今夜最高裁の指名を公表することも含めて、NATOサミット、英国女王との面談及びプーチンとの個人的会談など、トランプ大統領は今週および来週早々多忙なスケジュールを予定しているが、全ての彼の言動や計画に懸念が提起されている。特にプーチンとの会談については、実際にロシアを訪問した米国上院共和党議員が強く警告している。専門家が予測し、警告した通り、先月12日に開催された米国/北朝鮮の核サミットは完全なゲームであり、北朝鮮はトランプを弄んでいただけであることが判明している。そのような状況下で、重要なイベントの前に様々な懸念が提起されても不思議ではない。
トランプ大統領は今夜東部時間午後9時にアンソニー.ケネディ判事の後継者を公表する予定である。先週幾人かの候補者に会い、昨年ニール.ゴーサッチを指名した際、二番目に強力な候補者であったトーマス.ハードマンが再度浮上した。現時点で、ハードマンを含めて、連邦控訴裁判所の判事エイミー.コニー.バレット、ブレット.カヴァナフ及びレイモンド.ケスレッジ4人の候補者の中から選択するはずであるが、東部時間午前中11時頃の時点で、最終的選択プロセスを行っていると報告された。上院議会多数派の共和党リーダーであるミッチ.マコーネルは先週、ハードマンが指名された場合、彼は問題なく承認されるだろうと述べた。トランプは7人の子供の母親でもある美系の女性判事バレットを好んでいると言われている。誰が指名されても、共和党が多数派を占める上院司法委員会はトランプの指名判事を承認する可能性があるが、最終的に上院議会での投票は多大な喧騒になることが懸念される。
11〜12日に開催されるNATOサミットには、トランプ政権の中でほぼ唯一の穏健派で超党派の支持を得ている国防総省の長官ジェイムス.マティスがトランプ大統領に伴って同席する予定である。しかし、トランプはキャンペーン当時からNATOのヨーロッパ同盟国に強固な発言を繰り返しているため、スマティスを窮屈な立場に追い込む可能性があると懸念されている。NATO同盟は米国にとって非常に重要な安全保障の基盤であるが、トランプはそのことを理解していないようである。トランプとマティスは気候変動、シリアでの紛争、移民、ロシア政策などほぼ全ての側面で対立的な立場にある。2007年11月にジョージW.ブッシュ政権下で指名され、2009年から2013年3月まで引き続きオバマ政権下で米国中央軍司令官であった。全てのオバマ政権のレガシーを破壊する傾向があるトランプは今でもオマバ大統領に信頼されたマティスをなぜ保持しているのか疑問視している。これまでのトランプの言動のパターンから、誰もが推測可能なその理由は、トランプは最終的な軍事行動の決定をマティス指揮下の国防省に任せているため、何らかの問題が発生した時、マティス長官に責任を転嫁することを可能にするからである。トランプは既に、マティスと幾つかの外交政策を共有する複数の外交政策顧問を解雇しているため、マティス長官がトランプ政権で生き延びている要因は、慎重、控えめ、忍耐力のある彼の人格的要素にあるとの印象を受ける。トランプは先週モンタナでの集会で、再度NATO同盟国がもっと支出しない場合、ヨーロッパでの米軍を削減すると脅しているため、マティスのサミット出席は、複雑な状況にならないか懸念されている。
最近まで、英国市民はトランプが米国に入国することを拒否していたが、先週英国政府はトランプ大統領と妻のメラニアは13日にウィンザー城でエリザベス女王と会う予定であると発表した。しかし、バッキンガム宮殿での夕食会はないことを明白にした。NBCニュースによると、トランプは皇室マナーを知らないため、エチケット違反の懸念が提起されている。一部の人々は「外交的精神を守っていないことで知られているトランプが、ロイヤル.エチケットや議定書の微妙な問題にどう対処するか」について懸念を表明している。結局、知名度の高い人物にエチケット違反があった場合、他の著名な訪問者は否定的なメディアの報告に注目する結果になる。2009年4月、バラク.オバマ大統領とミッシェル夫人は、エリザベス女王と会う機会があった。その時の様々な瞬間が撮影され、それらの写真は公開された。ミッシェルは女王の背中に手を当てている様子が注目されたが、これは、当時マナー違反というより、親しみの表現として解釈される場合もあった。
加えて、最も論争的な予定は、ロシア大統領ウラジミール.プーチンとの会談である。トランプ大統領はヘルシンキで個人的にプーチンとの会談を行う予定である。16日に予定されている両氏の面談にはカメラマンや記者が締め出される秘密の会合になると言われている。閉ざされた会合である場合、彼らが何を話しているのか不明な結果になることが懸念されている。9日、保守系のウォール.ストリート.ジャーナル(WSJ)は「ドナルド.トランプのウラジミール.プーチンとの1対1の会合にはリスクが横たわっている」と指摘している。プーチンとの会談を行う上で、トランプおよび幾人かの上院議員はモスクワでロシアのリーダー達と会った。カンザスを代表する共和党のジェリー.モラン上院議員は、プーチン大統領と会う準備をしているトランプ大統領に対して幾つかの注意を払っている。彼は「私たちの経験が大統領の見通しを示すものであれば、それは否定、敵意、他者に対する非難、及びうんざりするような反応です」と述べた。さらに、モラン上院議員は、補佐官も伴わず「プーチン大統領と個人的に会う計画を大統領は二度考えるかもしれない」と述べた。モラン上院議員と彼の同僚は、アメリカ人は2016年の選挙キャンペーンにロシアが干渉した問題を短く穏やかに提起するだけであると示唆しているロシアのメディアがロシア政府関係者との独自の非公式会見を描写したやり方に立腹しているとWSJは報告した。モラン上院議員と彼の同僚たちは、実際に選挙妨害に関する長期的かつ鈍い議論を展開したが、ロシアはこの問題については沈黙を続けたとし「ロシア人は熟練した宣伝者だ」と述べた。また「大統領がなぜ1対1で会う必要があると感じるのか理解している。しかし、私の経験に基づいて、その部屋にアメリカ人がいる方が大統領の保護のためにはもっと良好でしょう」と懸念を表明した。
モラン上院議員は、トランプが計画しているヘルシンキでのロシア人との会合には十分否定的な要素があるとして、彼の経験から「単純な現実」を強調している。一方トランプは、米国とロシアが合流すれば世界はより安全だと考えており、潜在的な可能性に焦点を当てている。最も重要なこととして、トランプはシリアの内戦における戦闘を減らすためロシアの援助を得たいと考えている。プーチン大統領に核兵器協定に対する不正行為を止め、世界中のテロとの戦いにもっと援助するよう説得することもできると考えている。また、北朝鮮の政権にバック.ドア経済救済を提供せず、石炭を購入することで、北朝鮮の非核化を強制する努力にロシアが協力してほしいと願っているとWSJは分析している。
専門家が指摘した通り、6月12日に開催された北朝鮮総書記キム.ジョンウンとの核サミットは、トランプがアピールしているような良好な方向には進んでいない。核の専門家は、北朝鮮が秘密に核を保持しており、非核化を推進するとは見ていないことを報告している現在、国務長官のマイク.ポンペオは先週再度北朝鮮を訪問した。彼が北朝鮮を去った後、北朝鮮は非核化を強制されたことに憤りを表明し、彼の帰国後、米国を「ギャングのような考え方」であると批判した。一方、ポンペオは8日の夜、ベトナムと米国のビジネス.リーダーとの夕食会で、「完全に検証された完全な非核化のための次のステップについて、詳細かつ実質的な会話があった」と述べ、次のステップに向けた「進歩」があった印象を与えた。実際には北朝鮮で二日間の会談後、ポンペオは東京で日本と韓国の指導者らと会談し「こうした要求がギャングのようであれば、世界はギャングであり、国連安全保障理事会は北朝鮮が達成すべきことを明白にしている」と述べた。6月12日の核サミット後、トランプは建設的な会話があったことやキムとは相性が合うことなどを公的に語ったため、ここ数日キムを擁護し、ジョンウンは非核化の努力をすると信じていると述べている。