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ロシアとウクライナの代表団は16日の金曜日、トルコのイスタンブールにあるドルマバフチェ宮殿のU字型のテーブルで向かい合って座り、最初の直接和平交渉を行ったが、二時間以内で交渉は終わった。双方は大規模な捕虜交換を実施するという点で合意したが、戦争を終える条件については、完全な合意には至らなかった。また、ロシアとウクライナの両国首脳は直接会って協議する計画もあったようであるが、プーチンは参加しなかったため、同氏が停戦に真剣であるとは見られていない。ドナルド・トランプ大統領は、彼自身がプーチンに会うまでは、停戦交渉は成立しないだろうと述べた。
交渉に参加した主要当事者からの情報を得たAP通信によると、イスタンブールでの短い会談で、両代表団は、キエフとモスクワがそれぞれ過去最大規模の1,000人の捕虜を交換することで合意した。ウクライナの首席代表であるルステム・ウメロフ国防相は、停戦と首脳会談についても協議した。モスクワ代表団を率いたロシア大統領補佐官のウラジーミル・メジンスキーは、双方が詳細な停戦案を互いに提示することで合意し、ウクライナが首脳会談を要請し、ロシアがそれを検討したと述べた。匿名を条件にAP通信に語ったウクライナ高官は、協議中、ロシアが広大な領土からウクライナ軍を撤退させるという新たな「受け入れ難い要求」を提示したと述べた。これは以前に議論されたことはなかった提案であるという。当局者はウクライナ側が「米国、欧州のパートナー、その他の国々が提案した」ように即時停戦と実質的な外交への道筋といった実質的な進展を達成することに引き続き努力する意向を強調したと述べた。
両国の交渉はドナルド・トランプ大統領が中東歴訪を終える直前に行われた。トランプ大統領はアブダビで、モスクワとキエフ両国に対し、紛争終結を強く求めており、彼とプーチン大統領との直接会談は「準備が整い次第です。今こそ実行する時です」と記者団に語った。ゼレンスキー大統領は、アルバニアのティラナを訪問しており、欧州47カ国の首脳らと共に、戦争を背景とした安全保障、防衛、民主主義の基準について協議した。ゼレンスキーは、フランスのイマニュエル・マクロン大統領、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相、英国のキール・スターマー首相、ポーランドのドナルド・トゥスク首相と会談した。
ゼレンスキー大統領はXでの投稿で、「ロシアが戦争を終わらせる準備ができるまで、ロシアへの圧力は維持されなければならない」と述べ、電話会談中の5人の首脳の写真を投稿した。トランプ大統領は15日、エアーフォースワンで、プーチン大統領とゼレンスクー大統領が直接交渉する機会はあるかとの記者団の質問に、彼自身がプーチンに会うまではその機会はないと思うと語った。国務長官マルコ・ルビオもトランプ大統領とプーチン大統領が会談するまでは進展はないことを明白にしている。
要するに、イスタンブールで16日に行われたロシアとウクライナ代表団による和平交渉は、大規模な捕虜交換の合意以外に進展はなかったようである。ゼレンスキー大統領は、和平交渉に出席したロシアの代表団を比較し、ウクライナの交渉チームは「交渉を遂行する能力」があり、「妥協の可能性も用意している」と述べた。しかし、モスクワは和平に「真剣ではない」と述べ、準備が行われていないと示唆した。プーチン大統領は、戦争を終わらせることに積極的ではないと見られている中で、トランプ大統領がプーチンと直接交渉すれば、ゼレンスキーとプーチンが直接交渉することが可能になり、停戦に至るという保証もないことを示唆している。トランプ大統領は、プーチンが戦争を終わらせる意図がないことを明白にした場合、その後、停戦の努力を終えると言う見方もある。ロシアが2014年2月に最初クリミア半島を占領し、併合し、東ドンバス地方でウクライナ軍との戦闘を開始した。2018年、ウクライナは同地域がロシアに占領されたと宣言した。そして、プーチンは2021年初頭、ウクライナ国境付近でロシア軍の大規模な増強を行い2022年2月24日、ウクライナを「非武装化」し、ナチと戦うため「特別軍事作戦」を行うと発表した。プーチンのウクライナに対する執着の歴史を考えると、彼が和平交渉を行う意思はないと見られても不思議ではない。