イラン戦争は強固な同盟者を失う結果になっている

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大統領の同盟者から反対者に変貌した人々は、特にメディア関係者に多い。彼らは対イラン戦争やトランプ氏の政策を支持できなくなっている。昨年までトランプ大統領の強固な支持者であったフォックス・ニュースの元人気キャスターであるタッカー・カルーソンは、トランプ大統領がイラン戦争を開始した時から、トランプ氏の批判者となった。そして彼は遂に、共和党に所属することはもはやできないと表明した。他にも複数の著名な人々が、トランプ氏から決別した。

フォックス・ニュースの元スター司会者タッカー・カールソン氏は、つい最近までトランプ氏を擁護する立場であり、2021年1月6日の米国議事堂での暴乱が起きた時も、選挙転覆の容疑で起訴されたトランプ大統領を擁護していた。しかし、戦争が始まると、この戦争がアメリカ国民を犠牲にしているとし、繰り返し批判するようになった。APが22日に伝えたところによると、カールソンは、「彼らは別の基準に基づいて決定を下しています。つまり、企業にとって何が最善か、イスラエルにとって何が最善か、献金者にとって何が最善か、といったことです」と述べた。また、「単に方向性を誤っているという話ではありません。断じて容認できないことであり、国家への裏切りに等しく、不道徳であり、到底許されることではありません。私は35年間にわたり、一貫して共和党を擁護してきました。本当に一貫して守り続けてきたのです。しかし、今回の件はもはや、擁護のしようがありません。ですから、私はもう離れます。私が離れるということは、他にも多くの人々が離れていくことになるだろうと思います」と述べた。

今年1月に議会を去った元米国下院共和党議員マージョリー・テイラー・グリーンはトランプ氏の最も忠実な下院議員の一人であったが、「裏切り者」と呼ばれた後から、有害な政治状況を助長したことを謝罪し、彼の行動を公然と批判するようになった。彼女は5下旬、トランプ氏に支持された共和党候補者に予備選で敗北した米国下院共和党議員トーマス・マッシー(ケンタッキー)とそれぞれ、夫または妻を伴い、コスタリカで休暇を共に過ごした。グリーン氏は退職後始めて、エスプタイン・ファイルの公開を推進している現役のリーダーであるマッシー氏と個人的に団結したのである。トランプ党と共和党間の分裂は拡大し始めていることを示唆した。

そして、右派系放送局インフォウォーズの創設者アレックス・ジョーンズは、トランプ氏の強固な同盟者であったが、トランプの外交政策と軍事行動のエスカレートを厳しく批判するようになり、トランプ氏から離れた人物である。右派のコメンテーターであるキャンディス・オーウェンズは、イランをめぐる対立を機に、彼を支持したことを「恥ずかしい」と述べ、最終的には彼を「常に期待を裏切る存在」であると批判した。保守派のテレビ司会者であるメーガン・ケリーは、以前トランプ氏を支持するキャンペーンを行っていたが、イラン政策や在任中の財政的決定に対して、公然と批判する立場に転じた。
 

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トランプ氏は、これらの保守派コメンテーターが、イランに対する米・イスラエル共同の軍事行動を批判したとして、ツゥルース・ソーシャルでの投稿で、激しく攻撃した。彼らを「愚かな連中」と呼び、「誰も彼らのことなど気にかけていない」と書いた。その後、大統領は、フォックス・ニュースの元人気司会者タッカー・カールソン氏(右正面)とメーガン・ケリー氏(後部右)、そして右派の陰謀論者であるアレックス・ジョーンズ氏(左から二番目)、キャンディス・オーウェンズ氏の4名を名指しで批判した。大統領はそれぞれ、彼がみなす彼らの「過去の失敗や欠点を、嘲笑的な言葉を交えて列挙した。 この4名はいずれも過去にトランプ氏を公然と支持しており、2024年の大統領選挙戦において同氏が右派のポッドキャスターやソーシャル・メディアの影響力のある人々を取り込もうとした際の協力者の一翼を担っていた。」 しかし、彼らは、大統領自身が掲げるMake America Great Again(米国を再び偉大な国に)という運動の理念とは正反対のものになっている」と指摘している。トランプ氏は「彼らはMAGAではない。負け犬だ。大統領である私なら、いつでも彼らを味方につけることができる。だが、彼らから連絡があっても折り返し電話はしない。世界や国の重要課題への対応で忙しすぎるからだ」と述べたことが4月10日に報告された

トランプ氏は6月14日に80歳の誕生日を迎えた。彼の二期目は、高齢化に伴い、支離滅裂な発言が目立つようになった。加えて、議会の承認を得るなどのプロセスを省くため、大統領のパワーを試す努力は第一期より遥かに大胆になったと見られている。しかし、実際には、高齢に伴う健康の衰え、忍耐力の低下などの懸念が関連している可能性があるかもしれない。議会の権威を無視する頻度が高くなるに連れて、裁判官がそれを阻止する動きも活発になっている。第二期目の閣僚の席には忠誠心の強い人々が配置されたことになっている。しかし、彼らが全て、大統領に同意しているとは言えない可能性もある。例えば、6 月15日から 17日までフランスで開催されたG7の記者会見では、少なくとも3人の官僚がトランプ氏と並んで、ステージに並んだ。記者団の方向から見て、トランプ氏と肩が接触しているように見えた国務長官マルコ・ルビオはすぐトランプ氏の右側に立った。カメラ内に入っていなかった財務長官スコット・べセントは幾分ルビオから距離を置き同じく右側に立っていた。また商務省長官ハワード・ラトニック氏は、数十センチの距離を置いて、トランプ氏の左側に立っており、彼はカメラ内に入っていた。そして、トランプ氏が語っている最中、ラトニック氏は大統領の発言に対し、体で反応した。例えば、同意できる話には首を縦に振り、同意できないかと思われる主張には首を横に振ったのである。そのような光景は複数回見られた。そして、トランプ氏が冗談を述べると、同氏は体を動かし率直に笑った。一方、ルビオ氏は、始終深刻で硬直した表情であった。

マルコ・ルビオ氏は、2028年大統領選の有力候補者の一人であるが、強固な保守派の支持者であったタッカー・カールソン氏とメーガン・ケリー氏のような人々がトランプ氏と決別している中で、ルビオ氏の将来は、トランプ氏との関係にも大きく左右される可能性がある。世論調査が反映しているように、対イラン戦争から経済政策に至るまで、大多数の有権者はトランプ氏の政策を支持していないため、ルビオ氏にとっては、ほとんど希望が失われているような状況にある。イランとの交渉を行なっているのも実際にはJ.Dヴァンス副大統領である。ルビオ氏の将来の対抗者となるヴァンス氏は現在、世界中を飛び回り、注目を集めている。2026年の中間選挙は、共和党が敗北するとの懸念が高まる中で、彼の健全な職務の維持は益々困難になっているからである。保守派の著名なコメンテーター達は、外交政策をめぐって、トランプ大統領と公然と決別しており、こうした動きは、ルビオ氏のような共和党有力者にとって政治情勢を複雑なものにしているようである。

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