議事堂襲撃から5年が経過した今日の様子

1 月6日記念公式銘板 Photo credit : Civil War Memory

米国が激しい衝撃に襲われた2021年1月6日の米国議会議事堂での暴動事件から5年が経過した今日、共和党多数派が支配する米国議会では、この事件に対する超党派の統一見解は存在せず、このイベントを追悼する公式行事は行われていない。しかし、民主党議員らは、歴史を書き換えようとする共和党議員らに対抗し、解散された1月6日の特別委員会を一時的に復活させ、多くの人々を招待し、追悼する一連の活動を行なった。インペリアル・プレジデンシィの再到来を思わせる新年の幕開けは、5年前の事件で議会を保護した警察を称えることに共和党は全く関心を示さず、作成された公式銘板さえ提示していないという。ドナルド・トランプ大統領は今日、11月の中間選挙で共和党が多数派を失う可能性を警告した。

5年前のこの日、わずか2週間後に大統領職の任期を終える前のトランプ大統領は、ホワイトハウスの近辺で集会を行い、ジョー・バイデンが勝利したその選挙結果の承認儀式が行われている最中に、ペンシルベニア通りを行進し、議事堂に行くよう促し、「私も一緒に行く」と言った。この日、約9,000人が議事堂周辺で抗議活動を行なっており、封鎖された建物をよじ登り、議事堂のバリケードで警察と激しく衝突し、ドア、窓ガラスを破壊し、実際に議事堂の建物内に侵入した暴徒らの数は推定900人であった。これは、米国政治の中心地が混沌に陥り、民主主義が危機に瀕するショッキングな様子を世界中が注目した前代未聞の暴動事件であり、5人が死亡し、140人以上の警察官が負傷したにも関わらず、この事件に対する認識は党派的に分裂している。現在下院議長であるマイク・ジョンソンもジョー・バイデンの勝利を認めず、選挙結果に異議を唱えた120人以上の下院共和党議員の一人であったことから、共和党が支配する現在の下院議会では、議事堂を保護した警察官を称えるために作成された公式銘板さえ設置されていない。1月6日の出来事を記念する公式銘板は、どこにあるのかさえ不明であると報告されている。

トランプ氏はこの事件後、選挙転覆の陰謀の疑いで下院民主党が中心となった1/6下院特別調査委員会からの調査、米国下院議会での弾劾調査、米国上院議会での裁判に加えて、司法省下の特別検察官は、選挙不正の主張において有権者を欺こうとした陰謀罪で元大統領を提訴した。この委員会は襲撃事件におけるトランプ氏の役割、2020年大統領選挙の結果を覆そうとする試みについて一年半間調査を行い、公開及び非公開の聴聞会で1,000人以上の証人から証言を聞き、反乱幇助や米国に対する詐欺共謀など、4つの連邦犯罪容疑でトランプ氏を司法省に勧告することを決議した。これは、議会が元大統領を刑事訴追のために行動した米史上初めての事例である。しかし、2024年の大統領選挙にトランプ氏が勝利したため、これらの法的プロセスは全て停止された。2024年7月1日に保守派が支配する米国最高裁は、元大統領には訴訟免責の広範な権利があるとの具体性に欠ける判定によって、特別検察官ジャック・スミスは訴訟を撤回した。スミスは先週開催された議会公聴会で、証拠は十分あると述べ、トランプ大統領が存在しなければ、この事件は起きなかったと明言した。また、「ここで示された証拠は、トランプ大統領がこの陰謀において、圧倒的に最も罪深く、最も責任のある人物であることを明確に示している」と述べた。

2026年1月6日の記念日の今日、トランプ氏は、彼が改名したケネディ・センターで、共和党下院議員らと政策協議のために非公開の会合を開催した。一方、民主党は2023年に解散された1月6日委員会を再招集し、一般市民、警察官、一部の議員などトランプ支持者による暴動事件の目撃者らを招待して公聴会を開き、その後、議事堂外側に集まり、この出来事を追悼する集会を行った。この公聴会の主催側の席には、長年下院議長を務め、5年前の1月6日に暴徒の標的となり、事務所がひどく乱されたナンシー・ペロシ(カリフォルニア州)も参加した。彼女は公聴会で冒頭陳述を行い、トランプ大統領が反乱について誤解を招く虚偽の発言を厳しく非難した。ペロシは「彼が今日まで、いまだに嘘をつき続けていることは、アメリカ国民に対する侮辱です。建国の父を侮辱し続け、憲法を尊重したことは一度もありません」と述べた。暴徒らが議事堂に侵入した後、議事堂内に隠れていた女性議員らを守ろうとしたジェイソン・クロウ下院民主党議員(コロラド州)は、公聴会での冒頭陳述で、「私は空挺部隊員および陸軍レンジャーとして、イラクとアフガニスタンで3度の戦闘任務に就きましたが、海外で目にしたような暴力が我々の民主主義の殿堂である議事堂で起こるとは想像もしていませんでした」と語った。

5年前に民主主義崩壊への脅威と不安を煽った1,600人の暴徒らは告訴され、有罪判決を受け服役していたものの、2025年1月20日に就任したトランプ大統領によって即時に恩赦を与えられた。トランプ大統領の勝利に歓声を上げた人々は他ならぬこれら投獄された人々であったと言われている。しかし、昨年、恩赦された人々の一部は、他の犯罪が発覚したため再逮捕され、他の一部は仕事を探すことができず貧困および健康問題に直面しているという。更に、経済苦に直面している1,600人の多くの人々は、トランプ政権に支払いを求めていると報告された。今日、彼らが支払いを受けたという兆候はない。

1月3日、ベネズエラの大統領を電撃的に拘束し、同国のエネルギー・システムの効率化に向けたインフラのために、米国が統治すると発表したトランプ氏は、共和党議員らと秘密の会合を行っているという。ベネズエラに対する計画は両党の議員らが事前に知らされていなかっただけでなく、キューバ、コロンビア、グリーンランドなど他複数の国も同様の軍事攻撃の可能性を示唆したインペリアル・プレジデンシィの再到来を思わせる2026年の幕開けは、国内で益々政治的分裂を強め、グローバル的に脅威と不安を煽っている。昨夜、MSNOWのホストであるローレンス・オダーノーとのインタビューで、米国下院民主党少数派リーダーのハーキム・ジェフリーズ(ニューヨーク州)は「政権内のこれらの人々は、国内で法の支配を弱体化させている一方で、民主主義について世界に説教しようとしている。私たちは皆、そのことを痛烈に思い知らされることになるでしょう」と語った。6日、トランプ氏はケネディ・センターでの会合で、共和党議員らに対して、ホワイトハウスを獲得した大統領は歴史的に中間選挙では多数派を失うと示唆し、下院議会で共和党が多数派を失った場合、彼は三度目の弾劾に直面するので、11月の選挙に敗北してはならないと警告したと多数のメディアが伝えた。

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