カフェイン入りのコーヒーと紅茶は認知症の発生率を低下

Photo credit : The Today Show

カフェイン入りおよびカフェイン抜きのコーヒーを長期的に摂取することは、認知症のリスクや認知機能の転帰と関連があるだろうか? 2026年2月9日に米国医師会誌(JAMA)のオンライン版で発表された研究によると、日々コーヒーや紅茶を愛飲している人々は、そうでない人に比較して、長期的に脳の健康は良好であるという。この研究は数十年間追跡調査され、コーヒーや紅茶が習慣になっている人は、認知症の発生率も低いことを示した。

JAMA誌が2026年2月 9日にオンラインに掲載した文献によると、最大43年間の追跡調査で131,821人を対象とした研究によると、カフェイン入りコーヒーの摂取量が多いことは、認知症リスクの低下と有意に関連していた。一方、カフェイン抜きコーヒーの摂取量は、認知症リスクとは有意な関連を示さなかった。カフェイン入りコーヒーの摂取量が多いことは、より良好な認知機能の転帰と関連していた。しかし、重要なことは、コーヒーおよび紅茶と認知機能の健康との関連を示す証拠は、依然として決定的とは言えず、大半の研究において、カフェイン入りコーヒーとカフェイン抜きコーヒーは明確に識別されていない。この研究の目的は、コーヒーおよび紅茶の摂取と、認知症のリスクならびに認知機能との関連を検討することである。参加者はがん、パーキンソン病、または認知症の既往がない女性(86,606)および男性(45,215)である。研究開始において、女性の場合、1980年から2023年、男性の場合、1986年から2023年までのデータが使用された。

この研究の結果は、参加者131,821人のうち、女性の割合は65.7%であり、この研究開始時における平均年齢は、46.2歳であり、最大43年間の追跡調査を行った結果、11,033件の新規認知症発症例が認められた。カフェイン入りコーヒーの摂取量が多いほど、認知症のリスクが低下することに関連している。カフェイン入りコーヒーの摂取量が多いほど、客観的な認知機能の成績も良好であることに関連していた。ただし、全般的認知機能との関連については、統計学的に有意ではなかった。紅茶の摂取量が多い場合も、これらの認知機能に関する結果と同様の関連が認められたが、カフェイン抜きコーヒーの摂取については、認知症リスクの低下や認知機能の向上との関連は認められなかった。用量反応解析の結果、カフェイン入りコーヒーおよび紅茶の摂取量と、認知症リスクや主観的認知機能低下との間には、逆相関性があることが示された。最も顕著な関連性の違いが観察されたのは、カフェイン入りコーヒーを1日あたり約2~3杯、または紅茶を1日あたり1~2杯摂取している場合である。

要するに、JAMAに2026年2月9日発表されたこの研究において、約131,000人のうち約66%の女性は、最大43年の期間中に11,033人が認知症と診断された。カフェイン入りコーヒーを1日あたり約2~3杯、または紅茶を1日あたり1~2杯摂取しているグループは、全く飲まないグループに比較して、認知症の発症リスクが低いことが明らかになった。つまり、カフェイン入りコーヒーや紅茶の摂取量が多いことは、認知症リスクの低下や、認知機能の緩やかな向上と関連しており、その関連性は中程度の摂取レベルにおいて顕著であることが強調されている。注目すべきことは、カフェイン抜きのコーヒーには、こうした脳の機能を保護する効果は見られないことが示唆されたことである。

しかし、カフェイン入りのコーヒーはエネルギー飲料の一つとして、利用されている場合もあり、特に妊産婦は、摂取過剰には気をつける必要がある。一般的な飲み物にどれくらいのカフェインが含まれているかを確認することが重要である。FDAの解説によると、「エナジードリンク」という名称で販売されている飲料製品はカフェインが多量に含まれているので、注意するべきである。一般的に、エナジードリンクには16液量オンスあたり54〜328ミリグラムのカフェインが含まれており、一部のブランドでは12液量オンスあたり41〜246ミリグラムのカフェインが含まれている。米国内で販売されているエナジードリンクの多くは、ガラナなどカフェインを含有し得るその他の原材料を含めた、すべての供給源に由来するカフェインの総量がラベルに記載されている。カフェインを過剰摂取した場合、心拍数の増加、 動悸、 高血圧、 不眠症または睡眠障害、不安感、 震え、落ち着きのなさ、 胃の不調、 吐き気、 頭痛など様々な症状が現れることがある。カフェイン含有量は、ほとんどの成人の場合、1日あたり最大400ミリグラム(mg)までなら安全であるとされている。

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