メイン州での米国上院民主党選挙はケオスに直面

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米国上院議会で、民主党が多数派を取り戻すにはメイン州はその鍵を握る州の一つですが、6月に民主党からの候補として選出されたグラハム・プラットナー氏は8日遅く、選挙戦を停止すると発表しました。同氏は、複数の女性から性的暴行を受けたとのスキャンダルの渦中、その主張を否定していましたが、遂に上院選への出馬を諦めました。彼は13日までにメイン州の州務長官事務所で署名する必要があります。性的暴行のスキャンダルは政治的に致命的であるという記録があります。

プラットナー氏(41歳)はメイン州の沿岸部で生まれ育ち、高校卒業後に海​​兵隊に入隊し、メリーランド州陸軍州兵の一員として、アフガニスタンでの任務も含めて8年間にわたり従軍した後にアフガニスタンで警備業務に従事しました。2020年にはメイン州でカキ養殖業を引き継ぐとともに地方行政にも携わるようになり、2025年8月には連邦上院議員に立候補し、6月に圧倒的な投票率で民主党予備選に勝利しました。しかし、胸に入れた刺青がナチス親衛隊が使用していたどくろ(頭部が白骨化した頭蓋骨)と交差する紋章に似ているとして、非常に論争的な問題に直面していました。加えて、複数の性的暴行の申し立てがあったことなど、選挙からの辞退を迫られていました。彼は13日までに、署名することで公式に選挙からの辞退を認める必要があります。人間としての誠実性に疑問が提起されている中で、メイン州の民主党員らは、別の候補者を探す必要があります。プラットナー氏はまだ署名していないですが、8日夜選挙戦からの停止を表明した後、「選挙陣営の職員に対し、月曜日に正式に候補者名簿から自身の名前を削除する手続きを行う予定であると内々に伝えた」ことを元側近2人がワシントン・ポスト紙に明らかにしたと同紙が伝えています。

米国上院議会で、11月の中間選挙約4か月前に、候補者が辞退し、次の候補者を探す必要があるケオス(混沌)に直面するような状況は非常に稀です。特にプラットナー氏に投票した一部の人々は彼をキャンペーンから外す動きに反対しているからです。しかし、メイン州の選挙規定では、キャンペーンの停止を公表した場合、13日までに書類に署名する必要があるだけでなく、同州の民主党員らは7月27日の期限までに指名大会を通して、新たな候補者を選出する必要があります。既に、9日の朝から複数の候補者が立候補している中で、プラットナー氏がまだ署名していなくてもメイン州の選挙関係者らは、党大会の開催時期の決定に加えて、「メイン州の何百人もの民主党員に指名候補への投票を認めるという話も出ていた」ようです。同州の民主党議員らは、プラットナー氏が撤退を表明する前から、別の候補者を立てるために、慌ただしく、早々に準備を開始していたため、状況に圧倒され、同州で規定署名を避けられない圧力に直面することは必然的だと思われます。民主党の事務局長であるデボン・マーフィー=アンダーソン氏は、ソーシャル・メディア上の動画で、「我々の連邦上院議員候補を決定する上で、グラハム・プラトナー氏のチームには何の役割もないということを、彼らに対して繰り返し伝えてきました」と述べています。

既に、ニューヨーク・タイムスは幾人かの候補者に注目しています。まず、メイン州における新型コロナウイルス感染症への対応を主導し、州知事選の予備選挙で次点となった疫学者のニラヴ・シャー博士は9日の朝、急速に候補者が増えている中で、正式に参戦をソーシャル・メディア上で公表しました。シャー博士は「既存の政治家たちは我々を失望させた。スーザン・コリンズ氏を打ち負かすには、アウトサイダー(部外者)が必要だ」と主張しました。8日の早い時間にビール醸造所の創業者であるダン・クレバン氏はこの選挙戦への出馬を表明しました。同氏はサブスタックへの投稿で、メイン州の有権者には「トランプ氏をあらゆる場面で後押しするような人物ではなく、我々のために戦ってくれる上院議員が必要だ」と述べています。なお、同氏は昨年、上院選への出馬を試みたものの、「短期間で断念した経緯」があります。「一部の進歩派から支持されている」トロイ・ジャクソン氏が出馬を表明しました。同氏は、メイン州上院の元議長ですが、先月行われたメイン州知事選の民主党予備選挙では敗北しています。ジャクソン氏は5月、メイン大学キャンパス内のコリンズ・センター・フォー・ジ・アーツで開かれた合同選挙集会にグラハム・プラットナー氏と一緒に参加しています。元連邦議会の職員であり、同じく進歩派のジョーダン・ウッド氏も出馬を表明しました。彼は、メイン州北部の激戦区で行われた下院予備選挙で「僅差で敗北」しました。

最後に、メイン州米国上院選挙で、民主党候補者が総選挙とも呼ばれる中間選挙の約4ヶ月前に撤退を発表したことで混沌に陥っている状況は歴史的に稀です。この事件で注目すべきことは、議会のメンバーは超党派的に、性的暴行があったとされる候補者に対しては、議員としての資格はないとする点においては徹底しているということです。人気のある現役議員であっても、又は予備選で大勝利を収めた人物であったとしても、品性が疑われる人物を容赦しないということです。グラハム・プラットナー氏はメイン州の米国上院の民主党予備選で150,000以上の票を獲得し72%で圧倒的勝利を果たした人物です。些細なセクハラであっても、連邦政府の議員らは、そのような人物に対して、キャンペーンからの撤退や現職からの辞職を執拗に求めるパターンがあります。最近の例では、カリフォルニア州の知事選に立候補していた最も有力候補の一人であった民主党のエリック・スウォルウェル氏は4月に知事選からの辞退に追い込まれ、米国下院議会の議員としての長いキャリアにも終止符を打つ結果となりました。メディアは集中的に民主党有力者の暴行スキャンダルには特に注目する傾向があります。調査したところ、政界の著名人だけを挙げると両党からいずれも3人が、辞職に追い込まれました。以下は、著名な両党の連邦議員が性的暴行の疑惑により辞職した記録です。

民主党共和党
2017年12月辞任 ミネソタ州アル・フランケン上院議員2026年4月辞任  テキサス州トニー・ゴンザレス下院議員
2017年12月辞任 ミシガン州ジョン・コンヤーズ下院議員2018年4月辞任 ペンシルベニア州パトリック・ミーハン下院議員
2026年4月辞任  カリフォルニア州エリック・スウォルウェル下院議員1995年9月辞任 オレゴン州ボブ・パックウッド上院議員

カリフォルニア州の予備選では、複数の候補者が立候補していたため、投票用紙が開封された直後にはトランプ大統領が支持した候補者スティーブ・ヒルトン氏(24.7%)が先頭に躍り出ましたが、結局、米国保健福祉省の元民主党長官であったザビエル・ベセラ氏(28.1%)が予備選に勝利しました。メイン州上院選では、27日までにグラハム・プラットナー氏に代わる人物を選択する緊急状態に直面していますが、ここでは共和党現役上院議員スーザン・コリンズ氏に勝利可能な候補者を選ぶ必要があるというプレッシャーに直面していますが、同州の民主党員らは、現在のケオスを乗り越えるパワーがあるように思われます。

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