
M1 エイブラムス By GovCon Wire
Are we seeing the beginning of the end of Putinism? :Washington Post 2023年 1月 24日: By Michael McFaul
2012 年から 2014 年まで駐ロシア米国大使を務めたアメリカの学者および外交官のマイケル ・マクフォール (1963 年 10 月 1 日生まれ)は24日、ワシントン・ポストへのコラム記事で、プーチニズム(ウラジーミル・プーチンの政治的リーダーシップの間に形成されたロシアの社会的、政治的、経済的システム)は非常に弱体化していると述べ、プーチンのウクライナでの特別軍事作戦は、その戦略、資源、軍隊の意欲と能力を含む全ての側面で成功しておらず、戦争が終わりに近い可能性がある幾つかの兆候について説明している。25日ドイツと米国は、ウクライナに特殊な戦車を送ることを認可及び決定した。マクフォールの一部の分析と戦車提供の動きには関連性がある。
ジョー・バイデン大統領は同日の25日、ホワイトハウスで東部時間正午12:00から、国務長官及び国防省の長官と並んで、9分間のスピーチで、米国は31台の戦車をウクライナに送ることを決定したと発表した。そして、バイデンはドイツがウクライナに戦車を送ることを認可したことを受けて、ドイツのオラフ・ショルツ首相が前進していると称賛した。バイデンは、「ドイツは本当にステップ・アップしました。私に考えを変えるよう強制しませんでした。「私たちは完全に、完全に団結しています。本日の発表は、世界中の国々の努力と献身に基づいています。ウクライナが彼らの土地を守り、保護することを援助する為です。」と言った。米国が送る戦車は、M1 エイブラムスと呼ばれる最も重戦車の 一つであり、当時の将軍クレイトン・エイブラムスにちなんでいる。多燃料タービン・エンジン、洗練された複合装甲、コンピューター制御システムなど、最新技術を導入されたものである。バイデンは、輸送と操縦訓練に数ヶ月を要すると述べている。
マクフォールは、ロシアの大統領ウラジーミル・プーチンは戦争に敗北していると述べた。戦時中の指導者は、勝利している時ではなく、負けているときに将軍を変える」傾向があることから、わずか数か月前の10月に任命されたセルゲイ・スロヴィキンの後継者として、ヴァレリー・ゲラシモフを対ウクライナ戦争のロシア軍の新総司令官(new overall commander)に任命すると2023 年 1月11日に発表したと述べ、その唯一の合理的な結論(only reasonable conclusion)は、「プーチンはロシアがウクライナで負けていることを理解している」と書いている。
敗北の兆候は、プーチンが毎年恒例の年末の記者会見をキャンセルし、「最も忠実で統制された」記者団からの質問に明白な躊躇(evidently reluctant)を示したことである。クレムリンの正教会の大聖堂で行われたクリスマスでの、彼の控えめな外観(subdued appearance)は、ほとんど自信を示していなかった。さらに、驚くべきことに、プーチン提唱者の一人であるセルゲイ ・マルコフは「米国、特にバイデンは 2022 年の主な勝者でした。」と率直に述べた。新聞記者のマクシム・ユシンは最近のトーク・ショーで、ロシアの特別軍事作戦は当初の目標を何も達成していないと述べた。 元プーチン大統領顧問のセルゲイ・グラジエフは、ロシアには「明確な最終目標(a clear end objective)、健全なイデオロギー、または西側集団に対する戦争に勝つための資源がない」ことを公的に悲観した。
プーチン大統領は、さらに数十万人の兵士を徴兵した(drafting)後、春の攻勢(a spring offensive)を開始することにより、2022 年のロシアの損失を覆すことを計画している。しかし、全知全能の指導者(an all-powerful and all-knowing leader)として、かつて臣民の間で享受していた評判を取り戻すことはできない。プーチンは、ウクライナでの悲惨な戦争(disastrous war)から回復することはない。なぜなら、第一に、戦場でのロシアの主要な勝利はありそうにない。ロシア軍には、プーチン大統領が昨年秋に紙上で併合(annexed on paper)したウクライナの 4 つの地域すべてを占領する能力も意志(neither the capabilities nor the will)もない。特にヴォロディミール・ゼレンスキー大統領が米国とNATOに要求した戦車、長距離ミサイル、ジェット戦闘機などの攻撃兵器を受け取った場合、ウクライナの反撃(Ukrainian counteroffensives)が成功する可能性は高くなる。プーチンが軍事的栄光を達成すること(achieving military glory)によって彼の評判を復活させる可能性は非常に低い。モスクワの寡頭政治家(Oligarchs)、北京の共産党指導者、テレグラムのロシア民族主義ブロガーは皆、このことを理解しているようであると説明している。
第二に、プーチンの野蛮なウクライナ侵略は、1 つの国に対して課せられた中で最も包括的な制裁(the most comprehensive sanctions)を引き起こし、20 年間にわたるロシアの世界経済への統合を終わらせた。この孤立はプーチンが権力を握っている限り(as long as Putin is in power)続くと予測している。また、西洋諸国に科せられた制裁は粘り強い。攻撃的で独裁的ではない(less aggressive and autocratic)新しい指導者が権力を握るまで、彼らはくつろぐことはなく、経済エリートは、その間にロシア人が経済の停滞とよどみ(economic malaise and stagnation)に直面するという事実をすでに理解し嘆いている。何万人ものロシアの最高で最も優秀な人々が去り、さらに何千人も去ろうとしている。プーチンはロシアの民間企業(private business sector)からの尊敬を取り戻す可能性もないという。
第三に、プーチンの社会的支持は弱く衰退している。世論調査によると、「ロシア軍の使用に関する意図的な虚偽の情報(deliberate false information)を公に流布した」プーチン政権を支持する人々は世論調査に回答した少数派であり、回答しないことを選択した多数派(the majority who choose not to respond)はプーチンを支持していない可能性があるという。そして、これらの非常に欠陥のある世論調査(these highly flawed polls)でさえ、戦争への熱意と支持の低下を示しており、確固たる過半数(a solid majority)はプーチンが侵略を終えれば、支持する準備ができていることを示している。紛争への不安が高まっており、彼の支持の人口統計(demographics of his support)は明らかである。もっと若く、都会的で、もっと教育を受け、裕福なロシア人よりも、年配で、田舎で、教育を受けておらず、貧しい人々の方がプーチン大統領を支持しているという。つまり、プーチンは「未来を失っている」のである。
要するに、マクフォールは、プーチン大統領が20 年以上権力を握り、抑圧的な独裁政権を築いており、革命、クーデター、大衆の反乱によって彼が打倒される可能性はほとんどなく、信用を失墜させ、衰退させたとしても、プーチンは、今後も政権の支配を維持する可能性があると述べている。しかし、プーチンが権力を失い、巻き戻しのプロセスが本格的に始まることがあっても、ウクライナでの彼の「巨大な失敗」は、プーチニズムの終わりの始まりである可能性が十分にあると述べている。米国とドイツの25日の動きは、今春またはそれ以前にウクライナでの戦闘の激化が予想される前に、他の西側の同盟国による支援の増加を促す為である。ロシアは、戦車提供の動きに対して、「再度のあからさまな挑発」であると攻撃的であるが、バイデンは今日の発表で、戦車の提供は「攻撃的な脅威ではありません。ロシア軍が属しているロシアに戻れば、この戦争は今日終わるでしょう」と付け加えた。