極右派の異例の戦略とは何か?

Sep. 21, 2023 Photo credit : NBC News

連邦政府は9日後に政府の各部署に提供する予算法案を議会が可決しない場合、閉鎖する可能性がある。ウクライナの大統領ゼレンスキー夫妻が、ペンタゴンやホワイトハウスを訪問している時に、規定委員会の共和党メンバーは21日午前中、ドアの裏側で秘密の会合を行なった。規定委員会メンバーは、その後に国防歳出法案に対する今週2回目の投票を行なったが、過半数の共和党多数派が反対票を投じたため、再度下院全体で投票を行うための手続きに失敗した。この国防歳出法案には、ウクライナに提供する資金が含まれていると言われている。下院極右派は「異例の戦略」または前例のない措置を利用して、この法案をブロックした。

ケビン・マッカーシーが極右派の投票によって、下院議長に選出されて以来、その規定メンバーは、特に予算に関連する法案で彼らが提案した規定が採用されない場合、投票を取り消すという前代未聞の「異例の戦略」を利用している。その規定メンバーの極右共和党は20日夜、政府機関閉鎖阻止法案の一環として、歳出の大幅な削減を要求した。極右派は、引き続き政府への資金提供に抵抗し続けているという。彼らは、21日の朝も投票を行ったが、二人のメンバーが昨日の賛成票から今朝反対票に立場を変えたため、下院議場で全体的な投票ができない状態である。マッカーシーは21日、「これはただ場所全体を焼き払いたいだけの人々のまったく新しい概念です。それはうまくいきません。」と語った。

下院共和党は現在、前例のない措置を踏まえている。民主党が多数派であり、ナンシー・ペロシが下院議長であった時、議会の予算法案は歳入委員会が検討し、彼らが認可した後、議場全体で投票はスムースに行われていた。ペロシ議長は、全ての法案について、可決するための投票数があると判断した場合のみ投票を行っていた。従って、2020年12月末まで下院での法案は、ほぼ全て可決していた。しかし、現在、共和党多数派である下院議会の一部の過激派は、前例のない権限が与えられ、そのかわりに議長には権限がないため、ほとんどの法案制定において、機能不全に陥っている。彼らは、歳入委員会ではなく、規定委員会で秘密の会合を開催した後に下院全体で投票を行うかを決定している。これは「異例の戦略」と呼ばれている。

米国下院規則委員会は、1789年4月2日に設置されたため、規定委員会は特に新たな概念ではないが、特定の政策分野を扱うことが多い他の委員会とは異なり、法案を下院に提出する際の規則を担当している。この委員会は、下院での法案の導入と課程に影響を与えるため、最も強力な委員会のひとつであるが、ペロシ議長下では、歳出入に関して、歳入委員会が主な役目を果たしていた。従って、現在多数派である下院共和党は、マッカーシーを議長に就任させるための投票と引き換えに、極右派のメンバーが主導権を握っている。彼らは、望まない予算法案に対して、規定委員会を通して、議会での投票をブロックすることを可能にしているため、この状況が続く場合、政府は10月1日に閉鎖する可能性が高くなっている。

下院規則委員会の共和党メンバーの少なくとも5人が兆ドル単位の国防歳出法案の投票をブロックしているようである。共和党の極右派は20日の夜、政府機関閉鎖を阻止する法案の一環として、更なる歳出削減の要求を押し出した。極右派が、政府閉鎖を脅している時、ウクライナの大統領ヴォロディミール・ゼレンスキーは21日、上院および下院議会の両党のリーダー達に会った。国防歳出法案が可決するまで、ウクライナは資金の提供を受けることが困難になる。彼は東部時間午前8時55分に、下院議長ケビン・マッカーシーと民主党少数派リーダーのハキーム・ジェフリーズ、およびペロシを含む他下院民主党のメンバーと撮影した3枚の写真をツイートし、以下のようなメッセージを投稿した。

ウクライナは、下院、両党、そしてアメリカ国民全体のあらゆる支援に心から感謝しています。 私たちは、両国が共有する価値観である民主主義、自由、尊厳を守るために協力して多くのことを成し遂げてきました。 ウクライナ国民はロシアの戦争犯罪により甚大な被害を受けてきましたが、我々は占領地の半分以上をロシアの侵略者から解放しており、勝利が近づいていることが明白に分かります。会談では、戦場の状況と防空を含む優先的な防衛ニーズについて話し合いました。私は、ウクライナの勝利により、ロシアも他の独裁政権も再び自由世界を不安定化させることはなくなると強調しました。 勝つためには、私たち全員が団結して協力しなければなりません。

ゼレンスキー大統領は夫人のオレナと共に21日、国防総省も訪問し、国防長官ロイド・オースティンおよび将軍マーク・ミリーと共に9・11の犠牲者に献花を捧げる儀式に参加した。午後ホワイトハウスに到着したゼレンスキー夫妻は、ホワイトハウスの南柱廊玄関の外側で、米国とウクライナの国旗を掲げた兵士らおよびジョー・バイデン大統領とファースト・レディのジルに迎えられた。バイデン大統領は、ウクライナへ数百億ドルの追加支援の承認を議会に求めている。ゼレンスキーは予算法案で、国防費さえ可決できない下院共和党が最も機能不全に直面している時に、議会、国防省、ホワイトハウスを訪問した。昨年に比較し、ウクライナへの熱狂的な支援のムードは幾分停滞しているような雰囲気があるように見える。

 

アメリカ・ウオッチ- Yuko's Blogをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む