一年前に比較し、ディーゼル燃料の価格が約二倍高騰している中で、トランプ大統領は、ロシアの大統領ウラジーミル・プーチンがディーゼル燃料を世界の市場に供給することに合意したと発表しました。米国政府は、ロシア政府と協力して、燃料価格の低下に取り組む構えがあると見られています。選挙前の米露ディーゼル取引が価格を多少緩和させる可能性があるかは不明です。
ウクライナが最近、ロシアのエネルギー・インフラを攻撃している一方で、ロシアも最近、ウクライナ都市の民間地域で昼間の攻撃を激化させていると報告されています。トランプ氏はソーシャル・メディアでの投稿で、「ロシアは直ちに30万トン以上のディーゼル燃料を米国および世界の市場に供給し、11月中にはさらに50万トン、その直後には100万トンを供給する予定である」とし、「極めて有意義な協議」であると主張しました。この取引は、ウクライナ戦争を停止する意思はないとされるプーチン氏が、余剰ディーゼルを保持している訳ではないため、ロシアは輸出を停止している状態での対処であると言われています。供給量も、米国の日常的なディーゼル燃料の生産・消費量に比較すると極一部であるようです。そして、トランプ氏の発表に並行し、米財務省はロシアに対するロシア産ディーゼル燃料に対する制裁を解除する必要がありました。同省は米国への同燃料の販売を4月まで許可すると発表しました。
ディーゼル燃料の価格は、全米で平均1ガロンあたり6.28ドルに達しており、1年前のディーゼル燃料の平均価格は1ガロンあたり3.68ドルに比較すると驚くべき高騰です。これに対する不満は特に中西部の選挙区で、民主党の「支持率が上昇している大きな要因」となっています。「当面の間、ホワイトハウスには、ディーゼル燃料の価格を引き下げるための有効な選択肢がほとんどない」ようです。ここ数日、主要メディアは「ディーゼル価格は、2月にトランプ氏がイランを攻撃し、それに対するテヘラン側の報復措置として、ホルムズ海峡を通した原油輸送が絞り込まれたことに伴う原油価格全般の上昇幅を大きく超えて」急騰 していると伝えています。
要するに、ほとんど有益ではない少規模のディーゼル燃料取引の為、トランプ政権が貸した制裁を解除したものの、ガソリンの価格が大幅に低下するという保証もないと言うことです。イランに対する戦争の結果、ガソリンの高騰は、一般的なアメリカ人の家計を圧迫しているため、トランプ氏の人気は非常に低下している中で、有権者による感情や中間選挙の傾向を変えることはもはや不可能と思われます。規模の小さいロシアとの取引が、すぐに経済効果を発揮するという予測がないからです。もちろん、ホワイトハウスは、燃料の価格を急速に低下させると主張していますが、批評家はウクライナによるロシアの燃料インフラへの攻撃やホルムズ海峡に関連する中東での混乱、ロシアが十分なディーゼル燃料を供給できるかどうか疑問が生じていることなど、複数の要因により、価格がすぐに低下する可能性については明確ではないことを示唆しています。反ウクライナであり、親イランであるプーチン氏が、現在何よりも必要としている物は資金であること、トランプ支持者は6ドルから7ドル範囲のガソリンを購入する余裕がないことなど、すべて関連性があることを示唆しています。