
By New York Post
米国上院議会の共和党リーダー、ミッチ・マコーネルが率いるグループは、土曜日にウクライナを訪問し、日曜日(15日)ストックホルムに到着し、16日にはヘルシンキを訪問する予定である。マコーネルは、日曜日の記者会見で、投票が保留になっていたジョー・バイデン大統領のウクライナ支援のための400億ドル法案に投票すると発表した。約2週間前には、下院議会のリーダーと幾人かが既にウクライナを訪問した。両党のリーダーによる驚きの活動は何を示唆しているだろうか?
上院議会共和党のリーダーであるミッチ・マコーネル、二番目のリーダーであるジョン・コーニンおよびジョン・バラッソ、スーザン・コリンズの4人は、14日(土曜日)にキエフを訪問し、ウクライナの大統領ヴォロディミール・ゼレンスキーに会った。マコーネルは、翌日ストックホルムから記者団への発言で、ウクライナへの援助は「アメリカの利益のため」であると述べ、「これは配布物ではありません。これは、冷酷な凶悪犯がヨーロッパを行進するのを防ぐためであり、彼(プーチン)を止める最初の場所はウクライナであり、それは私たちがやろうと決心していることです」と語った。自由な世界がウクライナを支援することの重要性を強調し、上院での可決を推進すると公約した彼はフィンランドとスウェーデンがNATOに加盟することを支持したと述べた。マコーネルは、「米国はこれらの両国が参加するための条約を批准するために最初に並んでいるべきだと思います」と言った。
上院議会では11日に、ウクライナ向けの400億ドルの包括的な法案に投票する予定であったが、ケンタッキー州のリバタリアンであるランド・ポールが監察官にこの新たな支出を精査させるよう要求したため、投票は一時停止された。しかし、上院でも圧倒的超党派の議員らは、ウクライナの支援を支持しているため、問題なく可決することは間違いない。下院議会では先週火曜日(10日)に投票を行い368対57票の圧倒的な票差で通過しているため、ウクライナを支援することは、党派を超えた重要な課題であることを示唆している。マコーネルのキエフ訪問は、下院議会の議長ナンシー・ペロシが5月1日に複数の民主党議員を伴い、キエフを訪問した後に来ている。
上院共和党の何人が、400億ドルの包括支援を支持するかは、投票が実際に行われるまで、不明であるが、今日すでに、上院共和党リーダーのマコーネルは、ウクライナを支援することの重要性を強調し、投票を行うと公表したため、圧倒的多数の上院共和党議員もウクライナを支援することを示唆している。ウクライナを侵攻したロシアに対する石油と天然ガスの輸入禁止による制裁を受けて、ガソリン代が高騰している中で、一般的大多数の国民は、民主主義を保護するためには、高いガソリン代を支払うことを厭わないと決意している。共和党リーダー達はこの現状を無視できない状況に置かれていることを示唆している。つまり、一般的なアメリカ人は米国が、独裁国であることより、民主主義を保護する国であることを願っている。すなわち、11月の中間選挙もウクライナでの戦争が課題の一つであるため、両党のリーダー達は、行動で示すことの重要性を認識していることを示唆している。
一方、ゼレンスキーを嫌い独裁者プーチンを支持する前大統領ドナルド・トランプに支援されている11月の再戦に直面している上院共和党議員らは、この400億ドルのウクライナ支援の包括法案にどのような一票を投じるか非常に興味深い。上院共和党で再戦に直面しているランド・ポール(ケンタッキー)は、トランプに支援されている一人であるため、彼の動きは驚くことではない。上院の中で、公的にバイデンの選挙結果を転覆することに深く関与したマイク・リー(ユタ)、選挙結果に異議を唱え1月の反乱を平和的なツワーであったと言ったロン・ジョンソン(ウイスコンシン)、バイデン勝利の選挙結果を変えることに投票したジョン・ケネディ(ルイジアナ)、唯一の米国上院議員で2024年のトランプの副大統領候補になる可能性を示唆したティム・スコット(サウス・キャロライナ)、トランプの後援を受け入れた古参上院共和党議員チャック・グラスリー(アイオワ)や、議席を保持するため、同じフロリダに在住するトランプと彼の投票が必要であると公的に表明したマルコ・ルビオ(フロリダ)に加えて、知名度の低い4人を含め、少なくとも11人はトランプに支援されている。ウクライナに更なる支援を提供するため、バイデンが要請した400億ドルに対して、この11人の上院共和党がどのように投票するか、来週注目されるはずである。
更に、来週火曜日の17日、ペンシルベニア州では、米国上院と知事選での予備選が行われる。同州で最も脅威になっている事は、現在も「選挙が盗まれた」と信じている前大統領の強固な支持者が知事選と米国上院選挙での共和党予備選に立候補していることである。少なくとも、その中の一人は共和党の候補者の中でリードしている。Real Clear Politicsによると、ペンシルベニア州知事の共和党予備選候補者のダグ・マストリアーノはトップの支持率で平均(25.7%)を得ている。マストリアーノに加えて、副知事候補のテディ・ダニエルズと米国上院共和党候補者として予備選に直面しているキャシー・バーネットの3人は全て、1月6日の議事堂での反乱前に、ホワイトハウスの近くで行われたトランプ主導の集会に参加した。これらの三人は、証拠を提示することなく、バイデンの勝利は不正選挙の結果であるとし、1月6日は明らかに彼らの選挙課題であると主張している。ペンシルベニア州民主党リーダー達は、同州で彼らが息づく場合、バイデンの勝利は合法的であると信じている多くの人々にとって有害であるとの懸念を表明している。ロシアの大統領ウラジミール・プーチンの熱烈なファンであり、選挙結果の虚偽を拡大したトランプの強固な支持者が、プーチンを「冷酷な凶悪犯」と呼んだマコーネルのように、また、ロシア侵攻によるウクライナでの戦争を民主主義を守ための独裁主義との戦いであると感じている一般的なアメリカ人と、同じ立場であるかかどうかは非常に疑問である。2020年の選挙、議事堂での反乱、2022年11月の中間選挙、米国のウクライナ支援は、全て多少なりとも何らかの接点があり、中間選挙が米国の転換期の一歩になる可能性がある非常に重要な選挙になる事を示唆している。