レオ14世は影響力のある教皇になる可能性有り

Photo credit : USA Today

新教皇レオ14世は明らかに完全なリベラルとは言えないかもしれないが保守派でもない。バチカンでは5月9日、システィーナ礼拝堂で彼は富豪者や強力な権力者ではなく、一般の人々を意識した最初のミサを執り行ったとされている。昨夜から急速に注目され始めたシカゴ生まれのローバート・フランシス・プリヴォストは保守派の教皇ではないことが益々明白になっている。レオ14世はXでの投稿でJD・ヴァンス副大統領をカトリックの教義の解釈が間違っていると指摘したことがある。レオ14世の兄は新教皇がトランプ政権の移民政策に否定的であるとメディアに語った。

ローバート・フランシス・プリヴォストは、新教皇レオ14世として選出される前、特に前任者フランシスコ教皇に関して、ソーシャル・メディアでの活動、環境問題、および社会正義に関連する課題でリベラル傾向がある事を示唆している。レオ14世はXのアカウントにトランプ大統領の移民政策やJD・ヴァンス副大統領の宗教観を批判する投稿や再投稿が掲載されている。また、新型コロナウイルス感染のパンデミック中、ワクチン接種やブラック・ライブズ・マター運動を支持するメッセージも共有したとされている。さらに、レオ14世は特に環境問題、移民や貧困層への支援、社会正義への支持、思いやりと奉仕の重視など、フランシスコ教皇と優先事項を共有していることが判明している。プリヴォストはフランシスコ教皇と頻繁に一緒であったことが画像で記録されている。

ローバート・フランシス・プリヴォスト枢機卿は、彼が初の米国人教皇となる数カ月前、ソーシャル・メディア・アカウントに、JD・ヴァンス副大統領のキリスト教の教義の解釈が「間違っている」とする記事を掲載した。全国カトリックのサイトである「リポーター」によると、JD・ヴァンス副大統領は1月29日のFOXニュースのインタビューで、「キリスト教には、まず家族を愛し、次に隣人を愛し、次に地域社会を愛し、次に市民を愛し、そして最後に世界の残りの人々を優先するという考え方がある。極左の多くはそれを完全に覆している」と発言した。これは論争的な発言として話題になった。ローバート・フランシス・プリヴォストは2月3日午前7時37分のXでの投稿で、「JD・ヴァンスは間違っている。イエスは私たちに、他者への愛を順位付けするよう求めてはいない」と書いている。

そして、新教皇レオ14世の選出後にすぐ注目されたのは、イリノイ州シカゴ郊外のニュー・レノックスに在住する教皇の兄ジョン・プリヴォストである。ジョン・プリヴォストは、レオ14世は「移民問題をめぐる現状に満足していない」と語った。ジョンの家を訪問したCNN系列局WBBMの記者のインタビューで、ドナルド・トランプ政権の移民対策が「間違った方向」に進んでいると述べ、新教皇レオ14世は、米国の移民政策を「完全な不正義」と見ている可能性が高いとし、新教皇は沈黙しないと示唆した。また、同性結婚に関する教皇の見解を問われたジョン・プリヴォストは、レオ14世は「教会が伝統的に示してきたことに従うでしょう」と述べた。ジョン・プリヴォストに対するこのインタビューの状況はCNNが公開したビデオおよび複数のテレビ・ニュースで紹介されている。

現在、米国ではカトリック教会の威力は薄れている。約20年前から、聖職者による広範な性的虐待のため、カトリック教会は評判を落とし、多くの教徒が教会から離れ始め、近年、米国社会は世俗的になっている。ピュー・リサーチ・センターが2月 26日に発表した調査によると、米国のキリスト教徒の最大のグループはプロテスタント(米国成人の40%)とカトリック(19%)である。つまり、カトリック教徒と自認するアメリカ人はわずか20%以下である。トランプ政権では、2月中旬の時点で、マルコ・ルビオ国務長官、ジョン・ラトクリフCIA長官などを含めて官僚指名候補者の約3分の1のみがカトリック教徒である。加えて、ギャロップによると、米国最高裁判事9人のうちの3分の2(ジョン・ロバーツ、クラレンス・トーマス、サミエル・アリート、ソニア・ソトマイヨァ、ブレット・カヴァナフ、エイミー・コニー・バレットの6人はカトリック教徒である。最高裁の保守派判事らは、宗教の自由に関する判例で、キリスト教に有利な一連の主な判決を下している。

最高裁は多数派がカトリック教徒であるが、歴史的にカトリックに属する大統領は少ない。ジョンF・ケネディに次いで、数ヶ月前にホワイトハウスを去ったアメリカ史上二人目のカトリック教徒の大統領はジョセフ・R・バイデン・ジュニアである。カトリック教徒の勢力は衰退傾向にある中で、英語、スペイン語、イタリア語を含む5カ国語を話し、両党の投票歴があるとされる超党派のレオ14世が宗教界のリーダーになったことは、ある意味では非常に影響力が強くなる可能性がある。特に、環境問題、人道問題、貧困、移民などのグローバル的課題では、前任者フランシスコ教皇と共通点があるとされるレオ教皇は、教皇に選出される前に、間違った政治家の行動に対して声を上げたように、今後も変わることはないと実の兄が示唆している。

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