中間選挙に対する有権者の認識と大統領支持基盤の現状

11月の中間選挙まで約4か月を残すだけとなった今日、今年の有権者の意識の焦点は議会のコントロールである。共和党にとって重要な事は、中間選挙で多数派を維持することであり、民主党にとっては多数派を取り戻すことである。最近の世論調査は、例年より両党の有権者が投票参加に熱心であり、今年彼らの投票は、議会を支配する重要な鍵になると認識している。移民問題の危機に直面している現状下で、トランプ大統領の移民の対処には大多数が不支持を表明しているが、大統領が人種差別者であるかどうかの質問には見解が分かれた。しかし、トランプの強固な支持基盤の一部は、彼のどのような虚偽や誇張も盲目的に信じていることを示唆する証拠がある。

7月3日に公表されたクイニピアックの調査によると、トランプ大統領の移民対処の仕方を支持している米国有権者の率は39%であり、58%は認めていない。しかし、トランプは人種差別主義者であると答えた率は49%であり、47%は人種差別者ではないと答え、意見は二分した。有権者の50%は、トランプの移民政策の主な動機は「国境を守ることに真剣な関心」であると答え、44%は「人種差別主義の信念」に基づくと主張した。60%の有権者は、議会の民主党議員は「国民の移民問題を政治的利益のために活用する」ことにもっと関心があると答え、一方「国家の移民問題を解決することにもっと関心がある」と答えた率は34%である。加えて、60%のアメリカの有権者は「子どもを両親と分離することは人権侵害である」と述べ、そう思わない率は36%である。83%の有権者は「トランプ政権は子供達を両親と結びつける責任がある」と述べ、そう思わない有権者はわずか12%である。また「不法移民は米国市民よりも犯罪を起こす可能性が高い」と答えた率は69%で、そう思わない有権者は25%であった。総体的にトランプの仕事ぶりを支持する率は6月20日の43%から40%に減少し、不支持率は同時期の52%から55%に上昇した。クイニピアックを含む複数の調査機関によるトランプの総体的支持率は下記チャートが示す通りである。

調査機関 調査期間 支持率 不支持率
ラスムセン 7/2-7/5 47 52
エコノミスト/YouGov 7/1-7/3 45 51
ロイター/イプソス 6/28-7/1 43 54
クイニピアック 6/27-7/1 40 55
ギャロップ 6/25-7/1 42 53

このような状況下で、有権者は従来の中間選挙より、今年の中間選挙は多数派議会を意識していることが判明している。6月20日のピュー.リサーチ.センターによると、登録投票者の68%は11月の選挙で、どの党が議会を支配するかが11月の投票の要因であると答えた。近年の中間選挙と比較し、より多くの有権者は大統領に対する意識が肯定的または否定的であるかが、議会への投票に影響を及ぼすとの見解を示している。多数派60%は中間選挙での投票はトランプを支持している(26%)かまたは反対するか(34%)本質的にトランプへの評価が判明する選挙であると考えている。これは、大統領に対する見解が投票の重要な要素となることを示唆した30年以来の最高値になっている。つまり、大統領に対する直接的な有権者の意見は、党のどちらが議会を支配する結果になるのか、直接その影響に繋がると述べている。

早期投票で、登録投票者の48%は民主党または民主党寄りの候補者を好んでおり、共和党または共和党寄りの候補者を好んでいる率は43%である。また、両党の有権者は投票参加に積極的であり、51%の有権者が今回の中間選挙に非常に熱心であり、20年以来高い選挙意識があることを示唆した。彼らの地区内で民主党候補者を支持する有権者の大多数(55%)は、通常よりも投票に熱心であると言い、共和党有権者の50%は、彼らがいつもよりも熱心であると述べている。この調査は議員と大統領の党派的支配に関する政治的要因は過去より重要であることを示唆し、民主党(73%)議員を好む有権者及び共和党(70%)候補を支持する大多数の有権者はどの党が議会を支配するか、彼らの投票が要素になると答えている。加えて、トランプを全く信用していないか又はほとんど信用していないグループはイスラム系アメリカ人(68%)、移民(64%)、女性(56%)、クリントン支持者(67%)であり、これらの一定のグリープはトランプ下の共和党候補者に投票しない確率が高い。一方、調査参加者の白人(82%)及び男性(76%)は、トランプが尊敬されていると述べている。

この調査は、11月の中間選挙に関する意識が30年以来変化し、両党の登録有権者はどの党が議会を支配しているかが彼らの人生に多大な影響を及ぼすことを認識している為、投票参加を競う選挙になることを示唆している。大多数の白人及び男性は、彼らのグループがトランプを尊敬していると考えていることを示唆しているが、82%の白人がトランプを支持していることを意味していない。しかし、これまで判明している統計では、ブルーカラーの労働者、複音主義のクリスチャン、退役軍人など、トランプの支持者は圧倒的に白人である。トランプは11月の中間選挙及び2020年の再選を意識し、時にはキャンペーン.スタイルの集会を開催しているが、そのような集会に参加する人々、特に壇上に近い群衆のイメージは圧倒的に白人労働者が多い。彼らは、トランプが批判されればされるほど、猛烈に防衛する揺るがない支持基盤である。移民問題で、民主党を批判したトランプの支持基盤に向けたアピールは効果があると分析されているが、クイニピアクの調査は、議会民主党の移民問題の取り組むに対する驚きの印象を繁栄した。また、非白人系が多い不法移民に犯罪率が高いとの意見もトランプの影響を受けたことを示唆している。6月26日、南カリフォルニアのある場所で、母と共に造園の仕事をしていた時、近隣の白人の中年女性は、ヒスパニック系の米国市民男性を「不法移民」と呼び、彼の母に「メキシコに帰れ」と怒鳴った。また彼を「不法移民、強姦者」と攻撃し、彼女は「米国の大統領さえ貴方は強姦者と言っている」と述べているビデオが紹介された。それは正にトランプがキャンペーン中、数回繰り返した表現であったことに驚愕した。トランプの強固な支持者はトランプが彼らに語っていることを盲目的に信じる傾向があることを示唆している。いずれにしても、11月の選挙で大統領は国民投票の対象になることが従来の選挙との違いであることを米国民は認識し始めている。

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