2026年1月8日に、米国下院議会はACAに助成金を延長するための超党派の医療制度改革法案を可決した。米国上院議会はトランプ大統領がベネズエラで軍事行動を決定する前に、米国議会の承認を得る必要があるとする決議案に来週採決することに同意した。2026年早期の議会の動きは、幾つかの点で良い兆候であると思われる。
米国上院議会は8日、トランプ大統領によるベネズエラでの軍事力行使を制限することを目的とした戦争権限決議案に52対47の賛成多数で可決した。この採決投票には5人の共和党議員が民主党議員に参加した。これは、就任から約一年が経過した後、初めて、ホワイトハウスに対する異例の超党派的な異議を表明するための行動であり、ベネズエラで米軍が引き続き軍事作戦を行う場合、議会の承認を求めることを義務付けるものである。上院議員らは、来週審議を行い、決議案を可決する予定である
ベネズエラへの決議案は、6日にベネズエラを攻撃し、ベネズエラの大統領ニコラス・マドゥロに対して、軍事作戦を通して彼を失脚させ、マンハッタンの裁判所に連行した後にきている。米国上院議会は、事前に何も知らされていなかった。トランプ大統領は2025年1月20日に就任して以来、ほぼ全ての行動において議会に相談することなく、単独で行っていたため、ほとんど国内での問題については沈黙を続けたが、ベネズエラで大統領の追放に成功した後、トランプ大統領は、コロンビア、キューバ、グリーンランドなどにも同様の対処をすると述べていた。国務長官マルコ・ルビオはトランプ大統領が、占領するのではなく、グリーンランドを購入したいと述べていると公的に語った。上院共和党議員らは、トランプ政権の6日の電撃的行動に圧倒され、ついに目が覚めたようである。
同日、米国下院議会は昨年失効した医療費補助金制度を復活させる法案を可決した。この可決には17人の共和党下院議員が民主党に参加し、賛成230票、反対196票で、民主党が大きな勝利を果たしたことを意味する。昨年の12月末まで、下院議長は投票を促すこともなかったが、この動きは6日にケネディ・センターでのスピーチでトランプ大統領が、医療制度をなんとかしなくてはならないと議員らに呼びかけた2日後に来ている。両院の共和党は、ACA補助金延長に反対していたが、下院では十分な数の共和党議員らが支援して可決した。しかし、上院共和党議員らは、多くの障害があると見ているため、上院でストレートに投票し、可決させるかどうかは不明であるが、医療費問題に関する超党派の妥協点を見出すための取り組みを促進する可能性もある。この法案は、オバマケアに基づく税額控除の拡大措置を3年間延長するものであるが、この同じ案件は上院では昨年否決されているため、採決する可能性は低い。
しかし、下院議会での民主党の勝利は、並々ならぬ努力による。ニューヨーク・タイムスの報道によると、「下院議長マイク・ジョンソンの激しい反対を押し切って、事実上議場を掌握し、法案を強行採決させた民主党は、この採決を、昨秋の政府機関閉鎖中に補助金制度を主要な争点としたリスクの高い決断が正しかったことを証明する勝利である」との立場を主張した。「法案可決時には、民主党議員から歓声が上がった」という。 下院少数派の民主党リーダーであるハキーム・ジェフリーズ議員は「下院民主党は、生活費の高騰につながる医療費負担の問題に対処するため、共和党の同僚議員の誰とでも超党派の共通点を見出すことを明確にした」と述べた。「採決を強行することで、民主党は共和党議員に対し、医療制度改革法案に対する立場を明確に表明するよう圧力をかけ、中間選挙年に医療費負担能力をキャンペーンの中心的な争点に据えようとしており、共和党議員の立場を必ず選挙戦で利用する」可能性がある。この「採決は、再選を目指す厳しい選挙戦に直面し、立場が危うい共和党議員グループに政治的な言い訳を与えた。彼らは高騰する保険料への対策に取り組む姿勢を示したいと考えている。最終的に17人の共和党議員が民主党に賛成票を投じた。これは、共和党議員が長年公然と非難してきた医療制度改革法を強化する法案に賛成票を投じた異例の出来事」である。
最後に、ほぼ一年間、共和党が多数派を占める上院および下院議会は、彼らの党の大統領の行動を見てきたが、次から次に公開される世論調査は、米国民が大統領の多くの政策を支持していないことを示唆しているため、あらゆる側面で軌道修正しない場合、今年の中間選挙で多くの議席を失う可能性も考慮したと思われる。加えて、外国政府に対する軍事行動は、米国上院議会が承認する必要があるとする憲法に基づくものであるが、議会共和党議員らは、大統領の行動を抑制することを遂に決定したようである。上院議会は来週、戦争権限法に関する決議案を採決するために投票し、可決すれば、トランプ大統領はベネズエラでのさらなる軍事作戦を行うためには議会の承認を得る必要がある。 あ
要するに、上院議会では、複数の共和党議員らが、憲法で定められた議会の権威と、ホワイトハウスが軽視している三権分立の明白な機能性をアピールし始めたことを示唆している。昨年の共和主導の法案にはACA(またはオバマケア)の助成金延長が含まれていなかったため、下院民主党議員は全員反対票を投じた。この結果、多数派のマージンが狭いことを認めている共和党下院議長ジョンソンに多大なプレッシャーを与えた結果、今年最初の法案には民主党が中心となり、投票前の準備として、今年の中間選挙で再選が厳しいため、ACAを回復させることが将来的に彼らの有権者にも有利であるとして、民主党に十分同意した17人を味方にしたことで、民主党主導の法案を可決させることに成功した劇的な彼らの努力を示している。下院で可決したこの法案を上院で可決するためには60の賛成票が必要であるため、上院での可決は困難であるとの見解もある。とはいえ、新たな年の両院での正しい方向へのフレッシュな動きは、2026年の議会が昨年のような惰性には流されないことを示唆しているため、非常に明るい兆候である。