世界の新年の歴史とウクライナの新年

By Freepik

新年の歴史を振り返ると、紀元前からの最古の新年祭の記録があることに気づく。複数のヨーロッパ諸国が1月1日に新年を祝うようになったのは数百年前である。新年を祝うにつれて、今年、通常の新年を迎えることができない国があることを意識せざるを得ないニュースが報告されている。

ブリタニカによると、人類が新年を祝った最古の記録は、紀元前 2000 年頃のメソポタミアにまで遡る。バビロニアでの新年は春分の後の新月と言われる3 月中旬に始まり、アッシリアでは早秋の9月中旬に始まった。エジプト人、フェニキア人、ペルシャ人にとっては、1 年は9 月 21の秋分点で始まり、初期ギリシャ人にとっては12 月 21 日の冬至に始まった。 ローマ共和制の暦では、1 年は 3 月 1 日に始まったが、紀元前 153 年以降、正式な日付は 1 月 1 日であり、これは紀元前45年にユリウス暦が施行された時、引き継がれた。ローマ・カトリック教会は1582 年にグレゴリオ暦を採用し1 月 1 日を元日として復活させ、ほとんどのヨーロッパ諸国は次第に追随した。ドイツとデンマークは1700年頃、英国は1752 年、そしてロシアは1918年に1月1日を新年として祝うようになった。

しかし、宗教や文化の違いによって太陰暦やイスラム暦が使用される国では、1 月 1 日以外の日に年の始まりが記録されている。イスラム暦は通常、毎年 354 日あり、新年はムハッラム(イスラム暦の最初の月である。戦争が禁じられた一年で四つの神聖な月の一つである)の月から始まる。中国の旧正月は、1 月下旬または 2 月上旬に始まる 1 か月間、人々が公式に祝っている。世界中で伝統的に、12月31日の夜から1 月 1 日にかけて新年を祝う行事は、中国人にとってさほど重要ではない。他アジア諸国の文化では、1 年のさまざまな時期に新年を祝っている。 南インドでは、タミル人は冬至で新年を祝い、チベット人は 2 月に新年を祝っている。タイでは、3 月または 4 月に新年が祝われる。日本人は1月1日から3日までの3日間を新年の休日として祝う習慣がある。ウクライナ人は、グレゴリオ暦に基づいて、1 月 1 日を公式な元日として定めている。米国では毎年、家族や友人との間で、新年の挨拶を交わすことが習慣になっているが、感謝祭とクリスマスが主流である。

クリスマスや新年で、家族との再開の為に、旅行する人々は多い。米国では、クリスマス前後、ニューヨークのバッファローやシカゴを含む多くの都市で、大規模な氷雪の嵐により、飛行便のキャンセルが相次いだ。一部の空港で、圧倒的に多数の人々は空港に釘付けになった状態が報告された。世界の人々は、様々に異なる状況でクリスマスや新年を迎えている。恐らく、もっとも同情に値する人々は、クリスマス前後にキエフを含むウクライナの多数の都市で、ロシアの集中的なミサイル攻撃によって、更にインフラストラクチャーが破壊されたため、電気のないクリスマスを過ごした。地下鉄の電車の中で過ごした人々も多いという。ウクライナは伝統的に、大晦日と元日の間の真夜の前に、大統領は全国放送での演説を行い、多くの人が乾杯して1月1日の新年を迎え、祝いの花火も打ち上げられる。しかし、2023年の新年の祝いは、ローソクを利用して、個人的に祝うことはできるかもしれないが、ウクライナの戒厳令により、通知があるまで、すべての祝日が一時停止されている。しかし、ウクライナ大統領ヴォロディミール・ゼレンスキーと彼の妻オレナは新年の挨拶を行なった。地味な濃厚茶系の服装で、寄り添っているゼレンスキー夫妻の写真が公開された。

ロシア人が新年のお祝いを始めたとき、12月31日、ロシアの大統領ウラジーミル・プーチンはモスクワで「異常に攻撃的な録音済みの演説」を行い、ウクライナに対して「新たなミサイル攻撃の弾幕を開始」したとニューヨーク・タイムスが同日に伝えた。プーチンの新年の挨拶のスピーチは9 分間の2つのメッセージが含まれており、 それは「祝賀的ではなく、より戦闘的で民族主義的なトーンであり、大きな変化を示した」という。キエフの地方知事オレクシー・クレバはテレグラムに、「テロ国家は再びその皮肉を示しています。大晦日でさえ、大規模なミサイル攻撃を開始し続けています」と書いた。 クレバは、その攻撃で負傷者は出なかったが、多くの「民用物が瓦礫で損傷した」と述べ、「ロシアはミサイルを発射する。それは、私たちにとっては新年であり、彼らにとってはそれが最後であることを知っているからだ」と付け加えた。タイムスによると、荒廃している首都キエフでは大晦日に爆発があり、ホテルが部分的に破壊され、他の場所にも損害が生じ、ウクライナの電力会社は先制的に電力を遮断することを余儀なくされた。この空爆で少なくとも 1 人が死亡した。一部の人々は「避難所に泊まる」ことを余儀なくされた。

世界の人々がそれぞれの伝統と慣例に従って、新年を祝っている時、ウクライナでは、首都キエフと他の地域の人々が、大晦日でさえ連続的なミサイル攻撃に直面し、少なくとも一人が死亡し、約15人が負傷した。最近、集中的な攻撃が続いているが、停戦の前兆であるという説もある。ウクライナ人は、2022年2月24日にロシアが彼らの国を侵略して以来、ロシア先導の戦争の中で、平和で楽しい新年を祝うことができないものの、希望を失っていないことを示唆するウクライナ人の強さは、世界の人々に無言の感動を与えている。2023年を祝っている世界の人々は、ウクライナの人々の頭上に光の輝きを見る日が近いことを心から祈っているはずである。

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