上院HELP委員会の公聴会の印象

Photo credit : The Economic Times

CDCのディレクターが8月27日に解雇され、数週間が経過した9月17日、上院保健・教育・労働・年金(HELP)委員会は聴聞会を開催した。視聴者が受けた強烈な印象は、恐らく元CDCのデイレクターであるスーザン・モナレス博士(右)は、保健福祉省長官のロバートF・ケネディ・ジュニア(中央)が米国の健康機関の信頼を損ねていると証言したことである。二週間前にケネディに対する上院財政委員会による聴聞会が開催された為、特に解雇に関する双方の証言に多大な相違があることを明白にした。今日の公聴会は、CDC前デイレクターのモナレス博士と彼女の解雇に抗議して最終的に辞職した4人の博士の一人であるデブラ・フーリー博士(左)がモナレスと共に参加した。上院公聴会は幾つかの重要点がある。

解雇に関するモナレス博士の証言

CDC前デイレクターのスーザン・モナレス博士は、科学と法律を重視し、人々の健康を優先し、ワクチンの安全性を強く信じていた為、保健福祉省(HHS)の長官ロバート・F・ケネディ(RFK)ジュニアに解雇されたと述べた。モナレスは彼女が解雇された重要な理由について、科学的証拠に関わらず、新たに設置されたワクチン諮問委員会による今後のすべてのワクチン勧告を承認することを要求したが、そのような「承認」をケネディが拒否したためであると証言した。つまり、彼女は「科学的信頼性を堅持」することを重視したため解雇されたと証言した。すでに報告されたように、モナレスは、ワクチン政策を担当する上級職員を理由もなく解雇するよう指示されたが、それを拒否したため、辞任するよう言われたと証言した。

解雇に関するケネディの証言との顕著な相違

これらの証言は、9月4日に行われたケネディに対する上院財政委員会の公聴会で、彼がモナレス博士を解雇した理由について証言した内容と矛盾している。ケネディはモナレスを「信頼できない」ため解雇したと述べた。RFKジュニアは、公聴会での証言で、8月25日にモナレスと会談を行った時、彼との会談中に、モナレスがCDCを「世界で最も腐敗した連邦政府機関」と呼び、職員は「子供を殺している」と非難し、病院にCOVID-19患者を受け入れないよう指示したと主張した。

共和党と民主党による相違

医師であるルイジアナ州を代表する上院共和党議員ビル・キャシディが監督したこの公聴会で、同氏はCDCにおける「深刻な疑惑」への懸念を表明した。一部の共和党議員は、モナレスが証言した彼女に対する解雇の理由が、RFKジュニアの以前の証言と大幅に異なるため、幾分懐疑的な態度を示した。オクラホマ州を代表する共和党上院議員マークウェイン・マリンは、モナレス医師によるケネディ長官とのやり取りの信頼性に懐疑的であることを示唆し、証言に不誠実さを示していると主張し、正確な言葉で話すよう求めた。民主党議員らはケネディの疑惑的な政策とそれが公衆衛生に及ぼす潜在的な危険性を強調した。民主社会党のバーニー・サンダース上院議員はモナレス博士が解任されたのは、ケネディの「安全で効果的なワクチンの使用を大幅に制限するという危険な政策」を拒否したためであると主張し、モナレスを擁護した。また、サンダースは、ワクチン関連の予算削減と公衆衛生インフラの弱体化により、米国は将来のパンデミックに対する準備が不足していることや、ワクチンの推進が脆弱化している危険性を警告した。

最も印象に残った質問

この上院公聴会において、最も単刀直入の質問をしたメリーランド州を代表するアンジェラ・アルソブルックス上院民主党議員は、HHS長官のRFKジュニアがCDCアトランタ本部での銃撃事件後に、ケネディがどのような対応をしたかを尋ねた時、モナレス博士は、長官は事件後の様子を視察および職員の安否確認のために連絡を取ったことは一度もないと証言した。また、モナレス博士は、この銃撃事件で殺害された警察官の追悼式に出席する代わりに、ワシントンD.Cに戻るようケネディ長官に指示されたが、彼女はその指示に従わなかったと証言した。更に、アルソブルックスは、モナレスに対し、最近の出来事やRFKジュニアの反ワクチン発言に困惑している両親にどのような言葉をかけるかを尋ねた。モナレスは「ワクチンは安全です。命を救います」と答え、小児科医に相談するよう求めた。この公聴会には、モナレス博士に対する解雇に抗議して辞任していた医者の一人であり、今日初めて公的に語ったCDC前主任医務官のデブラ・フーリー博士にも複数の議員らが質問した。アルソブルックスは、フーリー博士に対して、ケネディが「無能で、アメリカ国民の健康にとって危険であると思うか」と率直に尋ねた。フーリー博士は、RFK長官のワクチン政策に関連する彼の要求や発言は米国人の健康を弱体化するため「辞任すべきです」と答えた。

HHS長官への承認前と承認後の顕著なケネディの変化

RFK長官に対する上院財政委員会の公聴会が9月4日に行われた時、彼は民主党議員からの辞任要求と共和党議員からの批判に直面した。ビル・キャシディは、ケネディに対しCOVIDワクチンに関する態度が変わった理由を説明するよう求め「事実上、我々は人々にワクチン接種を拒否している」と言った。キャシディは2月の承認プロセスにおいて、ケネディに対し、国民のワクチンへのアクセスを制限しないという確約を求めていた。キャシディはケネディが、CDCの予防接種実施諮問委員会15人以上のメンバー全員を解任し、非科学的なワクチン懐疑論者を後任に据えることなど全く予測していなかった。キャシディの投票は、ケネディの承認に決定的な役割を果たした。つまり、重要な投票で、キャシディ上院議員は、反ワクチン主義者として知られるロバート・F・ケネディ・ジュニアがワクチンの安全プロトコルを遵守するとの確約を得た上で、承認への賛成票を投じた。一部のジャーナリストは、キャシディがケネディについて、今どう感じているかとの疑問を提起している。

最後に、17日の公聴会は、米国人の健康問題に重厚な責任を担っているHHSの長官であるRFKジュニアが科学的検証なしに諮問委員会がワクチン推奨を事前承認したことや、ケネディのワクチン政策に反対する経歴のある科学者を解雇したことなどを明白にした。アルソブルックス上院議員は、公衆衛生への影響が深刻であること、科学的信頼性が低下していることを評価しているモナレス博士の証言を支持し、ケネディの辞任を強く求めていることを示唆した。また、この公聴会は、ワクチン諮問委員会が主要なワクチン接種スケジュールについて議論するために会合を開くとされている前日に行われた。その委員会の中には、ワクチン懐疑論者が多数含まれている。米国最大の健康と衛生管理組織である保健福祉省の長官がワクチン懐疑論者であるため、驚くことではない。モナレス博士は、ワクチンで予防可能な疾患の改善を阻止することは「無謀」であり、国民の医療科学に対する信頼を裏切ることになると警告した。上院HELP委員会の議長であり、医師であるビル・キャシディ共和党上院議員は、東部時間午後1時頃、聴聞会の短い閉会スピーチの中で、彼が公立病院で診療を行ってきた消化器科医としての医学的経歴を語り、小児ワクチン接種スケジュール変更の可能性に懸念を表明した。

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