幾つかの疑問が残る事件

Photo credit : National Review

25日の夜に起きた ホワイトハウス特派員晩餐会での銃撃事件の容疑者は27日の今日、裁判所に出頭し、3件の重罪容疑で起訴された。カリフォルニア州在住の31歳のコール・トーマス・アレンに関する情報が増える中で、彼は、自身を「友好的な連邦暗殺者」と呼んでいる。ソーシャル・メディアの記録は高度教育を受けた人物であることを示している。彼を知る人々は、彼が良い人物であり、そのような単独行動を取ったことが信じられないとのショックを表明している個人いるようである。現在のところ、幾つかの曖昧な点があると思われる。

最後の文書を修正

コール・トーマス・アレンは、2017年にカリフォルニア工科大学で機械工学の学士号を取得した。同氏は、受賞歴のあるロボットチームの一員であり、昨年カリフォルニア州立大学でコンピューター・サイエンスの修士号を取得した。ワシントン・ポストが27日に伝えた情報によると、彼は非常勤教師であり、ゲーム・デザイナーでもある。アレンのアカウントと見られるソーシャル・メディアで、彼は自営業のビデオゲーム・デザイナー兼非常勤教師であると紹介されており、勤務先からは2024年に「今月の教師」に選出されたと記されている。司法長官代行トッド・ブランシュが26日に公表した情報によると、銃撃犯は単独で行動していたことが示唆されている。アレンは、先週カリフォルニア州の自宅を出発し、ワシントンD.Cに到着した後、数年前に購入していた2丁の銃とナイフを保持し、24日にヒルトン・ホテルにチェックインしていたという。また、容疑者はこれまでのところ、捜査当局への協力を拒んでいるという。しかし、NBCの Meet the Pressでのインタビューで、司法長官代行トッド・ブランシュは家族への聞き込みやロサンゼルス郊外にあるアレン容疑者の自宅および彼がワシントン・ヒルトン・ホテルで予約していた客室から押収された文書の内容から、当局は今回の襲撃が政治的な動機に基づくものであるとの確信が強まっていると語った。

土曜日に銃撃事件が起きる数分前、アレンは家族にメッセージを送り、「許してもらえるとは思っていない。だが、もしこれほど近くまでたどり着くための別の道があったなら、私は間違いなくそちらを選んでいただろう」と記していた。そのメッセージには、トランプ氏の名前や大統領暗殺を企てる計画の詳細は何も記載されていなかったが、トランプ政権に対して激しい批判を表明し、「もはや、裏切り者が自らの罪で私の手を汚すのを許すつもりはない」と述べた。彼は 「私は、アメリカ合衆国の市民である。私の代表者たちの行いは、私自身のあり方を映し出すものなのだ」と記した。その書簡には、彼が政権当局者を「最高位から最下位へと優先順位を付けて」標的とする意向であることが記されていた。しかし、25日のイベントに出席していたFBI長官の「キャシュ・パテルは除く」としており、法執行機関やその晩餐会の他の出席者を標的にするつもりはないとも記していた。しかし、「もし、どうしても必要であれば、標的にたどり着くためなら、ここにいるほぼ全員を押し退けてでも進むつもりだ。だが、実際にそうなってしまうことだけは、心から願いたくない」と付け加えた。

匿名を条件に取材に応じたホワイトハウス当局者によると、アレンの兄弟は手紙を受け取った後、コネチカット州ニューロンドンの警察に連絡を取った。ニューロンドン警察署は声明の中で、シークレットサービスが銃撃犯を拘束してからおよそ2時間後の午後11時直前に、同署の警察官が連絡を受けたと明らかにした。メリーランド州モンゴメリー郡の警察およびシークレットサービスは、同州ロックビル在住のアレン容疑者の妹に事情聴取を行った。ホワイトハウスおよび捜査当局による聴取内容の報告を受けた法執行機関の当局者は、妹が捜査当局に対し、兄は「過激な発言」を繰り返す傾向にあり、彼が「現代社会の問題」とみなす事柄を是正するために「何かを成し遂げたい」という願望を頻繁に口にしていたと供述したという。公的記録やアレンのオンライン・プロフィールには、それ以外に懸念すべき点を示唆するような情報はほとんど発見されていない。D.C警察の暫定署長ジェフリー・キャロル氏は、現在拘束中の容疑者について、直ちに特定可能な前科はなく、以前から捜査当局にも知られていた人物ではないと述べた。

又、彼はロスアンゼルス郡の有権者投票登録による所属党の記録は明白では無いが、2024年の大統領選では、カマラ・ハリス氏を支援する民主党系政治活動委員会(PAC)に対し、25ドルを寄付していた。アレンの名義で登録されていたLinkedInのプロフィールは、ビデオゲームのデザインに情熱を注ぎ、キャリアの初期には教育分野に従事した高度な教育を受けた人物像を描き出している。同プロフィールによると、アレンは2020年から、個人指導や試験対策を行う学習塾の講師として働いていた。同社は2024年12月に彼を「今月の優秀講師」に選出しており、その栄誉はソーシャル・メディアへの投稿で紹介されていたが、土曜日に銃撃事件が発生した後、それらの投稿は削除された。カリフォルニア工科大学およびカリフォルニア州立大学の広報担当者は、コール・アレンという名の学生が2017年に同校を卒業したことを認めたが、現在拘束されている人物と同一人物であるかどうかについては確認に成功していないという。

アレンを知る人達は、彼に良い印象を抱いていたようである。カリフォルニア工科大学でアレンと同じ寮に住んでいたケビン・タン氏は、アレンのことを「とても感じの良い人物だった」と記憶していると語った。 ロスアンゼルスの地元ABC系列局は、アレンが大学4年生だった頃、高齢者の生活を支援するテクノロジーに関する特集の一環として彼にインタビューを行っていた。当時、彼は車椅子用の緊急ブレーキの試作品を開発していた。 アレンが昨年修士号を取得したカリフォルニア州立大学ドミンゲスヒルズ校のコンピューター・サイエンス教授、ビン・タン氏は、幾つかの授業でアレンを教えたことがあると述べた。「彼は実に優秀な学生でした。いつも教室の最前列に座って熱心に授業を聞き、課題に関する質問のメールも頻繁に送ってきていました。物腰が柔らかく、とても礼儀正しく、好人物でした」と、タン氏はワシントン・ポスト紙へのメールの中で記している。ある50代の男性は、アレンとその家族について、「私たちは彼らを毎日見かけますし、挨拶を交わすだけの関係ですが、とても感じの良い方たちです。穏やかな人たちです」と語った。地元の高校3年生であるマックス・ハリスは記者団に対し、アレンから数ヶ月間にわたり家庭教師として指導を受けていたことを明かした。「彼はごくごく普通の、どこにでもいるような男性に見えました。まさか、こんな事態になるとは夢にも思いませんでした。本当に、あまりにも奇妙な話です」と語った。

今日27日、同じくポスト紙の報告によると、ホワイトハウス特派員晩餐会の襲撃事件の容疑者とされるコール・トーマス・アレンは、ワシントンD.Cで行われた初公判において、大統領暗殺未遂、重罪を犯す目的での銃器および弾薬の運搬、そして暴力犯罪実行中の銃器発射による3件の重罪容疑で起訴された。同日、当局者は有罪となれば終身刑に処される可能性があると述べた。アレン容疑者が問われている罪状の一つには、武器を発射したとする容疑が含まれている。宣誓供述書には、イニシャル「V.G」とされるシークレットサービス捜査官が、防弾チョッキを着用していた最中に「胸部を1発撃たれた」と記されているのみである。そして、その1発はどこから来たのか明確にされていない。司法長官代行トッド・ブランシュは「それを確実に正しいものにしたいと考えています」と記者団に述べた。さらに、同供述書はその直後に同捜査官が拳銃を抜き、アレン容疑者に向けて発砲したものの、弾は命中せず、同容疑者はその場に倒れ込んだとしている。FBI捜査官は、アレンが逮捕された際、彼はポンプ・アクション式ショットガンと.38口径の拳銃を所持していたと記している。同捜査官によると、アレンはこれら2丁の銃をいずれもカリフォルニア州の業者から購入しており、2023年10月に拳銃を、続いて2025年8月にショットガンを入手したという。

最後に、これまでの報告で注目すべき点は、実際にシークレットサービスの一人に対して砲発したか?という疑問である。ポスト紙によると、実際に防弾ベストを着用していた男性が胸部を撃たれたが、その弾丸がどこから来たのか?など、不明な点も幾つかあるとされている。アレンは、捜査官から発射された弾丸を避けて床に倒れた直後に拘束され、その場所は晩餐会が開催された会場に近い位置ではなかったこと、容疑者が実際に特定のシークレットサービス捜査官を銃撃したかどうか明白ではないことなど、現在のところ、事件に関して報告されている一部は曖昧であることを示唆している。また、この政権下では、彼の政策を支持する犯罪者は恩赦を受けるかまたは野放しにされる現実がある。ミネソタ州ミネアポリスで見られたように、二人の米国市民を射殺した複数の連邦職員は、捜査を受けていない一方で、トランプ政権の政策に反対する個人は、犯罪歴がなくても犯罪者として追求されるという法的に矛盾があると思われる状況を考慮すると、ハリスのキャンペーンに寄付したとされるアレンの立場はかなり脆いものがある。なぜなら、現大統領に指名されたワシントンD.Cの連邦検事ジェニーン・ピロ氏はコール・トーマス・アレンに対する捜査および起訴を指揮しているからである。彼女は、大統領の報復の願望を理解しており、それに関連するプログラムを加速しているとの報告があるという。

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