
未使用の逮捕令状が発見された後の抗議活動 June 30, 2022 By ABC 7
ミシシッピー州マネーで1955年に酷い方法で殺害された14歳のエメット・ティルの家族は当時、ティルの死亡に責任がある可能性があったとされる白人女性を起訴するよう当局に求めており、実際に逮捕令状が発行されていた。その同年に発行された未使用の令状は、67年後に発見された。当局は、白人女性を保護していた可能性があったことが判明した先月、シカゴや他の都市で、ティルの人権を敬うため、高齢化したその女性を逮捕することを求める抗議活動が行われた。
エメット・ティルは極悪の人種差別によって、誘拐され、残酷な拷問後に殺害され、遺体は川に捨てられた。エメット・ティルのリンチに関する証拠を探していたチームはミシシッピー州の裁判所の地下室で、誘拐に関与した疑いで、白人女性を起訴した未使用の逮捕令状を発見したことが6月29日に報告された。逮捕令状の発行日は1955年8月29日になっている。レフロール郡サーキット・クラークのエルムス・ストックスティルは、文書上で「ロイ・ブライアント夫人」と特定されているキャロリン・ブライアント・ドナムに対する令状が先週、箱に入れられたファイル・フォルダーの中から検索者によって発見されたと公表した。ストックスティルは、その発見された令状が本物であることを証明した。検索グループには、エメット・ティル遺産財団のメンバーと2人のティルの親族が含まれていた。被害者の親戚は約70年後、彼女を逮捕することを望んでいる。
この恐ろしい事件に責任があるとされる当時の白人女性に対する令状は使用されず、67年後に、最近その令状が発見されたことを9日に報告したNPRによると、ティルのいとこであるプリシラ・スターリングは木曜日の記者会見で、ミシシッピー第4巡回裁判所地区の弁護士W・デウェイン・リチャードソンにドナムに対する逮捕令状を発行するよう促した。リチャードソンの事務所は、ドナムに対して逮捕令状が発行された場合、起訴の可能性に対処する責任がある。スターリングは「この保証がある限り、67年間何も行われていなかったことがわかります。家族はキャロリン・ブライアントが正義に直面することを望んでいます。そして正義によって、私たちは彼女が少なくともここに来て、彼女自身を擁護することを望んでいます。」と記者団に語った。しかし、スターリングは、当局がリチャードソンに「令状を進めない」ように指示したため、連邦政府とミシシッピー州の両方が「ブライアントを保護している」と家族は感じていると記者団に語った。スターリングは逮捕状を発行し、それを実行する必要があると言った。
キャロリン・ブライアント・ドナムは当時、ティルを殺害した男性二人のうちの一人と結婚していた。夫のロイ・ブライアントと彼の異母兄弟であるJ・W・ミラムの二人の白人男性は、ティルを殺害した容疑で逮捕され裁判に直面したが、全員白人で構成された陪審員に無罪で釈放された。数ヶ月後、ロイとミラムは雑誌のインタビューでティルを殺害したことを認めた。 そして、犯罪からほぼ50年後、ドナムはティルが彼女に手を置いたことは一度もなかったと歴史家に語った。ドナムは現在ノース・キャロライナに在住しており、彼女の逮捕令状に関するコメントを避けているようである。
1955年8月28日に何が起きたのかについて真実を語り、又はティルは彼女に手を触れることはなかった事をドナムがその当時に公表していたら、この残忍な殺人を避けることが可能であっただろうか?まだ14歳であった黒人のティルが、これほど酷い方法で殺害された記録は、ジム・クロウにより、黒人に対する様々な規定が存在した当時、野蛮なリンチが横行していた歴史を反映している。ミシシッピ州マネーの食料品店を訪問したティルが彼女に口笛を吹いたとして、ドナムはエメットを非難した為、逮捕されたことになっている。ティルの遺体は、彼が1941年に生まれたシカゴに移送され、母の希望にそって、葬式は棺桶を開いた状態でキリストの神の教会で行われた。彼女は、人種差別がどれほど残酷であるかを知らしめる為、意図的に息子の無残な姿を公開したのである。シカゴでは65周年を迎えた2020年の8月28日、人種の正義を求める抗議活動が行われた。今年、ワシントンDC、シカゴ、ノース・キャロライナ、その他の都市では、間違った主張でティルを責めたドナムに対する逮捕と告訴を求めるプロテストが行われた。恐らく、ティルの名誉と正義を求めるプロテストは、彼女が逮捕されるまで続く可能性がある。米国では殺人のケースに逮捕の締め切り期限はないが、67年も放置した後に、現在88歳の女性を当局が逮捕し、起訴する可能性があるか疑問である。