益々、紫外線の影響を受けやすい季節が到来する中で、外出が多い人はサスクリーン(日焼け止クリーム)の使用は不可欠である。これまで、ほとんどのサンスクリーンは紫外線を遮断するため、特に慎重に選択することを意識していなかった。しかし、科学者は、皮膚を紫外線から保護するより、有害な場合もあると述べているため、製品をリサーチするにあたり、サンスクリーンの選択には基本的な知識が必要であることを改めて理解した。タイプ、成分、SPFの幅など、リサーチから学んだ重要なことを復習してみたい。
サンスクリーンには、化学品とミネラルの二つのタイプに分類されている。最近ミネラル・ベースの製品が増え始めている。そして、専門家は大部分が酸化亜鉛で作られているミネラル・サンスクリーンを勧めている。別の有効成分がある場合は、酸化亜鉛の割合が最も高く、board spectrum (広域スペクトラム)と記載されたサンスクリーン製品を選択するよう奨励している専門家もいる。つまり、ウルトラ・バイオレットと呼ばれる紫外線(UV)にはUVA とUVBの二種類があるため、両方の紫外線を遮断する能力のある製品を選ぶ必要がある。
ハーバード大学医学の健康サイトの寄稿編集者であるドミニク・ウー医学博士によると、「皮膚に届く紫外線の約 95% はUVAであり、UVAは光老化、しわ、シミなどの慢性的な影響の主な原因である。UVB の割合は小さいが、これも日焼けの主な原因であるため、潜在的にさらに有害である可能性がある。UVA と UVB はどちらも皮膚がんを引き起こす」可能性があるという。従って、日焼けの目的で太陽に皮膚を晒す行為は、皮膚癌の危険性を考慮すると勧めることはできないと述べている。日焼けをしたい場合、日焼け止めクリームを利用することを勧めている。日焼け止めには主に 2 つの種類があり、化学日焼け止めとも呼ばれる「有機フィルター」と物理日焼け止めとも呼ばれる「無機フィルター」に分類されている。
物理的な日焼け止め(無機フィルター)は、「酸化亜鉛や二酸化チタンなどのミネラル化合物で、理論的には紫外線を反射・散乱させて肌を保護する。しかし、幾つかの研究では、これらの化合物は実際には紫外線を吸収して熱に変換することで機能することが示されている。これらの日焼け止めは、UVA と UVB の両方の光に対してより広範囲の保護を提供する傾向がある。また、敏感肌に優しいため、子供用の日焼け止めに使用される処方である傾向がある。これらの日焼け止めクリームは厚くなりがちで、白く見える場合がある。屋外で過ごすときは、SPF 30 以上の日焼け止めを使用する」ことを勧めている。SPF 30 は UVB 光線の約 97% を遮断する。SPF 50 を超える日焼け止めの紫外線に対する保護効果はさほど上がらないという。
日焼け止めを塗るときの量は、顔と首に塗る場合、ティースプーン 1 杯程度の量で十分であり、体の露出部分には1オンス(28g)を塗ることを勧めている。そして、日光に当たる15 ~ 30 分前に日焼け止めクリームを塗り、服を着るまで 10 ~ 20 分待つ必要がある。耐水性と表示されている場合でも、少なくとも 2 時間ごとに、または水に濡れたり汗をかいたりした後は、日焼け止めを塗り直すことを勧めている。そして、サングラス、つばの広い帽子、長袖の服、ズボンなど、可能な限り体全体を保護する必要がある。日焼けのケアで最も重要なことの 1 つは、日焼けをすると、実際には体からより多くの水分が失われるため、多量の水を飲むことである。症状に効果のある局所療法には、冷たいお風呂、優しい保湿剤、さらには市販のヒドロコルチゾン ・クリームなどがあり、不快感を和らげるのに役立つという。
ハーバード大学医学部の別の専門家は、サンスクリーン(日焼け止め)の科学的側面について説明している。日焼け止めは太陽の有害な光線から肌を守るために作られていが、日焼け止めに関する主張の中には、良いことよりも悪いことの方が大きい可能性があることを示唆するものもある」と述べている。ハーバード大学医学部の皮膚科助教授であるブリガム・アンド・ウィメンズ病院の皮膚癌予防クリニックの共同ディレクター、ジェニファー・リンは「日焼け止めには避けるべき化学物質が含まれていますか?」との質問に対して、「日焼け止めには 2 種類あります。紫外線を物理的遮断する物質は太陽からの紫外線を反射し、2 つの有効成分、酸化亜鉛または二酸化チタンのいずれかを含みます。化学的遮断物質には太陽の紫外線を吸収する化学物質が含まれます。通常、これらにはアミノ安息香酸、アボベンゾン、オクチサレイト、オクトクリレン、オキシベンゾンが含まれます」と述べている。
また、「オキシベンゾンは、いわゆるホルモン撹乱物質として作用する可能性があるという懸念から、最もひどい報道を受けています。ホルモン撹乱物質とは、細胞膜を通過する能力があり、体内の自然なホルモン生成を妨げる可能性がある化学物質です」と説明している。また、2017年に米国皮膚科学会誌に掲載された研究では、オキシベンゾンは一部の人にアレルギー反応を引き起こすことが判明しているが、これは一般的ではないと述べている。オキシベンゾンは日焼け止め製品だけでなく、「プラスチック、ヘアスプレー、マニキュアなど他の製品にも含まれている可能性があるが、現時点では、オキシベンゾンを含む日焼け止めを避けるよう指示していないので、日常的に使用される他の多くの一般的な製品に含まれていることを知っておく必要がある」と語っている。
最後に、色素沈着過剰に効果的な日焼け止めを選ぶことも重要である。米国で販売されているそのような製品で知られ、一部の皮膚科のクリニックでも広告が見られ製品のブランドは“EltaMD”であり、そのブランドの製品の一つには、ボトルの上部に「皮膚科医が進める#1」と記載されている。最近、ほとんどの製品は広範囲スペクトル・サンスクリーンと表示されているようである。別の言い方をすれば、この表示がない日焼け止め製品は避けるべきである。また、最近SPF 60またSPF 70と記載された日焼け止め製品が増えているので、SPF30以上を選択することを勧めている専門家もいる。しかし、ドミニク・ウー医学博士は数値の大きさは効果の高さを意味していないと述べている。