債務上限交渉の膠着状態は何を示唆? 

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残された日数が限られている中で、月曜日に議会に戻った議員らは、財務期限が近づいているため債務引き上げの法案に取り組む時が来ている。米国下院議会の共和党議長ケビン・マッカーシーは今日、ニューヨークの証券取引所でのスピーチで、共和党は米国政府による債務不履行を許さないと宣言した。共和党は引き続き、支出削減の主張に集中している。

マッカーシーは17日午前中、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でのスピーチで、共和党は迫っている締め切りに間に合わせる計画であることを明白にした。彼は「債務制限交渉は、国の財政を検討する機会です。債務不履行は選択肢ではありませんが、増税、高金利、中国への依存度の増加は、働くアメリカ人にとって機能しない経済です。」と言った。また、「私たちは無謀な政府支出の影響をリアルタイムで見ています。記録的なインフレとそれが引き起こす困難、金利の上昇、サプライ・チェーンの不足、銀行システムの不安定、全面的な不確実性です。」とマッカーシーは、交渉の行き詰まりに焦りがあることを示唆した。彼は「同意するなら、じっと座っていないで、私たちに参加してください。合理的な交渉、責任ある債務上限、支出を管理下に置く合意の要求に参加してください。」とジョー・バイデン大統領に呼びかけたことを示唆した。

共和党のリーダーたちは、連邦政府の支出を削減し、政府機関の将来の予算を制限し、未使用のコロナウイルス援助を回収し、バイデンの学生ローン・キャンセル計画を取り消し、医療保険と引き換えにメディケイドの受給者に長時間労働を強制する新しい規則を含む他の多くの政策を採用することを目指している。つまり、今年初めに、債務限度額は約 31 兆ドルに達している中で、共和党は、債務上限を引き上げるつもりであるが、それと引き換えに、連邦の医療、教育、科学、労働、その他の機関の支出1,300億ドルの削減を行い、これらの機関で今後 10 年間で将来の予算増加を制限することを目指している。しかし、残された期限は7週間未満であるにも関わらず、現在も具体的な支出削減計画を提出しておらず、詳細な予算計画を終えるまで今後まだ数週間かかると述べている。

これに対し、ホワイトハウスは月曜日、共和党がその計画の完全な詳細を公表しなかったことを非難した。 ホワイトハウスのスポークスマンであるアンドリュー・ベイツは声明の中で、マッカーシーは、「下院共和党議員が何を提案し、投票するかを明確に説明できなかった」と述べた。また、共和党の「希望リスト」は勤勉な家族のコストを増加させると指摘し、「何百万人ものアメリカ人から食糧支援と医療を奪い、それでも赤字を拡大するだろう」と言った。バイデンは、より広範な財政問題について話し合うためにマッカーシーと会うことに前向きであることを表明している。しかし、バイデン大統領は、共和党が最初に予算を提示するべきだと主張しているため、二人の男性は2月の最初の会談以来、対話をしていない。

マッカーシーは17日に「慎重な投資家を和らげ、党を結集し、彼自身の政治的遺産を磨く」ことに専念した。彼は、「無条件の債務上限の引き上げは通過しない」と宣言した。一方、ホワイトハウスは、米国の「信用は交渉の余地がない」とする信念を変えていないので、マッカーシーは、現在の「膠着状態」に焦りがあることを示唆した。なぜなら、最悪のシナリオで、「史上初の政府の債務不履行は、すでに景気後退の瀬戸際でぐらついている経済を荒廃させる可能性があるからである」とワシントン・ポストは伝えている。ムーディーズ・アナリティックスの経済主任であるマーク・ザンディは、債務不履行の可能性について、「金融の混乱になるでしょう。私たちの財政問題は意味のあるほど悪化するでしょう。世界における私たちの地政学的地位は損なわれるでしょう。」と述べた。ザンディは 、共和党の計画を議会が採択した場合、成長は更に打撃を受けると見ており、2024 年の第 4 四半期に実質国内総生産は約 0.6% 減少し、雇用は 720,000 人減少する可能性があると予測した。

マッカーシーが、わざわざニューヨーク証券取引所でスピーチした心理的な分析をした共和党下院議員スティーブ・ウォマックは、恐らく、彼は、議会には何かをする能力があり、「私たちは何かをするつもりである」ことを示し、投資家とウォール街を安心させることが一部の目的である可能性があると示唆した。しかし、上院多数派の民主党リーダーであるチャック・シューマーは記者会で、「彼は遥々、ウォール街にまで行き、詳細も事実も新しい情報もまったく教えてくれませんでした。マッカーシー下院議長がこの方向に進むなら、我々は債務不履行に陥るでしょう」と述べた。しかし、注目すべき歴史がある。現在と似た状況は2011年にバラク・オバマ大統領下で、フリードム・コーカスが同様の主張をし、膠着状態が続いたが、交渉の最終的段階で、連邦政府機関の支出を今後 10 年間削減する包括的な取引に合意した後の土壇場で、債務不履行に陥る危機から逃れることが可能であった。当時、副大統領であったバイデンにとって、フリードム・コーカスとの対応は初めての経験ではなく、彼は非常に慣れているのである。従って、まだ語られていない何かがあることを示唆している。

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