2025年11月12日のトップ・ニュースは、未成年の性的人身売買で逮捕され、刑務所で自殺した男性が現在刑務所に拘束されている彼のパートナーに宛てたメールやジャーナリストとの通信も含めて、大統領に関連する内容も含まれる複数の電子メールが下院議会の民主党議員によって公開されたことである。これも含めて、下院議会の両党の議員らは、性的人身売買者に関連する大量の書類を公開した。そして同日、選出されて以来、就任宣誓を7週間待たされたアリゾナ州の民主党米国下院議員は遂に午後から宣誓を行うことができた。
複数の主要メディアは、公開された3 通の電子メールの一部は、ドナルド・トランプ氏が政界に入る大分以前に、当時友好関係があったと認めている少女に対する性的人身売買を行っていた金融業者ジェフリー・エプスタインの家でトランプ氏が十代の女性と会っていたことについて記載されている。現在、トランプ氏は二期目の米国合衆国の大統領であることから、彼が過去に何を行っていたかについては一部、不透明な点があるとされていた。しかし、トランプ氏がエプスタインの裏での活動に何らかの形で関与したかどうかの疑惑については、繰り返し本人は否定している。メールの公開に関連している民主党下院議員ロバート・ガルシア(カリフォルニア州)は、12日テレビ・ニュースでのインタビューで、「これらの最新の電子メールと通信は、ホワイトハウスが他に何を隠しているのか、また、エプスタインと大統領の関係の本質について明白な疑問を提起しています」と述べた。
ニューヨーク・タイムスが12日に公開した3通の電子メールの一つは、2011年4月2日にエプスタインが当時のパートナーであり、現在服役中のギスレイン・マクスウェルに宛てたものである。そのメールには「吠えていない犬がトランプであることに気づいてほしい。被害者はトランプと何時間も私の家で一緒に過ごしたが、トランプのことは一度も話題に上っていない。警察署長など。75%はそう思う」と書いている。被害者を意味する英単語は大文字で書かれ、黒地に白文字となっている。他2通は、ジャーナリストのマイケル・ウルフとエプスタインとの通信である。これら3通のメールは、それぞれ一部が黒墨で覆った機密情報(一例:ウルフのメール・アドレス)が含まれており、民主党議員らが12日の水曜日に公開した大量のメールの中に含まれていたものである。この複数のメールは、「トランプ大統領がエプスタインの性的人身売買について、これまで認めていた以上に知っていたことを示唆するもの」であった。
その後「下院共和党議員らは、数カ月の遅延の末、悪名高い金融業者ジェフリー・エプスタインの遺産管理団体から23,000ページに及ぶ大量の文書を公開した」という。これらの大量文書は、下院監視委員会のジェイムス・カマー共和党委員長が8月に召喚状を通して入手したものである。そして、下院民主党がエプスタインからの電子メールを公開してから約2時間後にオンラインで公開された。メディアはトランプ氏がエプスタインの被害者の1人と「私の家で何時間も過ごした」と書かれていた電子メールの部分に注目している。しかし、「他にどのような情報開示が含まれるかは現時点では不明である。しかし、エプスタインと友人関係者との間のメールには、トランプに対する好ましくない、時には嘲笑的な言及が散見された」とタイムスは述べている。
トランプ大統領はこの事態を受けて、彼のソーシャル・メディアへの投稿で、微妙な電子メールーを公開した民主党を批判したが、「同時に、トランプ大統領とホワイトハウスは、さらなる暴露を阻止しようと急いでいる様子が見られた」という。司法省長官パム・ボンディ、FBIディレクターのキャシュ・パテルなどの政権高官らは水曜日、ホワイトハウスのシチュエーション・ルームで、共和党議員ローレン・ボーバート(コロラド州)と会談した。トランプ大統領はナンシー・メイス下院共和党議員(サウス・キャロライナ州)にも電話したが、彼女は電話に気づかなかったと伝えられた。結局ボーバートだけがホワイトハウスに招待された事実を確証したが、なぜ政権高官らは二人の下院議員に会う必要が会ったのか?
それは、「ジェフリー・エプスタイン被告に関連する司法省の事件ファイル公開を巡る下院での採決強行の動きについて、共和党の主要議員と秘議」するためである。ニューヨーク・タイムスによると、エプスタインに関する「司法省のファイルの完全公開を求めている共和党議員に対する圧力を強め、この問題に関する下院での採決を急いで阻止しようとした」ためである。当然ながら、ホワイトハウスの報道官は、その秘議の内容を記者団に提供していない。しかし、ボーバートは「下院で採決を強行する動き」を支持しているため、彼女の支持票を変えるためである可能性がある。このエプスタイン事件は、大統領にとって、「政治的に微妙で危うい立場」になる懸念があるという。この投票には218票が必要であるが、217票に減少すると採決する可能性は低くなる。
要するに、主要メディは下院両党の議員らが今日突然公開した大量の文書の精査を開始したため、タイムスが公開した3通のメールがどれほどのインパクトをもたらすかは現在不明である。一方、ホワイトハウスは、以前MAGA議員として知られていたローレン・ボーバートを説得しようとしているようである。大量の文書が公開されても、それらの全ての文書を読むトランプ支持者を含む有権者は非常に少ないと思われるが、無党派の多くが最も重要な要点を理解し始めた場合、2026年の中間選挙に多大な影響を及ぼす可能性がある。一方、米国下院民主党議員として選出されたアリゾナ州のアデリータ・グリハルバ(1970年10月生まれ)は、下院議長の指揮により12日東部時間午後4時に宣誓を行うことが可能であった。彼女は4時11分からのスピーチで約50日間、就任することができない状態に置かれていたことに触れ、アリゾナ州の有権者に感謝を表明した。グリハルバはツーソン出身で1945年にメキシコから米国に移住した移民の孫娘であることや、元米国下院議員ラウル・グリハルバの娘であることなど、英語とスペイン語の両言語で語った。彼女は1989年にプエブロ高校を卒業し、1995年にアリゾナ大学で政治学の学士号を取得した3人の子供の母親である。彼女は、エプスタインに関連する民主党側の投票に一票を追加することが可能になったことを意味する。