下院議会で11日に可決した予算法案は60票が必要であった上院議会でも約10人の民主党議員らが賛成票に投じたため、予算法案は14日夜に可決した。ドナルド・トランプ大統領は昨夜両院で可決した法案に署名したことが15日午前中に報告された。一部の民主党が下院議会共和党の法案に賛成票を投じた最大の理由は、政府閉鎖を避けるためであったが、大多数の民主党は酷い法案であるとして反対票を投じた。共和党が単独で協議した法案に、上院民主党少数派のリーダーであるチャック・シューマーは方針を変更し、投票前に支持を明確にしたため、複数の民主党議員らは失望を表明した。
上院議会は昨夜の投票で、62対38票で可決した。反対票を投じた38人の中にはリバタリアンのランド・ポールが含まれていた。従って、62票中10票は民主党議員らの協力投票によって可決したものである。しかし、10人の民主党がトランプを援助する法案に投票したため、上院および下院議会の一部の民主党議員らは、シューマーに対して失望を表明した。進歩派の下院民主党議員アレクサンドリア・オカシオ・コーテツは、シューマーが下院共和党の支出法案を容認したことを「大きな侮辱」と呼び、「裏切られたという広範な感覚」が党内にあると公的に表明した。コーテツは法案を支持することは「イーロン・マスクが進めてきた混乱と無謀な削減を成文化する」ものであり、賛成票を投じた上院民主党議員は「億万長者への減税に資金を供給するために連邦政府を略奪する」ことを協力することになると厳しく批判した。民主党は葛藤に直面し、容易な決定をした訳ではなかったようである。
上院少数派の民主党リーダーであるチャック・シューマーは13日、9月まで政府に資金を提供する法案を他の民主党員が阻止すると宣言した後に、立場を変え、民主党には2つの選択肢がある。共和党が法案を可決するのを助けるか、それとも毅然とした態度で反対するかである。反対すれば、金曜日の東部時間午後24:00分には政府閉鎖するので、その責任を最も負わされることになり、「政府閉鎖に勝者はいない」と述べた。しかし、ランド・ポールに加えて、圧倒的多数派の37人の民主党議員らは法案に反対した。
その主な理由の一つは、法案には、議会議事堂があるワシントンD.C.で過去20年間支出を継続できるよう配慮した文言を削除し、11億ドルの削減が含まれていたとされている。この「予算妨害は新たなレベルの侮辱」であるという。D.C. の民主党市長ミュリエル・バウザーは「警察や教師に影響を与えず、街を清潔で安全で美しく保つための基本的な政府サービスの一部に影響を与えない方法はない」と述べ、犯罪の削減やホームレス問題への取り組みなど、共和党が主張する市の優先事項をほぼ確実に損なうとの懸念を表明した。また、既に報告されたように、軍事費と国境警備にこれまでの水準より数十億ドル増加し、他の米国民のための資金は130億ドル削減され、カナダ、メキシコ、中国に対するトランプ大統領の関税撤回を民主党が強制採決することを困難にする条項も含まれていたことに民主党議員らは失望を表明していた。従って、議会はトランプの関税政策を調整できない状況になっている。それでも10人の民主党議員は共和党に参加し、必要な60票を上回り、民主党上院議員らは政府閉鎖の危機を避けたのである。
従って、トランプ大統領は14日、シューマー下院議員が法案を進める決定をし、超党派で、可決したことを称賛し、「可決されなければ国は破壊される。承認されれば我々は新たなレベルに上ることになる」と彼のソーシャル・メディアに書いた。民主党議員らは、下院共和党の独断的に作成された法案に誰も投票せず、政府閉鎖に追い込むか又は、政府閉鎖の苦痛な状況を利用して、連邦政府職員を解雇しやすいチャンスをマスクに与えるかどうか、投票日の数日間、葛藤に直面していた。この状況は、政府閉鎖の危機がない時期に作成された法案であれば、可決しなかった可能性があることから、少数派のパワーを無視できないことを示唆している。シューマーは政府閉鎖だけでなく、問題がもっと悪化すると判断し、議場でのスピーチを通して、政府閉鎖は民主党が攻撃される可能性が高くなることを警告したのである。加えて、反対した38人の中に保守派が一人参加したことは超党派が拒否した法案でることを明白にしている。この傾向は、今後も続く可能性があることを示唆している。