山場を迎えたウィスコンシン州

米国で現在もっとも喧騒たる州はウィスコンシンです。同州知事のスコット・ウォーカー氏は、昨年1月、45代目の共和党の知事として就任した人物です。

就任1ヶ月後、予算修正案で医療保険や年金支払の予算計画として、ある一定の基準で公務員の給料を減少すると発表し、更に州の安全性に関与する警察官や消防士を除き団体交渉権の破棄を主張したため、その後、労働者をはじめ、教育者、学生、一般市民の猛烈な反対に遭遇しました。ウォーカー氏の予算修正案は一方的で強引だとして反発も強く、抗議活動が2月中旬から始まり、その戦いは今日まで1年以上続いています。

しかし、抗議から1週間後に公務員らは財務修正の案には妥協することを申し出ましたが、団体交渉権破棄の案は受け入れないことを明白にしました。この修正案に反対したウィスコンシン州の14名の民主党上院議員らは、ウォーカー氏が団体交渉権の破棄を撤回するまでは地元には戻らないと断言し、法案の議決を引き伸ばす為、州外に出ていくという事態になりました。

ウィスコンシン州は、2012から13年までの赤字は約35億ドルが推定されていて、予算修正案による赤字調整の必要性が州法で義務付けられているようです。ウォーカー氏は、昨年の2月には修正予算案を可決させる予定だったようです。メールで民主党議員との交渉も試みたとされていますが成功していません。3月、共和党にコントロールされているウィスコンシン州議会は、ウォーカー氏の予算修正案を州の新聞などに出版し、一般公開したことで裁判まで発展しました。5月には郡の女性判事によって、予算修正案の内容は州の「公開議会法に違反する」との決定がなされましたが、6月には州の最高裁がその判決を覆す結果になりました。

ウォーカー氏の公共サービスに奉仕する労働者への挑戦、団体交渉権の放棄、貧困層に対する連邦政府の健康保険であるメディケイド援助の拒否、および企業減税などの政策は激しい批判と抵抗の原因となりました。今年、ウォーカー氏は遂に解職選挙に追い込まれ、明日がその投票日になっています。この選挙で、州の有権者は、ウォーカー氏を解職するか、2004年からミルウォーキーの民主党の市長である、トム・ベレッテ氏を新たな知事に迎えるか、その選択に迫られることになります。ベレッテ氏は2010年の知事選で52対47%の票差でウォーカー氏に敗北しています。ウォーカー氏は、今年の大統領選の次ぎに大事な選挙だと言われている今回の解職選挙に相当な選挙資金を投資しているようです。

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