
By CBS News
On Ukraine, McConnell Tries to Show the World This Isn’t Trump’s G.O.P. By The New York Times : May 20, 2022
歴史的に中立国であったフィンランドとスゥエーデンはNATOに加盟する申請を行なった。バイデンは19日、二国の代表者をホワイトハウスに招待し、益々世界の多くの国が団結していると表明し、彼らを支持することを明白にした。一方、世界から益々孤立しているロシアの大統領ウラジミール・プーチンは、フィンランドへの天然ガス供給を停止すると脅した。アメリカ優先をアピールし、NATOとの離脱を強調していた前大統領ドナルド・トランプの外交政策は、ほぼすべてプーチンを援助する為だったことは益々明白である。上院議会の共和党リーダーであるミッチ・マコーネルは先週末ウクライナとヨーロッパを旅行し、「アメリカ優先」政策による孤立主義が共和党の姿勢ではないことを明白にした。
バイデン大統領が議会に要請していたウクライナに対する人道的およぶ軍事的支援のための400億ドルの法案は可決し、バイデンは署名したことが20日に報告された。この記事は、議会の動きに時々干渉している前大統領トランプが、400億ドルに反対し、それを「誤った慈善行為(a misguided act of charity)」と批判した時、共和党の指導者マコーネルは、法案に対する共和党の反対票が積み重なるのではないかと恐れたことを伝えている。マコーネルは、党内の反介入主義者の緊張を和らげ(tamp down)、ロシアの侵略と西側の間に立つ若い民主主義国(ウクライナ)を支援することが米国の安全保障上の利益(the United States’ security interest)であると主張する彼の努力を強化した。マコーネルはウクライナ、スウェーデン、フィンランドを旅行し、同盟に対する軍事援助に関して、トランプの「アメリカ優先」の見解に上院共和党が動揺していないことをヨーロッパ人に示すことが密かな旅行の目的であった。それは、トランプが大統領時代にシリアおよびアフガニスタンから米軍を撤退させる計画において、上院議員はトランプの孤立主義者の声(isolationist voices)に反対したことを強調した。マコーネルは400億ドルに反対する幾つかの右翼組織の反対に直面し、大規模な小競り合い(a major skirmish)があった後に、反対票を投じた共和党議員は僅か11人であり、圧倒的支持により可決させたため、彼は立証されたと感じた(feeling vindicated)。つまり、彼の率いる共和党によるアメリカ優先主義は衰退した(had waned)ことを証明したのである。
更に、記事はタイムスのインタービューに応じたマコーネルが幾つかの疑問を明白にしていることを伝えている。「なぜ先週末にヨーロッパに旅行することになったのですか?」との質問で、マコーネルは、旅行の目的の1つが、前大統領が表明したNATOに対する懐疑論(skepticism about NATO )を、上院の共和党議員らが支持していないこと、400億ドルへの反対票を最小限に抑えようとしていたことをヨーロッパ人に伝える為であったことを明白にした。「援助法案に関する懸念の一部を和らげるために、個々の上院議員に個人的に働きかけましたか?」との質問にマコーネルは、「確かに、私はこの2週間、自分の同僚にそれについて話していました。」と述べた。また、政策的違いは多数あるものの、バイデン政権は400億ドルを援助した結果がウクライナの「勝利であるべき(ought to be victory)という私の見解を共有している(shares my view)と思います。」と述べた。
「共和党間の孤立主義は目新しいものではないが、あなたの党は幾つかの点で、私たちが現在見ているものが、過去に見たものとは異なります。または、貴方にとって、より危険であると感じますか?」との質問に、マコーネルは「危険だとは思いません。」と述べ、キャンペーンのレトリックは宣誓によって就任後に消えていくようであり、「実際には統治し、事実と現実に立ち向かう責任がある」と述べた。また「そして、もちろん、アメリカの孤立主義に反対する最高のセールスマンはゼレンスキー大統領です。ウィンストン・チャーチルは彼自身の人々だけでなく、私たちにも励み(inspiration)を与えている」と述べた。彼は、ロシアが侵略したウクライナでの戦争ほど「アメリカの多くの若い人々にとって、善悪の明確な戦い(a clear battle between right and wrong)を見たのはこれが初めてです。」と述べ、過去の他の戦争のような困惑はないと言った。また、「これらすべてにおいて、中国の要因はどれほど重要だと思いますか?」と聞かれ、「非常に大きい(Huge)」と反応した。彼は「日本の首相と防衛大臣の両方が、中国人に反対したいのなら、ウクライナでプーチンを倒す(beat Putin in Ukraine)ことが最も重要なこと(the single most important thing)であると言っています。それは日本人からのもので、その最大の心配(biggest worry)はプーチンではなく習近平です。」と言った。
マコーネルは、彼自身と彼の同僚である共和党のほとんどは、アメリカ優先主義を唱えたトランプの孤立主義をもはや受け入れていないことをヨーロップと米国の人々に対して、明らかにした。これは、現在多くの州でトランプに支援された候補者が予備選で競争しているため、トランプの政治的影響力が試されているとして、メディアが注目している時のタイミングが絶妙であることを示唆している。孤立主義に基づき、米国をNATO同盟国から引き離すことに多大な努力を払ったトランプの10以上の外交政策はプーチンを支援する為であった。つまり、多くのメディアは、トランプが就任後から、プーチンの目標達成を援助し始めた顕著な例を記録している。例えば、⑴ プーチンの目標はNATOを弱体化させ、分裂させることであるが、トランプはヨーロッパの同盟国との米国の関係を弱体化させ、NATOへの米国の努力に対して、頻繁に批判した。⑵ 欧州連合を劣化させ、親ロシアの政治運動を促進することはプーチンの目標である。トランプはEUを攻撃し、反EUでクレムリンが支援する外国の政党を積極的に支援した。⑶ プーチンの目標はアメリカのリーダーシップと世界経済秩序の支配を崩壊させることであるが、トランプはヨーロッパとの全面的な貿易戦争を熱心に推進した。
⑷ プーチンは、米国に対する世界的な恨みと不信感を構築し、反米感情をかき立てることを目指しているが、アメリカの最も近い同盟国は、明らかにアメリカを傷つける行為であったトランプの言動に不信感を抱いていた。⑸ プーチンの目標はロシアに対する米国の制裁から経済的および国内の政治的圧力を和らげることであった。トランプはあらゆる段階で、前大統領バラク・オバマが科した制裁の除去、妨害、鈍化を試みた。⑹ プーチンはロシアを大国として復活させ、クリミア半島の違法な併合を国際的に認められるようになることを望んでいる。トランプは、クリミアはロシアの一部であると公言し、ロシアが譲歩なしで国際社会に歓迎されることを求めていた。⑺ プーチンは西側の民主主義に不和をまき続け、アメリカとヨーロッパの選挙に干渉している。トランプは、ロシアが2016年の選挙に干渉した事実を拒否し続け、将来の干渉を防ぐために何もせず、米国諜報機関の人々と対立した。⑻ プーチンは米国を内部から不安定化させることを目指していた。トランプは分裂した政治を推進し、民主主義の規範を侵食しながら、米国の機関を攻撃した。
これらの事実はキャンペーン当時から、幾人かのリーダーが予測していた。当時の下院議長であったポール・ライアンは個人的に「プーチンはトランプに支払っていると思う」と2016年6月にケビン・マッカーシに語ったことが2017年5月に暴露された。ヒラリー・クリントンはトランプとの討論会で、トランプが勝利した場合、彼はプーチンの「操り人形」になると言った。上記の記録は、就任後からのトランプは、すべてプーチンの望んでいた通りに動いていたことを示しており、クリントンの予告は的中したことを証明したと言われた。上院少数派リーダーのミッチ・マコーネルは、アメリカ優先主義、トランプの孤立主義、ロシアの独裁者プーチンを公的に否定し、若い民主主義の国ウクライナを支持していることを初めて明白にした。つまり、彼は、もはや彼の党はトランプ主義ではないことを示唆した。もちろん、これは、最近の複数の世論調査で、米国民が大幅にウクライナを支持していることが判明した後であり、11月の選挙で多数派を取り戻すことを切望しているマコーネルの戦略の一部である可能性もある。