学兵器を使用した場合、NATOがどのように対応するかについて、バイデンは具体的に公表することを避けた。当然ながら、モスクワに情報が流れることを防ぐためである。また、バイデンはロシアをG 20のメンバーから排除すべきかどうかについての質問に「私の答えはイエスです」と述べ、この問題はG 20のメンバーの決定に依るとし、その決定の場面でウクライナの代表者は「G 20の会議に参加して観察することができる」と語った。質問を終えた後に、女性記者に制裁がロシアの攻撃を「抑止するのか」と聞かれ、バイデンは記者らが制裁の意味を正しく理解していないと指摘し、制裁は「苦痛を増加」することであり、即時に攻撃を抑止することが可能になるわけではないと述べた。

By CBS News
ブリュッセルでは、バイデン大統領がNATOとのメンバーに会っている時、ウクライナ軍は、ロシアの軍艦を爆破したことが非常に顕著なイベントとして報告されている。ウクライナ海軍は、アゾフ海に沿ったウクライナ南部のロシア占領下にあるベルジャンシクの港の近くで、ロシアの船を沈めたと報告した後、ロシアの船が燃え、分厚い黒煙が発生している様子を描写したビデオが公開された。ビデオと写真を検討したニューヨーク・タイムス(NYT)が24日に伝えた情報によると、これはロシアが軍隊を海からのルートで強化して補給することを阻止する為のウクライナ軍の戦略である。ロシアは1か月にわたる侵攻で、ウクライナ全土でロジスティック(兵站学)の問題に直面しており、主要都市で前進するための努力は大幅に停滞しているが、2014年のクリミア半島の併合に続いて、南部では最も成功していた。しかし24日、ロシア軍は大きな艦船を失ったため、状況が変わっている。ロシアが2月下旬に占領したベルジャンシク(Berdyansk)の港は、マリウポリ(Mariupol)とウクライナの東部戦線の重要な戦闘地域に援軍と補給品を提供する重要なルートである。ロシアの黒海艦隊では、オルスクとサラトフの少なくとも2隻のアリゲーター級の上陸艦が上陸し、ロシアの船は港から発砲していることを確認した。

By BBC
ウクライナの副国防相アンナ・マリャルは24日の声明で 「ベルジャンシクで破壊された船は、最大20両の戦車、45両の装甲兵員輸送車、400両の空挺部隊を運ぶことができた。これは私たちの軍隊によって打破された巨大な標的です」と述べた。ウクライナ軍はオルスクを破壊したと述べたが、ビデオや写真での視覚的な証拠からは実際にはどの船が破壊されたか不明である。ウクライナ人は、戦争が始まって以来、複数のロシアの軍艦を損傷または破壊したと主張している。ロシア側はベルジャンシクからの報告についてコメントしていないが、ロシアの国防省が運営するテレビ・ネットワークのズベズダは、21日にロシアの着陸船が装甲車両を降ろしていることを示すビデオ・レポートを公開した。その報告によると、10隻のロシア上陸艦は、わずか40マイル離れた港湾都市マリウポリで最も激しい戦闘が行われた地域に、部隊を補給するための輸送に関与したという。多数のメディアが公開している中で、複数のビデオと写真を提供しているイギリス紙ディリー・メールによると、停泊していたように見え、確認できる軍艦の数は燃えている船も含めて3隻である。並行して逃げる他の軍艦2隻は濃厚な黒煙に覆われた軍艦から離れている様子を描写している。いずれにしても、NYT、ロイター、CNN、USニュース、ディリー・メールを含めて、複数の情報源による報告は、破壊された船が巨大であることを示しているが、ウクライナ軍がどのような方法で、ロシアの軍艦を破壊したかについては説明されていない。
また、非常に忙しいスケジュールであることを示唆したバイデンによるNATOのメンバーとの緊急な会談はすべて、ロシアの今後の動き、特に、ロシアの化学および核兵器使用の懸念についてであるが、バイデンは機密に関連すると思われる詳細の公表を避けた。24日のNATOとの緊急会議はバイデン政権がより危険な兵器をロシアが使用する可能性を深く懸念していることを示唆している。バイデンがNATOのメンバーと会っている時に、黒煙に包まれた船を描写したビデオや写真は貴重な証拠であるとして、メディアがかなり注目していることを示唆している。およびウクライナ軍は、陸、空、海の3つの戦略で、いずれもほぼ全て成功しており、ウクライナの南部で起きていることは、ロシア側に更に緊迫した敗北状況があることを示唆している。ウクライナでの侵略が進歩していないだけでなく、行き詰まっている場合、苛立っているプーチン大統領が最後の手段として、化学、生物、または核兵器を利用しないという保証はないことを示唆している。そのような緊急事態で、米国とその同盟国がどのように対応すべきかについて、また、ウクライナを援助するため輸送された武器や援助物資を運ぶコンボイをロシアが攻撃する際にNATOの領土に到達した場合の対応を検討するため、ホワイトハウスは国家安全保障当局の「タイガー・チーム」と呼ばれるグループを結集しているとニューヨーク・タイムスが23日に伝えた。ウクライナでの戦争は、緊迫した状況になっていることを示唆している。