
ロシアのミサイル戦艦 Moskva By Navy Lookout
ウクライナ軍は先週、ロシアの数億ドルのミサイル戦艦を沈ませたと報告し、バイデン大統領は重厚な武器を提供すると発表した。これらの状況に激怒しているモスクワ当局は、ウクライナへの武器輸送に対して、米国に警告した。ロシア軍の攻撃が激化している中で、マリウポリではロシア軍が降伏するよう迫った。しかし、ウクライナ軍は断固拒否し、彼らの占領の試みに対抗している時、海軍司令官は、マリウポリの人々を救うための援助を求める為、フランシス教皇に宛てた手紙の中で、ほとんどが廃墟化したマリウポリの状況を地球の地獄と書いた。これらの状況は何を示唆している?
バイデン大統領は13日ウクライナのために8億ドルの軍事援助を行うと発表した。CNNニュースの15日のスクリーン掲示によると、8億ドルの包括的な保障援助に含まれている戦闘武器は11台のヘリコプター、300のスイッチブレード・ドローン、18の榴弾砲、化学兵器攻撃からの保護装備品、200台の装甲兵員輸送車、10台の対砲レーダー、500のジャベリン対戦車ミサイル、および 300,000セットのボディアーマーとヘルメットなどである。その発表後、モスクワは、米国がウクライナに武器を送り続ける場合、「予測不可能な結果」があると警告した。
一方、ウクライナ軍は、ロシアの高額なミサイル戦艦を二つのミサイルで攻撃し、沈没させたと主張した。ロシア当局は、ミサイルの攻撃を受けたとは述べておらず、予期しなかった火災で損傷し、乗組員全員が避難した後に、曳航のプロセス中にバランスを崩し、沈没したとの声明を発表した。14日の時点で、両側の主張は未確認の状態であった。しかし、米国の上級防衛当局者は金曜日(15日)火災が発生し損傷したロシアのミサイル戦艦がウクライナのミサイルによって攻撃され、最終的に沈没したことを確認したと述べた。ロシアが失ったこの巨大なミサイル戦艦は6.5億ドルであるとの説もあるほど、相当な財産の一部であるが、ウクライナがこのロシアのミサイル戦艦を沈没させたことは、顕著な展開である。
BBCが17日に掲載した記事によると、国際戦略研究所の海軍専門家であるジョナサン・ベンサムは、モスクバ(Moskva)と呼ばれるこの巡洋艦が驚異的な防御を備えていることを説明した。彼は、沈んだ戦艦はロシアの艦隊の3番目に大きな艦艇であり、最も防御力の高い資産の1つであり、巡洋艦には3層の防空システムが装備されており、適切に運用されていれば、ミサイル攻撃から身を守るための3つの機会が与えられたはずであると述べた。更に、中距離および短距離の防御に加えて、最後の手段として6つの短距離近接武器システム(CIWS)を使用することができる。モスクワは360度の対空防御範囲があったはずであると述べた。また、「CIWSは1分間に5,000発の砲弾を発射でき、基本的に巡洋艦の周囲に高射砲の壁を作ります。これが最後の防衛線です」と言った。ベンサムは、攻撃がミサイルから来たことが証明された場合、それは「ロシアの水上艦隊の近代化の能力について疑問を投げかけます。それが十分な弾薬を持っていたかどうか、それが工学的な問題があったかどうかです。基本的に、その3層の対空防御システムでは、攻撃するのが非常に難しいだろうと思っていたでしょう」と語り、非常に強固であるべきはずの対空防御システムを備えたロシアのミサイル戦艦が沈んだことの意外な状況を説明した。

マリウポリ市の一部(ロシアの侵略前とその後) By Washington Examiner
しかし、ウクライナ南東にあるマリウポリは、ほとんどロシア軍に包囲されているようである。ウクライナのデニス・シュミハリ首相は、ABCニュースのThis Weekでのインタビューで、3月1日からロシア軍に囲まれているマリウポリは崩壊していないと語った。市内に閉じ込められたウクライナ軍は、圧倒的な確率にもかかわらず、ロシアの猛攻撃に抵抗している。 しかし、それには限界があり、両側の兵士の数は不明である。シュミハリ首相は「私たちの軍隊、私たちの兵士はまだ生存していますので、彼らは最後まで戦うでしょう。今のところ彼らはまだマリウポリにいます」と述べた。約7週間前にロシア軍に包囲されたマリウポリは、街の大部分が容赦ないロシアの攻撃で、占領直前の危機に直面している。避難が困難な人々は、息を潜めて地下に隠れていると報告されている。ゼレンスキー大統領は18日に公開されたビデオ演説で、「ロシア軍は、長い間準備を進めてきたドンバスのための戦いを開始したと言えます。現在、ロシア軍の非常に重要な部分はその攻撃に集中しています。そこに何人の軍人が投げ込まれたとしても、私たちは戦い、身を守ります。 私たちは毎日それを行います。」と述べた。
ウクライナ軍の第36分離海兵団の司令官であるセルヒイ・ヴォリナ少佐は、フランシスコ法王にマリウポリの人々を救うのための援助を求める手紙を書いたと伝えられている。その手紙は18日、ウクライナ・プラウダ紙に公開された。その一部は以下のような文章である。
「法王、フランシス教皇! 私はカトリックではなく、正教会です。 私は神を信じており、光は常に闇を克服することを知っています。 私はあなたの世界への訴えを見たことがなく、あなたの最近の声明をすべて読んだわけでもありません。 私は50日以上戦い続けており、完全に包囲されれています。そして、私にある時間は、敵に囲まれたこの都市の1メートルごとの激しい戦いです。私は兵士です。 私は国に忠誠を誓った将校です。 そして、私は最後まで戦う準備ができています。[私はそうします] 敵の圧倒的な力にもかかわらず、戦場の非人道的な状況にもかかわらず、絶え間ない大砲とロケット弾の中で、水、食物と薬が不足しています。あなたはおそらくあなたの人生で沢山見たことがあるでしょう。 しかし、あなたはマリウポリで起こっていることを見たことがないと確信しています。これは地球上の地獄のように見えるからです。」
ロシア軍の激しい攻撃は、ウクライナの複数の都市で続いており、今日(18日)リヴィウで一部の建造物が攻撃され7人が死亡し、11人が負傷したと報告されている。マリウポリでは、これまで22,000人以上が死亡し、戦争前に450,000人であった人口は、難民、避難、死亡によって現在1000,000人がほぼすべて廃墟化しているこの都市に閉じ込められているという。加えて、ウクライナ軍は17日、マリウポリでロシア軍に包囲され、降伏を迫られたが、要求を拒否し、南東部の港湾都市への容赦ないロシアの攻撃に依然として抵抗しているとウクライナの高官は述べた。ウクライナのキエフで集材を続けているCNNのキャスター、ジェイク・タッパーは15日、ウクライナの大統領ヴォロディミール・ゼレンスキーとの独占インタビューで、ゼレンスキー大統領がウクライナの人々は諦めていないこと、ウクライナ軍はプーチンが保持している最高級のミサイル戦艦のひとつを沈没させたことや、荒廃したマリウポリ市を支援するために、ジョー・バイデン大統領がウクライナを訪問すると彼が思っていることなどについて語った。ゼレンスキーは、ウクライナがロシアとの戦争を終わらせるために国の東部の領土を放棄する用意はなく、ウクライナの軍隊はドンバス地域でロシア軍と戦う準備ができていると語った。彼は、マリウポリやドンバス地域を諦めた場合、首都キエフは再度ターゲットになることを示唆した。彼とウクライナ軍の驚異的な強さはウクライナの国の全てを擁護するという事に集中していることを示唆している。つまり、中途半端な姿勢を見せていない。