ここ1週間話題になっているトピックの一つは、性犯罪者として逮捕され、投獄中に自殺したとされるジェフリー・エプスタインに関連するエプスタイン・ファイルについて、先月イーロン・マスクがトランプ大統領は、そのファイルに関連があると投稿した後から、再度エプスタインの事件が注目されるようになった。政権は、FBIの捜査記録を公開しないと決定したため、MAGA支持者や大統領の強い支持者である米国下院議長は、書類公開の支持を表明し、大統領と距離を置いているという。益々論争的になっているエプスタイン事件の目だっている点は憶測や陰謀論と事実が混合していることである。
刑務所で2019年8月に自殺したとされる富豪者のジェフリー・エプスタインのガールフレンドと見られたギスレイン・マクスウェルは性的人身売買で逮捕および告訴され2020年7月29日から裁判が開始され、20年間の刑務を言い渡された。彼女は現在も服役中である。この重篤な刑罰は、性的人身売買の被害者が最年少の14歳を含む主に10代の少女達であったことから、彼女が犯した罪がどれほど深刻であるかを浮き彫りにしている。そして、英国のロイヤル・ファミリーの一人も顧客であったとされ、この性的人身売買の事件は上流社会で起きたことから世界的に注目されたことは既にご承知の通りである。エプスタインの問題は未成年の女性らが姓密売の犠牲者であることから、最も関心が寄せられた。なぜなら、顧客リストが存在するとされており、それを大統領と司法省長官のパム・バンディが隠匿していると批判される状況になっている。先週、司法省とFBIは署名のないメモの中で、エプスタイン・ファイルには他者の捜査を正当化するような証拠は含まれていないと述べた。司法長官パム・ボンディは、捜査官が発見した児童性的虐待のビデオ録画は、一部で示唆されているように、エプスタイン自身や友人の犯罪を録画したものではなく、ダウンロードしたものであると述べた。しかし、ボンディとFBIディレクターのキャシュ・パテルが公開を拒否している資料には何が含まれているのか不明であるという。
イーロン・マスクは6月6日、刑務所で自殺した性的人身売買の犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する政府文書に大統領への言及があったと主張し、大統領弾劾への支持を表明した。マスクのこの投稿はすぐに削除されたようである。マスクが先月、金融業者ジェフリー・エプスタインに関するFBIのファイルにドナルド・トランプ大統領の名前が記載されていると主張して以来、大統領の強固な支持者らは、公的に大統領を批判するようになった。なぜなら、性的人身売買の罪で裁判を待っていたエプスタインに関する捜査の詳細を明らかにするという現大統領の長年の約束は突然撤回されたためである。ニューヨーク・タイムスの15日の報告によると、保守派複数の有力な関係者は2月に、司法長官パム・ボンディによってエプスタインのファイルが一般公開される数時間前に、そのファイルを事前に検査するよう要請されていたという。政権の当局者らは、「残されたファイルには『顧客リスト』が含まれていたと示唆したが、事件関係者の多くはその存在を否定している。トランプ大統領の「最も熱心で声高な支持者の一部は突如、誰がなぜ関与したのかという点では意見が一致しなかったものの、隠蔽工作の匂いを嗅ぎつけた」と宣言した。大統領は週末、ソーシャル・メディアへの投稿で、「誰も気にかけないジェフリー・エプスタインに時間とエネルギーを無駄にしないでください」と懇願した。
タイムスによると、エプスタイン事件には「憶測や陰謀論を煽る多くの現実の要素が絡んでいる。なぜなら、裕福で政治的なコネを持つ人物が長年にわたり恐ろしい犯罪を犯しても逃れてきたこと、政府当局がエプスタインを処罰する意思を明らかに示さなかったこと、そして一見不審な状況下でエプスタインが突然自殺したとされていることなど、不可解な問題が多いため」である。そして関係者とされる注目する人物は党派的に異なっている。「保守派はエプスタインとビル・クリントン元大統領の知己関係に着目」し、トランプの支持者たちは、大統領が「ついにエリート層による子供たちへの卑劣な犯罪を暴露すると信じている」ことを公的に表明している。エプスタインへの執着は、長年にわたりトランプ支持者を魅了してきた陰謀論が混同している。一方、リベラル派はエプスタインとトランプは長年の友人であること、トランプ政権最初の任期中にエプスタインが拘留中に死亡したことを指摘した。しかし、エプスタインの死は党派を超えて、「双方が政府への疑念」を高めたという。
再度幾つかのメディア最近は、トランプの隣にメラニア、金融業者ジェフリー・エプスタイン、エプスタインを世話していたとされるギスレイン・マクスウェルの4人の、恐らく20年以上前の写真を展示した。現在、疑問視されている事は現役大統領と「エプスタインとの関係はどのようなものだったのか」という事である。現実的には「FBIのファイルに記載されているだけでは、有罪にはならない。なぜなら、そのようなファイルには目撃証言、被害者情報、そして誤った情報が含まれていることが多いからである。また、多くの報道は、エプスタインは多くの著名人と社交を持ち、トランプと長年の友好関係があり、フロリダやニューヨークの社交界のパーティーで頻繁に顔を合わせていたとされている。 エプスタインに対する州警察の捜査は2006年に既に始まっていた。フロリダ州のパームビーチ警察は、若い女性がエプスタインの自宅に出入りしているのが目撃されているという通報を受け、4か月後より深刻な被害をもたらした通報を受けた。ある女性は、10代の継娘がエプスタインから金銭を受け取って服を脱いだ状態でマッサージをさせられていたと訴えたという。この通報を受けて捜査が開始され、後に少なくとも12人の被害者が特定された。
先週まで、「MAGAの反乱」と呼ばれるほど、トランプの強固な支持者やその他の保守派が、エプスタイン・ファイルと呼ばれているこの政府文書を公開しないという政権の決定に激怒し、公的に批判している。その中には、トランプ政権の最初の政策顧問であったスティーブン・バノン、トランプ支持のソーシャル・メディア・コメンテーター、30日に満たない任期を務めたホワイトハウスの国家安全保障顧問マイケル・フリン、大統領の初期から最も忠実な支持者の一人など、トランプを大統領職に復帰させれば、エプスタイン事件についてもっと多くのことを知ることができると信じてきた支持者たちは、トランプ政権が全ての情報を公開しないことに激しく反発している。
そして、この波動は米国議会に拡大した。米国下院議員らは15日に公開するよう求めている中で、遂に下院議長マイク・ジョンソンを含む共和党議員らは、「エプスタイン事件をめぐりトランプ大統領と決別した」という。ワシントン・ポストの同日の報告によると、大統領の強い支持者であるジョンソン下院議長は、トランプ大統領の司法省がエプスタイン事件は事実上終結したと発表した数日後、エプスタイン関連の文書公開を支持すると述べ、初めて公然と大統領の決定に反対する意向を示した。ジョンソン議長は、パム・ボンディ司法長官が今年初めのインタビューで、エプスタイン被告の「顧客リスト」とされるものが自分の机の上に置かれており、公開される可能性を示唆したため、混乱が生じていることについて「公に説明する必要がある」と述べた。司法長官ボンディを含めて、現在司法省当局者は「顧客リスト」は存在しないと述べている。ジョンソン議長は「私はパム・ボンディ司法長官を高く評価している。彼女は良い仕事をしてきたと思うが、司法省は主要な優先事項に集中する必要がある」と述べた。15日、下院本会議でこの問題を審議するための採決をほぼ可決させたという。民主党議員らは「トランプ大統領の支持基盤が重視している」この問題に注目し、公開されていない顧客リストの文書を議会に提起するよう求める意向があることを示唆している。
要するに、トランプ大統領の強固な支持者は、政権が世間に知られていない顧客リストやFBIが調査した非公開の情報を開示することを拒否しているため、非常に反発したということである。エプスタイン・ファイルとは、ビデオ、写真、FBIのインタビューなどが含まれるFBIの捜査による多数の記録に言及しており、これは全てが公開されていないとされている。また、顧客リストがあり、それは未成年の少女が人身売買された顧客のリストに言及しているが、それは仮説上のものであるのか、実際に存在するのか明白ではない。別のリストは、一部公開されており、小規模のエプスタインの金融顧客の情報に関連している。エプスタインと関係のある数十人の人物の名前は、裁判所文書の公開により公表された。エプスタインの事件は、今でも陰謀論を彷彿させており、それは過去と同様に政治的に結びついている。例えば、2016年11月の選挙前に、ヒラリー・クリントンを敗北に追いやる陰謀論が拡大した。その一部は、クリントンを含む民主党指導層の人々は、ワシントンDCのピザ・レストラン「コメット・ピンポン」の地下で、子供たちの人身売買および小児性愛の犯罪組織を運営しているという馬鹿げた陰謀説である。その陰謀説を信じ、自己調査を決意し、銃を持参し、そのレストランに現れた28歳の男性は、地下は存在しないレストラン内で銃を砲発した後に逮捕されたという事件がある。