下院議会ではほぼ完全な党派ラインで、継続予算法案を可決したが、上院議会では投票時の反対党の議事妨害を防ぐために60票が必要であるため8人の民主党議員の投票が必要になる。上院議会の民主党は、共和党の賛成票に参加するかを決定することに葛藤があるようである。一部の民主党議員らは、彼らの影響力には限界があることを認識している。
下院共和党議員らは11日に217対213票で政府に資金を9月30日まで提供する継続予算法案を可決した。下院共和党議員らが作成した法案に共和党の一人は反対票を投じ、民主党一人は賛成票を投じたが、ほぼ党派ラインで可決した。その後、民主党上院議員らは、上院に移動した法案に投票するかどうかドアの裏側で協議を行ったが、結論に達することはなかった。彼らは12日に再度協議を行う予定である。民主党は、ドナルド・トランプ大統領が政府を縮小する計画を急激に実施している現状に懸念を示しているようである。教員省を完全に廃止することを段階的に計画し、1月20日の就任以降4,100人以上のうち約50%を解雇し、1,300人以上を11日に解雇した。そして、約570人の職員は数週間以内に解雇の提案を受け入れたという。民主党議員らは、教育省を廃止するためにそのような過激な解雇を推進しているトランプ大統領に協力するべきか、政府閉鎖を受け入れるべきかどうかで、投票を決定することに葛藤があるという。
草の根活動家を代表するインディヴィジィボォーの共同創設者兼共同エグゼクティブ・ディレクターであるエズラ・レビンは、「私たちはマスクに対する影響力のポイントを特定しました。共和党議員は、3月14日までに民主党の投票で資金法案を可決することを望んでいます。民主党にはここで強硬な態度を取る機会があり、すでにその意思を表明している議員もいます。私たちは団結した反対派を築こうとしています」との声明を発表している。彼のグループは、イーロン・マスクと彼の政府効率化(DOGE)サービスが、資金提供、人員削減、予算削減の権利がある議会を迂回する活動を明確に禁止するための文言を法案に含めることを交渉するよう求めている。
激戦州の民主党議員らは、彼らにとってどれほど酷い法案であっても十分な時間がないため、交渉にはリスクがあり、政府閉鎖は避けるべきだとの意見もある。民主党議員らを締め出し、下院共和党だけで協議し、ほとんど共和党の投票で可決した法案は国防費と国境警備のための資金を増額しているものの、国民を支援するためのプログラムはほとんど削減されているようである。例えば、メディケイドに対応する商業委員会やその他の委員会に対する多額の予算削減を特定するよう指示し、資格要件の厳格化、給付金の削減が示唆されており、7,000万人以上のメディケイド依存者に多大な影響を及ぼす可能性がある。また、トランプの減税政策に協力するため、今後10年間で政府支出を全面的に2兆ドル削減する案が含まれている。つまり、共和党の大統領を満足させる可能性が非常に高い法案である。上院議会では共和党は53議席あるが、一人の上院保守派が投票しないと表明しているため、少なくとも8人の民主党議員の投票が必要になる。
昨夜テレビ放映のインタビューで、彼らの立場を語ったケンタッキー州を代表するランド・ポールは反対票を投じると述べた。ペンシルベニア州を代表する民主党上院議員のジョン・フェッターマンは下院で可決された9月末まで政府に提供する暫定予算案に賛成していないが、政府を閉鎖させたくないので、投票するとスタジオ外での対面インタビューで語った。常に民主党の政策を支持している無所属のメイン州を代表するアンガス・キング上院議員は「我々は、閉鎖は良いことだと考えている人たちと対峙している。彼らは閉鎖を長引かせ、すでに検討している以上に大統領の権力を拡大するために閉鎖を利用する可能性がある。だから、それは考慮しなければならないことだ。これは普通ではない」と述べた。つまり、キングはトランプ大統領の政府縮小の取り組みを先導している富豪者イーロン・マスクが政府閉鎖を利用して、益々多くの連邦職員を退職に追い込む危険性があると警告した。ウクライナを訪問した後に「裏切り者」とマスクに批判されたアリゾナ州を代表する民主党上院議員マーク・ケリーは、「共和党が下院と上院、そしてホワイトハウスで多数派を占めていることを認識することが大切だと思います。彼らはすでに政府の一部を閉鎖しています」と述べた。彼は、現在民主党が置かれている立場は、影響力がほとんどないことを示唆した。
下院議会では単純多数派で法案は可決するため、民主党議員らは法案制定の協議に参加することを拒否されたのである。多数派と言ってもわずか218対214議席である。予算となると如何に共和党が国と国民の利益よりも党派的で強引であるかを物語っている。DOGEサービスとイーロン・マスクの狂気的な政府職員と予算削減は、富豪者を潤すための二兆ドルの課税が目的である。その財源を得るためには、多大な詐欺があるとのプロパガンダに基づき、現在国民がプロテストを通して反対している財務、税金、社会保障などの個人的な機密情報にアクセスしたか又は試みている。最新の世論調査ではイーロン・マスクとドナルド・トランプに対する支持率は非常に低い。CNNが 3月12日に公開した世論調査ではトランプ大統領の全体的な支持率は現在45%で、不支持率は54%である。マスクに対して好意的に見ている率はわずか35%であり、53%は否定的に評価している。