日々のタンパク質の摂取量はどの程度必要ですか?

Photo credit : The Spruce Eats

健康的な食生活を維持する上で、最も重要な栄養素の一つはタンパク質である。タンパク質は日々の体の機能を維持する上で重要な役割を果たしている。鶏肉、赤身肉、乳製品、卵といった動物性のものから、大豆、エンドウ豆、ナッツ、種子類などの植物性のものに加えて、近年シェイクやパウダー、チップス、バー、さらにはパスタに至るまで、タンパク質を強化した食品など、数多くの製品が溢れている。近年、ある意味で、個人に適合するタンパク質を選択することは困難になっている。

タンパク質は必須の主要栄養素であり、体内でアミノ酸に分解される。アミノ酸は、体の重要な機能を維持するために不可欠なものである。タンパク質の主な役割は多数ある。(1)体の組織を構築および修復する。(2)情報伝達物質として働く。(3)体の構造を形成する。(4)生化学反応を引き起こす。(5)適切な酸とアルカリのバランス(pH)を維持する。(6)体内の水分バランスを調整する。(7)免疫機能をサポートする。(8)栄養素を貯蔵し、エネルギーを供給するなどが挙げられる。

米国心臓協会は、主に植物からのタンパク質を摂取するよう勧めている。例えば、豆類、ナッツ、レンズ豆、ひよこ豆などが挙げられる。これらはタンパク質だけでなく、食物繊維も豊富に含まれている。豆類は、1カップあたり約16 gのタンパク質を含み、低脂肪である。乳製品を選ぶ際は、全脂肪タイプではなく、低脂肪または無脂肪のものを選ぶようにする。そして、魚介類を週に2〜3回は摂取することを勧めている。特に、多価不飽和脂肪酸を多く含む脂の乗った魚であるサケ、アンチョビ、ニシン、サバ、マグロ、イワシなどが最適である。ただし、揚げた魚介類は健康上のメリットはないため避けるべきである。肉や鶏肉を選ぶ際は、脂肪の少ない部位や皮を取り除いた鶏肉を選び、加工肉を避けるよう呼びかけている。卵も優れたタンパク源であり、健康に有益な他の栄養素も含まれている。健康な人であれば、1日あたり卵1個を摂取しても問題はない。ただし、脂質異常症(悪玉コレステロールや中性脂肪が高く、善玉コレステロールが低い)個人は、卵の摂取に注意する必要がある。 低脂肪のスープや炒め物など、主に野菜を中心に少量の肉を組み合わせた調理を選び、 肉や鶏肉の食べる量は1食あたり、調理済みで3オンス、生の状態では4オンスを目安にする。

個人的に必要とされる最適なタンパク質の摂取量はどのくらいになるのだろうか? 米国心臓協会によると、一般的に18歳以上の成人における1日あたりの推奨摂取量(RDA)は、体重1kgあたり0.8gとされている。ただし、成長期の子供や妊娠中・授乳中の女性は、筋肉の形成が活発に行われているため、一般的な成人男女に比べて、体重あたりのタンパク質摂取量がやや多く必要となる。カロリーに関しては、1日の総摂取カロリーの10%から35%をタンパク質から摂取することが推奨されている。

国立衛生研究所の所見によると、成人男性のタンパク質摂取量は、成人女性より約3分の1多かった。 過去10年間、タンパク質摂取量に大きな変化はない。 成人のタンパク質摂取量は加齢とともに減少するが、これは主にエネルギー摂取量の低下によるものである。 全成人におけるタンパク質由来のエネルギー摂取比率は16%であった。 タンパク質摂取量の約4分の3は、昼食と夕食で摂取されている。 動物性タンパク質は、成人のタンパク質摂取量の約3分の2を占めている。1日における成人の平均タンパク質摂取量は以下の表の通りである。2005〜2006年に比較すると10年後には、男性の場合、総体的に減少している。2015〜2020年版の米国食事摂取基準は、成人の総エネルギー摂取量に占めるタンパク質の割合を10~35%の範囲とすることが推奨されている。

 2005 ~ 2006年2015 ~ 2016年
 男性女性男性女性
20~39歳112 g106 g74 g73 g
20~39歳102 g98 g73 g71 g
60歳以上  83 g82 g60 g63 g

成人における食事機会ごとのタンパク質摂取量の分布を見ると、タンパク質を最も多く摂取しているのは夕食(41%)、昼食(31%)、朝食(16 %)、おやつ(12%)となっている。

最後に、タンパク質は、脂肪量を減少させ、筋肉量を増やしたい人たちには特に重要である。バランスの取れた食生活を維持するために、全ての人々に必要な栄養源であることは誰でも理解しているものの、自分の栄養ニーズや目標に合ったもの、本当に健康に良いもの、実際にどれくらいの量が必要なのか見極めるのは困難である。しかし、可能な限り、多数の種類の自然な食品からタンパク質を摂取することが、最も日々の体の機能を維持するのに役立つと言われている。そして、急激な減量やカロリー制限を行っている期間中、体は組織の修復、酵素反応、ホルモン機能などに利用するため最も重要な事はタンパク質の必要な量を知る事である。また、筋肉の減少を抑えるためには、良質なタンパク質を十分に摂取することが重要である。

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