
バイデン大統領は25日、東部時間の午後からホワイトハウスのイースト.ルームで最初の記者会見を行った。約60分のこの記者会見で、バイデンは100日間でのワクチン投与回数の目標を二倍に追加すると述べた。また、記者団のほとんどは、現在国境で増加している問題を重視している事を示唆した。更に、バイデンは上院議会で彼の政策課題に関するほぼ全ての投票で60票を必要とするフィリバスターが最大の脅しになっていることに反応し、廃止する方向性を支持すると語った。
バイデン大統領は就任以来、最初の記者会見の冒頭で、就任最初の100日間で一億回分のワクチンを提供するとの目標を58日間で達成した為、その目標を2億にする為、残っている期間で更に1億回分を提供する目標があると公表した。バイデンは「私はそれが野心的であり、私たちの当初の目標の2倍であることを知っていますが、世界の他のどの国も近づいていません」と述べた。彼は、ワクチン投与の急増は、ほとんどの学校が同じ期間内に開校できるように導くための努力の一環である事を明確にした。バイデンは今週公開された教育省からの報告書を引用し、K-8学校(小中学校)のほぼ半数が開校していることを示しているとし、それは、最初の100日間でK-8学校の過半数を完全に開校する彼の目標に「近い」と述べた。バイデンは、残りの35日間で「私たちもその目標を達成できると信じています」との確信を表明した。
記者団は、多数の移民の子供達が国境で拘束されている事態について、共和党は最近「バイデンの国境危機」と呼んでいる事態を指摘し、共和党がバイデンの移民政策を批判している中でどのように対応するかを聞いた。バイデンは、米国税関国境警備局による3月10日の統計を引用し、南西部の国境で拘束される不法移民は、1月から2月までの一ヶ月間で28%増加したとの報告について、米国の南部国境での移民の現在の急増は、今回が初めてではないと述べた。彼は「問題の真実は何も変わっていません。多くの人々が来た為、私の政権下で、国境の子供達の数は28%増加し、トランプ政権のパンデミック前の2019年から昨年には31%増加した。毎年これは起きています」と述べた。また「トランプは良い人で、国境で良いことをしていたから増加したと提案する人がいますか」と聞き、「それは彼らが来る理由ではありません」と述べた。バイデンは、トランプが移民の為の資金と移民のベッド数を大幅に削減したと述べ、彼の政権はテキサスの国境にある管理センターでは「5,000台のベッドを簡単に利用できます」と述べ、前政権との対照性を強調した。また、バイデンは、多くの移民は「自宅から去りたくはないが、彼らには選択の余地がない」と語り、バイデン政権は国境に現れた家族の「圧倒的多数」を送り返しているため、移民法を改正する必要があると語った。バイデンは、トランプ政権でも彼の政権でも、国境を超える率が増加しているのは、彼らの国の苦難から逃れている為であるとし、「絶望的」な状況はトランプ政権の時に始まった言った。バイデンは、70%は16歳から17歳の未成年であり、ほとんどが男性であると述べ、数千人を彼らの国に人道的に送り返していると報告した。しかし、「私たちは、母親の腕から赤ちゃんを引き裂く人々や、国境に立っている小さな3歳の子供について話しているのではありません」と述べ、トランプの移民政策との違いを強調した。
次に、バイデンは大統領としての最初の記者会見で、多くの課題での投票について60票を必要とする上院議会独自の規定であるフィリバスター(議事妨害)について、多数の記者団の質問に直面した。バイデンは「巨大な方法で虐待されている」と述べ、その規定を改正する方向性に関心が高い事を示唆した。バイデンは「私たちは多くのことを成し遂げるつもりです。議事妨害の結果として完全な封鎖と混乱が生じた場合、私たちが話している範囲を超える事をしなければなりません」と述べた。彼は、それを廃止するか、または立法を阻止するために上院議員が話し続けることを要求する提案から始めると述べ、バイデンは二人の中道派の民主党がフィリバスター規定の廃止に反対していることも認識している事を示唆した。しかし、彼の全ての政策と民主党の法案をほぼ全てブロックするために、フィリバスター規定を武器として、共和党がそれを頻繁に利用することは巨大な「虐待」であるとし、それを制限するためのより積極的な措置を受け入れることを示唆した。
しかし、バイデンは、ほぼ全ての共和党州が投票権を制限する努力を行っている現状について、そのような努力は「病的」で「非アメリカ人」的であると言った。彼は米国の投票権を保護する為に、下院議会で通過した人民法のための H.R.1 、適切な銃法、インフラの莫大な計画など、多数の法案が上院でも可決する状況を望んでいる事を示唆した。そのためには、単純過半数の投票が民主的であるとし、フィリバスターを廃止する事を示唆し「私はその方向への移動を強く支持します」と言った。バイデンは共和党の有権者も含めて、人々が投票を困難にする行動は、民主主義を弱体化させる「卑劣な」試みと見なしていると述べ、民主党が勝利して多数派になった政治的な現状を共和党は受け入れていないと示唆した。
約60分間の記者会見で、移民問題と国境の危機について質問する記者が多った。バイデンは、移民問題には簡単な答えはないと述べたが、副大統領として経験がある為、知恵がある事を示唆した。例えば、中央アメリカから来る子供達の国の治安を改善する為には、腐敗した政府に直接融資しても無駄になるだけである為、コントラクター(請負業者)を利用することで、改善することができるとし、その為の監視と指導の役割を果たす為、副大統領カマラ.ハリスに委任したと述べた。バイデンはその任務に関して詳細に語らなかったが、24日のAPによると、大統領は、保健福祉長官のザビエル.ベセラ、国土安全保障長官のアレハンドラ.マヨルカス、その他の移民顧問と24日にホワイトハウスで同伴者のいない未成年者を含む移民に対処するための会議を開催した。その時、米国南部の国境での移民問題に取り組み、問題の根本原因に対処するため、中央アメリカ諸国と協力するホワイトハウスの取り組みを主導するために副大統領カマラ.ハリスを起用したと発表した。バイデンの移民政策は賢明であり、慎重且つ人道的である事を示唆している。バイデンが投票権について語っている一方で、ジョージア州は、投票を大幅に制限する州議会が可決した非常に論争的な法案に署名した。共和党が選挙に勝利する方法は、一般的に人気のある課題が彼らにはないため、民主党寄りの地域の有権者の投票を制限する以外に方法はないからである。今年下半期から来年の上半期にかけて、投票権の保護と投票を制限する二つの党の戦いは非常に熾烈になる可能性が高い。