トランプ大統領は、イランに対して7日の有効期限までに、ホルムズ海峡を再開することを含めた停戦案に従うよう求めていた。トランプ氏は、期限までに応じなければ、米国はイランの発電所や民間インフラ施設を攻撃すると警告した。その期限前日の4月6日、イランは、一時停戦案を拒否し、戦争の恒久的な終結を求めていると表明した。しかし、米国大統領は平和的交渉を求めているのか、それとも攻撃を続ける意図があるのか明白ではないミックスしたメッセージを送っているようである。
イラン国営IRNA通信を引用したAP通信の報道によると、テヘラン政府は東部時間の火曜日夜が目前に迫る中で、主要な仲介役であるパキスタンを通して、戦争の恒久的な終結を求めたという。カイロ駐在イラン外交使節団のモジタバ・フェルドゥシ・プール団長は6日、AP通信に対し、「我々が受け入れるのは、二度と攻撃されないという保証付きでの戦争終結のみである」と語った。イラン議会のモハンマド・バゲル・ガリバフ議長は、一連の脅迫を「無謀な行為」だと非難した。「イスラエルと米国は6日、イランに対して一連の攻撃を実施し、25人以上を殺害した。これに対しイランは、イスラエルおよび近隣の湾岸アラブ諸国に向けてミサイル攻撃を行った」という。
トランプ大統領は6日のホワイトハウスでの記者会見で、イランがホルムズ海峡を再開しない場合、同国に対する攻撃の脅しをエスカレートした。大統領は「我々の軍事力は強大なので、我々にはある計画がある。それは、明日の深夜12時までにイラン国内のあらゆる橋を徹底的に破壊し、すべての発電所を機能停止に追い込むというものだ。それらは炎上し、爆発し、二度と使用できなくなるだろう。復旧には100年の歳月を要することになるだろう」と述べた。しかし、交渉により、「戦争の長期化や泥沼化」につながる最悪の状況を回避できる可能性はまだあるとの見解も示した。
同日のニューヨーク・タイムスの報道によると、記者団に向けた彼の発言は、イランが新たに「10項目の和平案」を提示した後、そしてトランプ氏が、世界の原油および天然ガスの大部分の輸送路となっている重要なホルムズ海峡を船舶が自由に航行できるようテヘラン側が認めなければ、イランの民間インフラを爆撃すると脅した後に来ている。トランプ氏はパキスタンの仲介者を通してなされたイラン側の提案について、「それは重要な提案だ。重要な一歩だ。十分とは言えない。だが、極めて重要な一歩であることに変わりはない。断言できるのは、相手側にも積極的かつ意欲的な当事者がいるということだ。彼らは合意の成立を望んでいる」と述べた。
また、CNNが伝えたところによると、イラン国営メディアは、イラン側も同案を拒否し、戦争の恒久的な終結を求めているという。トランプ氏は、イランが戦争終結に向けた交渉において、「積極的かつ自発的な参加者」であると述べた。トランプ氏は「イランとベネズエラの石油支配について、イラン産原油の入手を望んでいる」ことを示唆しているという。「イランの石油を奪取したいと発言し、『勝者には戦利品が与えられる』と述べた。イランとの戦争に関する記者会見で、「イランの石油奪取に関する発言についてさらに説明を求められた際、『もし私に選択権があるなら、そうだ。私はまずビジネスマンだからね』と答えた。この発言は、政治的にリスクの高い行動になり得ると認めていた」という。トランプ氏は「ベネズエラに関しては、ご存知の通り、戦争はわずか45分ほどで終わった。そして今、ベネズエラの運営には素晴らしい人材が携わっている。非常に優秀な人々だ。つまり、両国の関係は良好であり、我々はベネズエラのパートナーなのだ。そして我々は、何億バレルもの石油を受け取っている。文字通り、何億バレルもだ」と述べた。
最後に、トランプ大統領は6日、イランが新たに10項目の和平案について、「重要な一歩」ではあるものの、「不十分だ」と述べた。外交による戦争終焉の可能性があることを示唆する一方で、「勝者」という言葉を利用したことで、勝利するまで戦争を続ける意図さえある印象を与えた。なぜなら、トランプ氏は、イランに対する戦争は石油を取得することが動機であると示唆している。イラク戦争では、当時の大統領ジョージW・ブッシュもイラク戦争の一部の動機が石油であったとされている。専門家はイラク戦争の開始後から終焉後も、ブッシュ政権によるその可能性について、論議した歴史がある。トランプ氏は、即時の平和を望んでいると明白に表明せず、激しい軍事行動を脅す一方で、早急な解決のための外交の希望をちらつかせるなど、混乱するミックスしたメッセージを送っている。東部時間7日午後8時までに、ホルムズ海峡の再開への合意に至らない場合、イランの民間インフラを爆破するとの再度の脅しは、戦争犯罪に匹敵するとの批判もある中で、その懸念は「全くない」と記者団に語った。一方、イラン当局は「二度と攻撃されないという保証がある場合にのみ戦争終結の合意に至る」とAP通信に語っている。このような状況は、戦略的な不安定性があることを示唆しており、早急に戦争終焉に至る可能性は低いことを示唆している。